オールスタンディング・サヴァイバー 前編
2004年9月4日 びーず語り
←Gibson Tak Burst…キレイですよね♪
…というわけで、9/4(土)TMG「Dodge The Bullet」ツアー新潟フェイズ公演に行ってきました。
ライブ感想はZEPP大阪公演分を書いたので、今回はちょっと違った観点で新潟公演を語ってみようかと思います。
雨がいまにも降りそうな中、入場を待つDさんと私。キャパが1200↓↑の会場で整理番号が100番台だったため、オールスタンディングで場所取り自由なライブでも、最初からかなり前に行けるだろうという予測はついていた。がしかし。どんなにライブ慣れしていても、私は新潟フェイズがどんな特徴を持つ会場なのかなにも知らないので、対策や予測がまったくできず、入ってみないとなにも決められないという状態だった。入場待ちの間、他愛のないことを話しながらも、頭の中は場所取りチャートでいっぱいだった。
17:00入場開始。若い整理番号の人は、そのまま番号順の10人単位で並ばされて入場という、かなり統制された形となった。Dさんと私の間で区切りがついたため、私が10人単位のトップ。その後しばらくして入場となり、チケットをモギられ、誘導され、ステージのある空間に入ったその瞬間。私は感覚を研ぎ澄まし、場所を決める数秒の間で――
「この時点で得られる情報と今までの自分の経験」を元に、「最高でありながら自分の場所を死守できる場所」がどこであるか、プロファイリングを始めた。
まずステージがかなり低いと感じた。中途半端な後方の人だとこれはかなりキビシイだろう。見回すと、コンクリ打ちっぱなしの壁、PAの位置と配置と状況、天井の高さ…などから、ここがライブハウスではなく、Dさんが云ってたように、さまざまなイベントに対応できるマルチスポットであると確認、そして理解する。音響は悪くないだろうが良くもない…ただどんなライブだろうと、前方は音を期待できない場所だ。でも私はすでにZEPP大阪でPAの横を陣取って音を楽しんだし、それ以前に今回は間近で見ることが最大の目的であり目標だ。
まず私が入った時点で、整理番号1〜120番くらいまでの人が最前列〜4列目くらいを陣取っていおり、その後に最初の柵があった。ということは、公演が始まっても4列目より前へ行くことはムリだ。さらにその柵の前に1列できていたので、どうやら私は最初の柵から2列目、つまり最前列からは5〜6列目くらいの場所をゲットできるようだ。これはかなりいい状況である。なぜなら肉眼でそうとう見えるし、どんなにモッシュ地獄(熱狂的で激しい踊りに加わってる人の群れ)に遭おうとも、前に行くことができない以上、後と隣に気をつければいい――つまり、押されて前を行かれないよう横と後からの侵入を阻止すればいいだけで、とりあえず前は気にしないでいいからだ。
フロアを見ると、真ん中にロープを張り、左右の流れをある程度阻止する措置が取られている。区切りのトップだったこともあって、私は柵から2列目ならどの場所でも取れる状態だ。
あとは――真ん中かジャック側か松ちゃん側か。
松ちゃん側は激戦区になるだろう。ジャック側は最前列にジャックが好きな男の子が数名いて、それを見ているだけで楽しいかもしれない――が、松ちゃんは初めの数曲ではあまり移動しない人だ。……となると、松ちゃんがまったく見えないかも知れない。
それにこんな至近距離なら、やはり真ん中で見てみたい――確実にエリックとジャックのはしゃぎっぷりは見えるし、途中のギターソロでは松ちゃんはステージど真ん中に立つし、アコースティックな曲やラストのご挨拶では、メンバーを均等に見れる。
それになにより、こういう会場のモッシュ地獄で生き残ろうとすると――区切りロープを掴むことが最重要ポイントとなる。いまなら、そのロープを掴めるど真ん中の場所が取れるじゃないか!
……よし!
最前列から6列目(柵から2列目)のロープ真横、これ以上はないというほどのど真ん中をゲットだ!
だが――ロープで区切られた左右のどちらに行く?
Dさんは先に左にいる。左に行くべきか?
でもロープは確実に掴める位置でいたい。
柵前1列目のロープ際にどんな客かいるか確認してみた。
左は女の子で、右はカップル。
左の彼女たちは一見フツーだが、開演したらどうなるかわからない。一見フツーが1番怖い。予測がまったく不可能だからだ。
右のカップルはどうだろう?
