今日、いもりん(妹)と一緒に「HERO 英雄」を観て来ました。

いまのところ「すちゃらか!」で取り上げる予定はないのですが、ネタバレしない程度に感想をば。


日本公式サイト→http://www.hero-movie.jp/phase2/


う〜む!さすが中国4000年の歴史!
中国古典文学や歴史物語、漢詩の世界を、スケールのでっかい、そして中国的な美しい色合いを楽しめる映像で、いっぱいいっぱい精一杯、見せてくれました…という感じ。

その昔…初めて漢詩や漢文に接した高校生の頃、中国人の感性ってのは日本人のそれとは違って、比べられないほどの壮大なスケールを持ってるんだ〜と、カルチャーショックを受けたことを思い出しました。伸びた白髪を「白髪三千丈」(李白『秋浦歌』…とても好きな漢詩です)なんて表現するような民族だもんニャ〜…。だから、どんなに観てる側が引いちゃうような強烈なワイヤーアクションでも、ハリウッド映画と違って(好みかどうかは別として)しっくりくるわけだ。はあ〜…ため息が出ちゃった――だって私、フツーの日本人なんだもん。

キャスティングは豪華。リー・リンチェイ(私はジェット・リーより、この名のほうがしっくりくる世代です…阿!羅!漢!)、トニー・レオン、マギー・チャン、ドニー・イェン…と、人気俳優を揃えてきたこともあって実に贅沢だったんですが、個人的にマギー・チャンの老け具合には、ショックを受けてしまいました。まさに光陰矢のごとし(というより、明日は我が身?)。

アクションは…ここまでくると、もうなんだか力技で観てる側を黙らせてるような感じ。ツッコミしたいし、笑ったりもしたいんだけど…できましぇん。なんつーか、ケチつけると申し訳ないような気がして。なので「はあ、スゴイんですね〜」と、ただただ圧倒されてスクリーンを見つめるだけでした。もうちょっと、リンチェvs.ドニーを見せてもらいたかったかニャ〜とは思いましたが。

ラストは…中国の歴史物語、あるいは漢詩に出てくるような展開だったな〜と。映画という形で観たけれど、終わってみれば、「歴史大河ロマン小説(原文)を書き下し文で読みました」という印象を受けたのでした。う〜ん…叙情的なストーリーにも関わらず、感情移入できる隙を与えてくれなかったのが、やっぱり残念だったかな〜。ストーリーがどんなに壮大で美しくても、アクションがブレスレス系ハイテンションってのは、観ていてシンドイかもしれない。なので、私の中では「ああ〜スゴかった…」で終わっちゃったナリ。

ちなみに秋林姉妹の好みはトニー・レオン。観る映画の傾向や好みのタイプなど、思いっきり隔たりのある姉妹なのに、珍しく意見が一致しちゃった。いやはや…こんなこと、年に1回あるかないかっスよ!


しかし…「HERO」ってトータル99分なのに、なんでこんなに長く感じちゃったのかニャ?…う〜む…。

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