すちゃらか映画レビュー!(その41・後編)
2003年4月14日ちょっと風邪気味みたい〜…(なので昨日の日記をお休みしました)。仕事のことを考えるとムリできない…。ぐぐぐぐ…。
というわけで、今日はオープニング・トークなし!の、いきなり「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題も「名作のリメイク作品」。
先日レビューした「めぐり逢い」と同じ頃に公開された、リメイク作品を取り上げました。
「サブリナ」Sabrina(1995・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0114319
監督:シドニー・ポラック
脚本:バーバラ・ベネディック、ディビッド・レイフィール
出演:ハリソン・フォード、ジュリア・オーモンド、グレッグ・キニア、他
ストーリー:
アメリカ大富豪ララビー家で運転手として働くフェアチャイルドの娘・サブリナ(J・オーモンド)は、ララビー家の次男でプレイボーイのディビッド(G・キニア)に片思いしていたが、失恋。傷心のまま、父親の勧めでパリに旅立つ。そして時が経ち、美しく成長したサブリナがパリから戻ってくると、ディビッドは婚約者がいるにも関わらず彼女に惹かれてしまう。事態を憂いた仕事人間の長男・ライナス(H・フォード)は、なんとかしようとある策を企てるが――。
この作品、あの有名な「麗しのサブリナ」(1954・米…IMDb→http://us.imdb.com/Title?0047437)のリメイク。ちなみに旧作のメインキャストは、サブリナ→オードリー・ヘップバーン、ライナス→ハンフリー・ボガート、ディビッド→ウィリアム・ホールデン。監督はビリー・ワイルダー。………。隙なんてない、まさにため息が出る豪華な顔合わせ。とくにヒロインはあのA・ヘップバーンなんだから、リメイクにあたってJ・オーモンドは相当なプレッシャーがあったでしょうね〜…。
で。私、小さい頃「麗しのサブリナ」が大好きだったので、リメイク版が公開になったとき、かなりワクワクしながら観に行ったんだけど…あれれれれれ??…「サブリナ」って…ロマンティック・コメディじゃなかったっけ〜〜??
なんつーかですね、旧作ってヘップバーンの魅力のためか、とても「おきゃん」な雰囲気があるんだけど(でも主題歌は「バラ色の人生」)、この「サブリナ」の方はと云うと…「コメディ要素が(とりあえず)垣間見られるハーレクイン・ロマンス」といった感じ。まあ、リメイクだからってなにもすべてを旧作通りにしなくたっていいんだから、それはそれでいいのかも。…J・オーモンドとH・フォードで、おきゃんなイメージなんて出すのは難しいだろうし。…う〜む、有名な作品のリメイクって、本当にむずかしいものですニャ!
まあそれでもやっぱり…J・オーモンドは……。う〜ん…綺麗なんだけど…う〜ん…。ただ、最初のダサイ小娘なサブリナから洗練されたサブリナへの変化は、旧作以上。ディビッドでなくてもビックリしますがニャ!
H・フォードはそうだニャ〜、私もつい最近まで「なんでH・フォードなの??」と思ったんだけど、レビューのために再見したら「ニャるほど〜…」と、その理由が(多少)わかったような気がする。実はH・フォードって…ものすご〜〜く真面目な人。だからインタビューやトーク番組に出てもあまり面白くないらしく、あの「コナン・オブライアン・ショー」でも、間が持たなくてホスト役のオブライアンが困ってたくらい。…そう思うと、仕事一徹ライナスが似合ってるように見えてくるんだから、不思議なもんだよニャ〜。
ライナスがいかに仕事人間で人生を過ごしてきたか。そしてそんな彼がサブリナと接して…どう変わっていくか。なんかこの「サブリナ」は、主人公がサブリナというより、ライナスであるような描き方がされていた。云い方を変えると「麗しのサブリナ」はA・ヘップバーンの映画で、「サブリナ」はH・フォードの映画。私はそう思ったんだけど…いかがでしょう??>みなさま
ちなみに私は、旧作よりライナスがフィーチャーされていて嬉しかったクチ。
