すちゃらか映画レビュー!(その12)
2002年9月21日まだ引っ張って申し訳ないんだけど、ケビン・スペイシー「ファイアー島でバカンス」の件。FLiXサイトでもコトの顛末がUPされてて、ビックリ!
…はははははははははは♪
http://www.flix.co.jp/news.jsp?nid=N0002394
やっぱ私は、高尚に「映画とは〜」とぶっちゃうより、
こういう「ど〜〜〜〜〜でもいい話」の方が好き♪
ははははははははははは♪
――で、結局アイダホでなにしてたの??>ケビン
と云うわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題は「友情と悩めるヤング・アメリカン」。
やっぱりというか、この手のストーリーだとガス・ヴァン・サント監督作品になるんだよニャ〜…。
で、2作品並べてみましたが――あなたはどちらがお好きですか?
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」Good Will Hunting(1997・米)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ベン・アフレック、マット・デイモン
出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ロビン・ウィリアムズ、他
ストーリー:
アメリカ・ボストン。家庭的に恵まれず、深く心に傷を持つウィル(M・デイモン)は、どんな高等数学でも証明してみせる頭脳を持っていた。だが彼は何がやりたいかもわからず、ただ毎日ぶらぶら友人たちと過ごしている。そんなある日、清掃アルバイト先の大学で、数学教授にその才能を気付かれた彼は、ひとりの精神科医ショーン(R・ウィリアムズ)を紹介される。ウィルとショーンは次第に心を許しあうようになるが――。
ガス・ヴァン・サントって、どんなジャンルの映画を撮っても「あ、これ、サント作品だ」とわかってしまう独特の空気が作品に流れてるよニャ〜。ちょっと乾いていて、ニューシネマっぽい感じ…と云うか。淡々とした中に、主人公の葛藤が見えてくる――そんな印象があるんだけど、どうでしょう??
で、この映画の主人公のウィルですが。まあ、天才だというのは別にして、こういうヤツいっぱいいるよニャ〜…(ネット上にもね)。私もそうだったと思う(過去形では云えないか)。すごい嫌なヤツなの。本当は世間知らずのくせに、本で得た知識や多少の経験を元に、相手を云い包める。ちょっとしたことでも揚げ足に取り、無自覚の理論武装を展開。「どうして私のことをわかってくれないの?」「私の意見はこうなのよ」――その前に…自分にも問題があるって、気付いてる??
ウィルの場合、とても大きな傷がある。その傷のせいで、友人たちや恋人にも心を開けない。その閉ざされた心を、R・ウィリアムズ扮するショーンが…少しずつ少しずつ開けていく。…ただこの映画の場合、ショーンの心も閉ざされているのがポイント。ゆっくりとした映像の中で、傷ついたふたりの心の交流が続くんだけど…マットもロビンもいい演技するニャ〜…ねーさん、ちょっと感動しちゃったよ…。
この映画、特に美形でもないフツーな感じのマット・デイモンが主演だから、リアル感がある。でもって、ガール・フレンド役のミニー・ドライヴァー。最初は「なんでミニーなの?」とか思っちゃったけど、やっぱこれも彼女だから(フツーだから)リアルなんだよね。どんなに天才でも、フツーの女の子とフツーな恋愛するんだよ…。
で、ウィルの友人役のベン・アフレックもいいよね〜!…ネタバレになっちゃうから書かないけど、あのセリフには…じ〜〜〜〜んときた。なんていい友人を持ったんだ!ウィルよ!!…なんだかんだ云って、友人に恵まれてるよニャ〜!あ〜、うらやましい!!!!
しかし…ベン・アフレックって…やっぱヅラなのニャ〜〜〜??
ちなみにこの映画、アカデミー賞のいろんな部門でノミネートされ、脚本賞と助演男優賞をゲット。
脚本はベンとマットの共同だったんだけど…若手(私と同世代だし)が評価されて嬉しかったよニャ〜!
でもってR・ウィリアムズいわく「よく書けてる脚本だったから、アドリブはなかったよ」。
ニャるほど!じゃあ彼のアドリブが多い作品は要注意ですニャ!!(メモしとこう…)
♯こんな人にオススメ
「今の自分に悩んでいるんだけど、どうしたらいいんだろう?」「友人とケンカ中…」「自分の心の中をなかなか覗けない人」
「小説家を見つけたら」Finding Forrester(2000・米)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マイク・リッチ
出演:ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、F・マーレイ・エイブラハム、他
ストーリー:
ニューヨーク・ブロンクス地区に住むジャマール(R・ブラウン)は、文学好きな16歳の少年。ある日、友人たちとの約束で、いつも窓から双眼鏡で外を見ている謎の老人(S・コネリー)の家に忍び込むが、リュックを置き忘れてしまう。なんとかそのリュックを取り戻したものの、彼が文章を書き込んでいるノートに、謎の老人による批評が入っていた。しばらくしてバスケと作文能力を認められ私立に転校したジャマールは、その老人が1作だけで姿を消した大作家、ウィリアム・フォレスターであることを知る――。
「グッド〜」が、心の傷を負った青年と精神科医の友情を描いた作品なら、この映画は16歳の文学少年と、なにかしらの理由で世間を捨てた老人との友情を描いている。
なぜフォレスターは筆を折ったのか。
なぜ世間から隠れるように生活しているのか。
ジャマールとの交流で、フォレスターは少しずつ変わっていくんだけど……ショーン・コネリー…うううう…なんて渋くてかっこいいんだ〜〜〜!!
