すちゃらか映画レビュー!(その28・後編)
2002年12月23日いや〜、思わず愚痴ってしまってましたね〜…昨日のオープニングトーク。まあ、こんな日もあるさ〜♪ははははははは♪
で。ついでに云わせてもらうと、この「すちゃらか!」を書いてる中で1番苦労してるもの。それは下にある「ストーリー」だったりします。まがいなりにも映画紹介やってる以上、映画のあらましは必要かと思って書いてるんですけど、これ…自分で文章を考えてるんですよ〜(別にそれをイバりたいわけじゃないです〜)。
ストーリーの細部やオチに触れず、いかに端的に(5〜6行がマイ・ベスト)映画を紹介するか。
…もう常にこれとの闘いっス!!!
ストーリー展開を細かく書くと、たとえレビュー内でネタバレしてないとしても、映画観てない人にとって結果的にネタバレになっちゃうように思えて…。私の書いたストーリー紹介で、映画観る楽しみを半減させちゃったらどうしよう〜〜!!…と、まあこう思って苦しんでるわけです。以前レビューした「小説家を見つけたら」のそれなんか、細かく書き過ぎちゃって…現在、大反省中(いつか直そう)。
でも、ビデオやDVDのパッケージの裏なんか見ると、私が苦しんでいることをあざやかにやってのけてるストーリー紹介がいっぱい!…まあ中にはその紹介文の出来が良過ぎて、実際の映画の方がつまんニャかった、というのもありますが(先週の「父の恋人」なんか、まさにそれ)、プロが書いてるんだから上手くて当然か〜…。しみじみ…。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日もお題は「頑張れ!女の子!!」。
今回は誰もが「面白い!」と絶賛している映画なんですけど…ね……ぐぐぐぐぐぐ…。
「アメリ」LE FABULEUX DESTIN D’AMELIE POULAIN(2001・仏)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0211915
監督:ジャン-ピエール・ジュネ
脚本:ジャン-ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、他
ストーリー:
モンマルトルのカフェで働いているアメリ(A・トトゥ)は、周囲との接触がないまま育ったため、22歳になった今でも自分の空想の中で生きてる。そんな純粋な彼女は、あるきっかけにより「人を幸せにする」という喜びを見つけ、そして次第に人との関わりを持ち始める。そんなある日、彼女はニノ(M・カドヴィッツ)という青年に出会うが――。
この映画って…おとぎ話だよニャ〜…。ストーリーもアメリも、存在がとってもファンタジー。
なんて云うか、映像的もストーリー的にも独特で、不思議な雰囲気が全体的にぷ〜〜〜〜んと漂っている。…フランス映画だってのも、妙に納得。こんな雰囲気の映画、ハリウッドじゃムリムリ!…なんて思ってたら、監督がジャン-ピエール・ジュネだったので、さらに思いっきり納得。はははは♪…って云うのも、彼の作品って(「デリカテッセン」「ロスト・チルドレン」など)、いつも妙で独特な雰囲気を醸しているから。でもこの「アメリ」は、チャーミングに仕上がってるので、以前の作品よりとっつき易くなってると思う。
いちおう1997年のモンマルトルが舞台なんだけど、妙にレトロだよニャ〜。全体的に色彩がオレンジがかってて、アメリのお部屋も赤緑がメイン。衣装だったら「シビラ」が似合うって感じ。…あとそうだニャ〜、任天堂のゲーム「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ってゲーム、ご存知ですか?(完成度が恐ろしく高くて、個人的にとてもとてもとてもとても好きな作品なんです)…このゲームの世界観・色彩が、この「アメリ」の雰囲気によ〜く似てます…って、こんな例え方しても、ゲーム人にしかわかんニャいか!!
で。最初、低予算映画なのかニャ?と思ったんだけど、ディテールは細かいし、俳優も独特のストーリーを壊さない(つまり暴走しない)演技してるし、全体的に丁寧な作りになっているので、なんだかいい意味で期待を裏切られちゃったニャ〜!