どうにも旧作と比較されて分が悪いリメイク作だけど、そんな中でとにかく素晴らしかったのがやっぱりと云うか――G・キニア。もう!!なんて素晴らしいの〜〜〜!!…「どっちつかず男」やらすと彼は本当に最高だよニャ〜〜♪…ひとりでコメディ部分を受け持った感があるけど、とくにあのシャンパングラス(フルート)を後ろポケットに入れるしぐさ!口八丁手八丁で女を口説く姿!…素晴らしい!(きっと旧作を研究したんだろうニャ〜)…彼がディビッド役だったから、この映画は(まだ)救われてると思う。
でも…やっぱこの作品、ライナスとサブリナのデート場面が間延びしてる感がぬぐえないよニャ〜…。でもって、B・ワイルダー作品(脚本)は、必ず印象的で心に残るセリフがあるのに対し(「月には手が届かない」「恋をしてないとスフレは焼けない」のくだりとか)、この「サブリナ」にはそんなセリフが――ないとは云わないけど――やっぱり少ない。それがちょっと残念。まあ、それだけワイルダーが特別だってことなんだろうニャ〜…。
ところで「麗しのサブリナ」ですが。最初ライナス役はボガートではなく、ケイリー・グラントだったとか。直前になってボガートが配役されたそうだけど、当時の彼は53歳くらい(彼にとってもかなり後期の作品)。…作品観ながら私も「ちょっとライナスが年取り過ぎ?」と思ったけど、やっぱりボギーはカッコよかったし、「B・ワイルダーのロマンティック・コメディに出演しているH・ボガート」ってのもなんだか貴重な感じがして、私的には満足(でも当時はミスキャストとか云われたそう)。ちなみにH・フォードも当時53歳で、「彼はミスキャスト」だと云われてたっけ〜。思わぬところで共通点があるもんですニャ〜…。
しかし…H・フォードって…「キスが下手」だと云われてるそうだけど…私にはそんな風に見えないんだけどニャ〜…。
♯こんな人にオススメ
「ハーレクイン・ロマンスが大好きなの〜♪」
DVDで買うならどちらを買うか――
やっぱ「サブリナ」かニャ??…最初はそれほど面白いとは思わなかったんだけど、ハーレクインはともかく、こういう「おとぎ話」系ロマンスは好きだから。あんまり評価は高くない作品だけど、旧作とは違ったアプローチをしてるところは、私的ポイント高し、です。
というわけで、今日はオープニング・トークなし!の、いきなり「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題も「名作のリメイク作品」。
先日レビューした「めぐり逢い」と同じ頃に公開された、リメイク作品を取り上げました。
「サブリナ」Sabrina(1995・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0114319
監督:シドニー・ポラック
脚本:バーバラ・ベネディック、ディビッド・レイフィール
出演:ハリソン・フォード、ジュリア・オーモンド、グレッグ・キニア、他
ストーリー:
アメリカ大富豪ララビー家で運転手として働くフェアチャイルドの娘・サブリナ(J・オーモンド)は、ララビー家の次男でプレイボーイのディビッド(G・キニア)に片思いしていたが、失恋。傷心のまま、父親の勧めでパリに旅立つ。そして時が経ち、美しく成長したサブリナがパリから戻ってくると、ディビッドは婚約者がいるにも関わらず彼女に惹かれてしまう。事態を憂いた仕事人間の長男・ライナス(H・フォード)は、なんとかしようとある策を企てるが――。
この作品、あの有名な「麗しのサブリナ」(1954・米…IMDb→http://us.imdb.com/Title?0047437)のリメイク。ちなみに旧作のメインキャストは、サブリナ→オードリー・ヘップバーン、ライナス→ハンフリー・ボガート、ディビッド→ウィリアム・ホールデン。監督はビリー・ワイルダー。………。隙なんてない、まさにため息が出る豪華な顔合わせ。とくにヒロインはあのA・ヘップバーンなんだから、リメイクにあたってJ・オーモンドは相当なプレッシャーがあったでしょうね〜…。
で。私、小さい頃「麗しのサブリナ」が大好きだったので、リメイク版が公開になったとき、かなりワクワクしながら観に行ったんだけど…あれれれれれ??…「サブリナ」って…ロマンティック・コメディじゃなかったっけ〜〜??