でもこのフォレスター。なんかサリンジャー(米作家。作品「ライ麦畑でつかまえて」など)みたいだよニャ〜…。実はサリンジャー好きな私。ついついダブらせちゃったよ…。
ところで――「文章が降りてくる瞬間」ってのは、私にもわかるな〜。私も「文章が降りてくるタイプ」だから。……小説は書けないけどね。
で。ウィルと比べて(…って云うか、比べることもないけど)ジャマールはとても素直。演技も新鮮で「ああ16歳の少年なんだよな〜」と、観ているこっちまでピュアになっちゃった。で、お金のかかる私立に転校するんだけど、クラスのほとんどが白人なんだよね…。その中である事件が起きるんだけど、16歳少年ではどうにもならなくて…助けて欲しい相手は……。
あ〜、この映画はネタばれせずに語るのはキビシイな〜…。
でもこれだけ云っていい?(ごめんなさい)
…フォレスターが自転車に乗るシーン。
交差点で曲がるたびに、彼は手信号をするんだけど――いまどきそんなことする人って…いないよね。
…それだけ彼は外に出てなかったってことか…。
そんな彼が友情のために行動を起こし、自転車に乗る。ああ…いいニャ〜…男の友情って!!
しかし…あのショーン・コネリーの髪。
…自然なヅラだよニャ〜…。………。
♯こんな人にオススメ
「文学好きな高校生」「ピュアな気持ちになりたい!」「どうやって文章を書くの〜?」
で、もしDVDで買うならばどっちを選ぶか――
やっぱ「グッド・ウィル・ハンティング」かな〜?…どっちもいい作品だと思うけど、同世代+R・ウィリアムズってことで。ただ、もし私が高校生だったら――「小説家を見つけたら」を選択したかも。
…はははははははははは♪
http://www.flix.co.jp/news.jsp?nid=N0002394
やっぱ私は、高尚に「映画とは〜」とぶっちゃうより、
こういう「ど〜〜〜〜〜でもいい話」の方が好き♪
ははははははははははは♪
――で、結局アイダホでなにしてたの??>ケビン
と云うわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題は「友情と悩めるヤング・アメリカン」。
やっぱりというか、この手のストーリーだとガス・ヴァン・サント監督作品になるんだよニャ〜…。
で、2作品並べてみましたが――あなたはどちらがお好きですか?
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」Good Will Hunting(1997・米)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ベン・アフレック、マット・デイモン
出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ロビン・ウィリアムズ、他
ストーリー:
アメリカ・ボストン。家庭的に恵まれず、深く心に傷を持つウィル(M・デイモン)は、どんな高等数学でも証明してみせる頭脳を持っていた。だが彼は何がやりたいかもわからず、ただ毎日ぶらぶら友人たちと過ごしている。そんなある日、清掃アルバイト先の大学で、数学教授にその才能を気付かれた彼は、ひとりの精神科医ショーン(R・ウィリアムズ)を紹介される。ウィルとショーンは次第に心を許しあうようになるが――。
ガス・ヴァン・サントって、どんなジャンルの映画を撮っても「あ、これ、サント作品だ」とわかってしまう独特の空気が作品に流れてるよニャ〜。ちょっと乾いていて、ニューシネマっぽい感じ…と云うか。淡々とした中に、主人公の葛藤が見えてくる――そんな印象があるんだけど、どうでしょう??
で、この映画の主人公のウィルですが。まあ、天才だというのは別にして、こういうヤツいっぱいいるよニャ〜…(ネット上にもね)。私もそうだったと思う(過去形では云えないか)。すごい嫌なヤツなの。本当は世間知らずのくせに、本で得た知識や多少の経験を元に、相手を云い包める。ちょっとしたことでも揚げ足に取り、無自覚の理論武装を展開。「どうして私のことをわかってくれないの?」「私の意見はこうなのよ」――その前に…自分にも問題があるって、気付いてる??