ただね…正直云うと…すみません、私はやっぱりアメリがニガテです…。
ファンタジーな作品に対してこんなこと書くのは、非常にナンセンスだってことくらい、よ〜く分かっているんです。私としても、おとぎ話にツッコミ入れるのは非常に抵抗あるんです。でも…やっぱアメリが可愛く感じられなかったんだよニャ〜…。なんで〜?と思うことばかり。アメリのいたずらにも正直……だった。
10人中8.8人は誉めるだろう、この作品(IMDb調べ)。だけど…私にはちょっとつらかったニャ〜…。
こんな現実離れしたアメリが友達にいたら…私はちょっと引いちゃう。なんて云うか、「東京ラブストーリー」で、誰もが鈴木保奈美演じる赤名リカに同情して涙流してるのに、当時の私ときたら「リカみたいな女、絶対友達にしたくない!」と思ったクチ。そしてちっとも同情できなかった。誰もが「さとみ(有森也実)ってヤな女!」と云ってるのに、私はひとりでさとみに同情してました。…うううう…こんな私はヤな女でしょうか〜〜〜??
まあ、作品としては素晴らしい出来だし、映画好きな私も「うわ〜、いい作品だニャ〜!」と思うんだけど、どうにもアメリに可愛さを感じなかったので(と云っても、まったく感じなかったわけではナイです〜)、結局乗り切れなかった。そしてファンタジー脳を持たない自分をさめざめと感じてしまった作品。ただ(ネタバレしちゃうから詳細は書けないけど)ラスト15分間は思いっきり楽しめたし、面白かったのニャ!
あ〜あ…やっぱ私には、センス・オブ・ファンタジーがないってことか〜…。
♯こんな人にオススメ
「不思議な雰囲気の映画を観たいんです」「現実逃避したい〜!」「フランスに住んでみたいな〜」
DVDで買うならどちらの作品を選ぶか――
「ブリジット・ジョーンズの日記」。やっぱアメリよりブリジット、ってことで。
で。ついでに云わせてもらうと、この「すちゃらか!」を書いてる中で1番苦労してるもの。それは下にある「ストーリー」だったりします。まがいなりにも映画紹介やってる以上、映画のあらましは必要かと思って書いてるんですけど、これ…自分で文章を考えてるんですよ〜(別にそれをイバりたいわけじゃないです〜)。
ストーリーの細部やオチに触れず、いかに端的に(5〜6行がマイ・ベスト)映画を紹介するか。
…もう常にこれとの闘いっス!!!
ストーリー展開を細かく書くと、たとえレビュー内でネタバレしてないとしても、映画観てない人にとって結果的にネタバレになっちゃうように思えて…。私の書いたストーリー紹介で、映画観る楽しみを半減させちゃったらどうしよう〜〜!!…と、まあこう思って苦しんでるわけです。以前レビューした「小説家を見つけたら」のそれなんか、細かく書き過ぎちゃって…現在、大反省中(いつか直そう)。
でも、ビデオやDVDのパッケージの裏なんか見ると、私が苦しんでいることをあざやかにやってのけてるストーリー紹介がいっぱい!…まあ中にはその紹介文の出来が良過ぎて、実際の映画の方がつまんニャかった、というのもありますが(先週の「父の恋人」なんか、まさにそれ)、プロが書いてるんだから上手くて当然か〜…。しみじみ…。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日もお題は「頑張れ!女の子!!」。
今回は誰もが「面白い!」と絶賛している映画なんですけど…ね……ぐぐぐぐぐぐ…。
「アメリ」LE FABULEUX DESTIN D’AMELIE POULAIN(2001・仏)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0211915
監督:ジャン-ピエール・ジュネ
脚本:ジャン-ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、他
ストーリー:
モンマルトルのカフェで働いているアメリ(A・トトゥ)は、周囲との接触がないまま育ったため、22歳になった今でも自分の空想の中で生きてる。そんな純粋な彼女は、あるきっかけにより「人を幸せにする」という喜びを見つけ、そして次第に人との関わりを持ち始める。そんなある日、彼女はニノ(M・カドヴィッツ)という青年に出会うが――。
この映画って…おとぎ話だよニャ〜…。ストーリーもアメリも、存在がとってもファンタジー。
なんて云うか、映像的もストーリー的にも独特で、不思議な雰囲気が全体的にぷ〜〜〜〜んと漂っている。…フランス映画だってのも、妙に納得。こんな雰囲気の映画、ハリウッドじゃムリムリ!…なんて思ってたら、監督がジャン-ピエール・ジュネだったので、さらに思いっきり納得。はははは♪…って云うのも、彼の作品って(「デリカテッセン」「ロスト・チルドレン」など)、いつも妙で独特な雰囲気を醸しているから。でもこの「アメリ」は、チャーミングに仕上がってるので、以前の作品よりとっつき易くなってると思う。
いちおう1997年のモンマルトルが舞台なんだけど、妙にレトロだよニャ〜。全体的に色彩がオレンジがかってて、アメリのお部屋も赤緑がメイン。衣装だったら「シビラ」が似合うって感じ。…あとそうだニャ〜、任天堂のゲーム「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ってゲーム、ご存知ですか?(完成度が恐ろしく高くて、個人的にとてもとてもとてもとても好きな作品なんです)…このゲームの世界観・色彩が、この「アメリ」の雰囲気によ〜く似てます…って、こんな例え方しても、ゲーム人にしかわかんニャいか!!
で。最初、低予算映画なのかニャ?と思ったんだけど、ディテールは細かいし、俳優も独特のストーリーを壊さない(つまり暴走しない)演技してるし、全体的に丁寧な作りになっているので、なんだかいい意味で期待を裏切られちゃったニャ〜!
ただね…正直云うと…すみません、私はやっぱりアメリがニガテです…。
ファンタジーな作品に対してこんなこと書くのは、非常にナンセンスだってことくらい、よ〜く分かっているんです。私としても、おとぎ話にツッコミ入れるのは非常に抵抗あるんです。でも…やっぱアメリが可愛く感じられなかったんだよニャ〜…。なんで〜?と思うことばかり。アメリのいたずらにも正直……だった。
10人中8.8人は誉めるだろう、この作品(IMDb調べ)。だけど…私にはちょっとつらかったニャ〜…。
こんな現実離れしたアメリが友達にいたら…私はちょっと引いちゃう。なんて云うか、「東京ラブストーリー」で、誰もが鈴木保奈美演じる赤名リカに同情して涙流してるのに、当時の私ときたら「リカみたいな女、絶対友達にしたくない!」と思ったクチ。そしてちっとも同情できなかった。誰もが「さとみ(有森也実)ってヤな女!」と云ってるのに、私はひとりでさとみに同情してました。…うううう…こんな私はヤな女でしょうか〜〜〜??
まあ、作品としては素晴らしい出来だし、映画好きな私も「うわ〜、いい作品だニャ〜!」と思うんだけど、どうにもアメリに可愛さを感じなかったので(と云っても、まったく感じなかったわけではナイです〜)、結局乗り切れなかった。そしてファンタジー脳を持たない自分をさめざめと感じてしまった作品。ただ(ネタバレしちゃうから詳細は書けないけど)ラスト15分間は思いっきり楽しめたし、面白かったのニャ!
あ〜あ…やっぱ私には、センス・オブ・ファンタジーがないってことか〜…。
♯こんな人にオススメ
「不思議な雰囲気の映画を観たいんです」「現実逃避したい〜!」「フランスに住んでみたいな〜」
DVDで買うならどちらの作品を選ぶか――
「ブリジット・ジョーンズの日記」。やっぱアメリよりブリジット、ってことで。
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