なんつーかですね、旧作ってヘップバーンの魅力のためか、とても「おきゃん」な雰囲気があるんだけど(でも主題歌は「バラ色の人生」)、この「サブリナ」の方はと云うと…「コメディ要素が(とりあえず)垣間見られるハーレクイン・ロマンス」といった感じ。まあ、リメイクだからってなにもすべてを旧作通りにしなくたっていいんだから、それはそれでいいのかも。…J・オーモンドとH・フォードで、おきゃんなイメージなんて出すのは難しいだろうし。…う〜む、有名な作品のリメイクって、本当にむずかしいものですニャ!
まあそれでもやっぱり…J・オーモンドは……。う〜ん…綺麗なんだけど…う〜ん…。ただ、最初のダサイ小娘なサブリナから洗練されたサブリナへの変化は、旧作以上。ディビッドでなくてもビックリしますがニャ!
H・フォードはそうだニャ〜、私もつい最近まで「なんでH・フォードなの??」と思ったんだけど、レビューのために再見したら「ニャるほど〜…」と、その理由が(多少)わかったような気がする。実はH・フォードって…ものすご〜〜く真面目な人。だからインタビューやトーク番組に出てもあまり面白くないらしく、あの「コナン・オブライアン・ショー」でも、間が持たなくてホスト役のオブライアンが困ってたくらい。…そう思うと、仕事一徹ライナスが似合ってるように見えてくるんだから、不思議なもんだよニャ〜。
ライナスがいかに仕事人間で人生を過ごしてきたか。そしてそんな彼がサブリナと接して…どう変わっていくか。なんかこの「サブリナ」は、主人公がサブリナというより、ライナスであるような描き方がされていた。云い方を変えると「麗しのサブリナ」はA・ヘップバーンの映画で、「サブリナ」はH・フォードの映画。私はそう思ったんだけど…いかがでしょう??>みなさま
ちなみに私は、旧作よりライナスがフィーチャーされていて嬉しかったクチ。
どうにも旧作と比較されて分が悪いリメイク作だけど、そんな中でとにかく素晴らしかったのがやっぱりと云うか――G・キニア。もう!!なんて素晴らしいの〜〜〜!!…「どっちつかず男」やらすと彼は本当に最高だよニャ〜〜♪…ひとりでコメディ部分を受け持った感があるけど、とくにあのシャンパングラス(フルート)を後ろポケットに入れるしぐさ!口八丁手八丁で女を口説く姿!…素晴らしい!(きっと旧作を研究したんだろうニャ〜)…彼がディビッド役だったから、この映画は(まだ)救われてると思う。
でも…やっぱこの作品、ライナスとサブリナのデート場面が間延びしてる感がぬぐえないよニャ〜…。でもって、B・ワイルダー作品(脚本)は、必ず印象的で心に残るセリフがあるのに対し(「月には手が届かない」「恋をしてないとスフレは焼けない」のくだりとか)、この「サブリナ」にはそんなセリフが――ないとは云わないけど――やっぱり少ない。それがちょっと残念。まあ、それだけワイルダーが特別だってことなんだろうニャ〜…。
ところで「麗しのサブリナ」ですが。最初ライナス役はボガートではなく、ケイリー・グラントだったとか。直前になってボガートが配役されたそうだけど、当時の彼は53歳くらい(彼にとってもかなり後期の作品)。…作品観ながら私も「ちょっとライナスが年取り過ぎ?」と思ったけど、やっぱりボギーはカッコよかったし、「B・ワイルダーのロマンティック・コメディに出演しているH・ボガート」ってのもなんだか貴重な感じがして、私的には満足(でも当時はミスキャストとか云われたそう)。ちなみにH・フォードも当時53歳で、「彼はミスキャスト」だと云われてたっけ〜。思わぬところで共通点があるもんですニャ〜…。
しかし…H・フォードって…「キスが下手」だと云われてるそうだけど…私にはそんな風に見えないんだけどニャ〜…。
♯こんな人にオススメ
「ハーレクイン・ロマンスが大好きなの〜♪」
DVDで買うならどちらを買うか――
やっぱ「サブリナ」かニャ??…最初はそれほど面白いとは思わなかったんだけど、ハーレクインはともかく、こういう「おとぎ話」系ロマンスは好きだから。あんまり評価は高くない作品だけど、旧作とは違ったアプローチをしてるところは、私的ポイント高し、です。
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