ウィルの場合、とても大きな傷がある。その傷のせいで、友人たちや恋人にも心を開けない。その閉ざされた心を、R・ウィリアムズ扮するショーンが…少しずつ少しずつ開けていく。…ただこの映画の場合、ショーンの心も閉ざされているのがポイント。ゆっくりとした映像の中で、傷ついたふたりの心の交流が続くんだけど…マットもロビンもいい演技するニャ〜…ねーさん、ちょっと感動しちゃったよ…。
この映画、特に美形でもないフツーな感じのマット・デイモンが主演だから、リアル感がある。でもって、ガール・フレンド役のミニー・ドライヴァー。最初は「なんでミニーなの?」とか思っちゃったけど、やっぱこれも彼女だから(フツーだから)リアルなんだよね。どんなに天才でも、フツーの女の子とフツーな恋愛するんだよ…。
で、ウィルの友人役のベン・アフレックもいいよね〜!…ネタバレになっちゃうから書かないけど、あのセリフには…じ〜〜〜〜んときた。なんていい友人を持ったんだ!ウィルよ!!…なんだかんだ云って、友人に恵まれてるよニャ〜!あ〜、うらやましい!!!!
しかし…ベン・アフレックって…やっぱヅラなのニャ〜〜〜??
ちなみにこの映画、アカデミー賞のいろんな部門でノミネートされ、脚本賞と助演男優賞をゲット。
脚本はベンとマットの共同だったんだけど…若手(私と同世代だし)が評価されて嬉しかったよニャ〜!
でもってR・ウィリアムズいわく「よく書けてる脚本だったから、アドリブはなかったよ」。
ニャるほど!じゃあ彼のアドリブが多い作品は要注意ですニャ!!(メモしとこう…)
♯こんな人にオススメ
「今の自分に悩んでいるんだけど、どうしたらいいんだろう?」「友人とケンカ中…」「自分の心の中をなかなか覗けない人」
「小説家を見つけたら」Finding Forrester(2000・米)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マイク・リッチ
出演:ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、F・マーレイ・エイブラハム、他
ストーリー:
ニューヨーク・ブロンクス地区に住むジャマール(R・ブラウン)は、文学好きな16歳の少年。ある日、友人たちとの約束で、いつも窓から双眼鏡で外を見ている謎の老人(S・コネリー)の家に忍び込むが、リュックを置き忘れてしまう。なんとかそのリュックを取り戻したものの、彼が文章を書き込んでいるノートに、謎の老人による批評が入っていた。しばらくしてバスケと作文能力を認められ私立に転校したジャマールは、その老人が1作だけで姿を消した大作家、ウィリアム・フォレスターであることを知る――。
「グッド〜」が、心の傷を負った青年と精神科医の友情を描いた作品なら、この映画は16歳の文学少年と、なにかしらの理由で世間を捨てた老人との友情を描いている。
なぜフォレスターは筆を折ったのか。
なぜ世間から隠れるように生活しているのか。
ジャマールとの交流で、フォレスターは少しずつ変わっていくんだけど……ショーン・コネリー…うううう…なんて渋くてかっこいいんだ〜〜〜!!
でもこのフォレスター。なんかサリンジャー(米作家。作品「ライ麦畑でつかまえて」など)みたいだよニャ〜…。実はサリンジャー好きな私。ついついダブらせちゃったよ…。
ところで――「文章が降りてくる瞬間」ってのは、私にもわかるな〜。私も「文章が降りてくるタイプ」だから。……小説は書けないけどね。
で。ウィルと比べて(…って云うか、比べることもないけど)ジャマールはとても素直。演技も新鮮で「ああ16歳の少年なんだよな〜」と、観ているこっちまでピュアになっちゃった。で、お金のかかる私立に転校するんだけど、クラスのほとんどが白人なんだよね…。その中である事件が起きるんだけど、16歳少年ではどうにもならなくて…助けて欲しい相手は……。
あ〜、この映画はネタばれせずに語るのはキビシイな〜…。
でもこれだけ云っていい?(ごめんなさい)
…フォレスターが自転車に乗るシーン。
交差点で曲がるたびに、彼は手信号をするんだけど――いまどきそんなことする人って…いないよね。
…それだけ彼は外に出てなかったってことか…。
そんな彼が友情のために行動を起こし、自転車に乗る。ああ…いいニャ〜…男の友情って!!
しかし…あのショーン・コネリーの髪。
…自然なヅラだよニャ〜…。………。
♯こんな人にオススメ
「文学好きな高校生」「ピュアな気持ちになりたい!」「どうやって文章を書くの〜?」
で、もしDVDで買うならばどっちを選ぶか――
やっぱ「グッド・ウィル・ハンティング」かな〜?…どっちもいい作品だと思うけど、同世代+R・ウィリアムズってことで。ただ、もし私が高校生だったら――「小説家を見つけたら」を選択したかも。
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