彼氏のほうは、ロープ際のど真ん中を彼女ために譲っている。彼氏の格好や外見から察するに、彼はHRマニアではないだろう。もしマニアだったら、絶対にあんな格好(暖色系のシャツ&バミューダ)で来ないからだ。また、B’zのファンであってもマニアではないだろう。一見フツーに見えるB’zマニアは女より男のほうがわかりやすい。なので直感でそう判断する。私の目から見て、とにかく彼はファンであってもマニアではないし、彼女と話してる雰囲気から、ドーム・アリーナクラスのB’zのライブへ行ったことはあっても、ライブハウスクラスでのライブは慣れてなさそうだ。…ということは、彼はハデで無茶なアクションはしないだろうし、逆に控えめに見てるほうだろう。
彼女のほうはと云うと――これもライブハウスでのモッシュなんて経験したことなさそうだ。ストレートロングヘアを束ねずにそのままにしているなんて、慣れてる人なら絶対にやらない。私に云わせれば「バサバサになっても知らないよ、髪が引っ張られても知らないよ」である。
どうやらこのカップルは人畜無害のようだ。そしてなにより注目すべき点は――彼女の背がとても背が低いということ。
私は日本女子平均身長を多少上回る。そして足を痛めないよう、フラットで少し厚底のスケッチャーズ・シューズを履いているため、最終的な身長は稲葉さんと同じくらい(170cm前後)。彼女の頭は私の鼻くらいの位置…ということは、私が手を前に振り上げても、彼女にはぶつからないし、また迷惑もかけない。後ろから押されても、それは私のせいじゃない。170cm前後なら後ろもそれほど迷惑でないだろう。それになんと云っても、彼女の後ろだと視界が広いのが最高だ。
・左は侵入不可のロープ
・これ以上前に行くことができない柵から2列目
・目の前は人畜無害カップル
――絶好のポジションじゃないか!
中央の区切りロープを左手で掴める、最前列から6列目あたりで、これ以上の真ん中はナイというくらいの、カップルの後ろに場所取り決定だ!
左右から確実にギュウギュウ押されるだろうけど、侵入に関するなら、注意は後方だけだ。後ろから押されても体重かけてポジションキープするし、ロープを力強く掴んでいれば流されることはないし、基本的に私は絶対に負けない。でもやはりロープを掴めるかどうかが、真ん中キープの最重要ポイントだろう。
ほかに注意すべき点があるとしたら――後ろにどんな人がくるか、である。
こればっかりは先に入った以上、予測できない。あとは運だけだ。
結局、Dさんと私はロープを挟んでの隣同士で、ともに柵前2列目(最前列から6列目あたり)のど真ん中となった。
…続く。
…というわけで、9/4(土)TMG「Dodge The Bullet」ツアー新潟フェイズ公演に行ってきました。
ライブ感想はZEPP大阪公演分を書いたので、今回はちょっと違った観点で新潟公演を語ってみようかと思います。
雨がいまにも降りそうな中、入場を待つDさんと私。キャパが1200↓↑の会場で整理番号が100番台だったため、オールスタンディングで場所取り自由なライブでも、最初からかなり前に行けるだろうという予測はついていた。がしかし。どんなにライブ慣れしていても、私は新潟フェイズがどんな特徴を持つ会場なのかなにも知らないので、対策や予測がまったくできず、入ってみないとなにも決められないという状態だった。入場待ちの間、他愛のないことを話しながらも、頭の中は場所取りチャートでいっぱいだった。
17:00入場開始。若い整理番号の人は、そのまま番号順の10人単位で並ばされて入場という、かなり統制された形となった。Dさんと私の間で区切りがついたため、私が10人単位のトップ。その後しばらくして入場となり、チケットをモギられ、誘導され、ステージのある空間に入ったその瞬間。私は感覚を研ぎ澄まし、場所を決める数秒の間で――
「この時点で得られる情報と今までの自分の経験」を元に、「最高でありながら自分の場所を死守できる場所」がどこであるか、プロファイリングを始めた。
まずステージがかなり低いと感じた。中途半端な後方の人だとこれはかなりキビシイだろう。見回すと、コンクリ打ちっぱなしの壁、PAの位置と配置と状況、天井の高さ…などから、ここがライブハウスではなく、Dさんが云ってたように、さまざまなイベントに対応できるマルチスポットであると確認、そして理解する。音響は悪くないだろうが良くもない…ただどんなライブだろうと、前方は音を期待できない場所だ。でも私はすでにZEPP大阪でPAの横を陣取って音を楽しんだし、それ以前に今回は間近で見ることが最大の目的であり目標だ。
まず私が入った時点で、整理番号1〜120番くらいまでの人が最前列〜4列目くらいを陣取っていおり、その後に最初の柵があった。ということは、公演が始まっても4列目より前へ行くことはムリだ。さらにその柵の前に1列できていたので、どうやら私は最初の柵から2列目、つまり最前列からは5〜6列目くらいの場所をゲットできるようだ。これはかなりいい状況である。なぜなら肉眼でそうとう見えるし、どんなにモッシュ地獄(熱狂的で激しい踊りに加わってる人の群れ)に遭おうとも、前に行くことができない以上、後と隣に気をつければいい――つまり、押されて前を行かれないよう横と後からの侵入を阻止すればいいだけで、とりあえず前は気にしないでいいからだ。
フロアを見ると、真ん中にロープを張り、左右の流れをある程度阻止する措置が取られている。区切りのトップだったこともあって、私は柵から2列目ならどの場所でも取れる状態だ。
あとは――真ん中かジャック側か松ちゃん側か。
松ちゃん側は激戦区になるだろう。ジャック側は最前列にジャックが好きな男の子が数名いて、それを見ているだけで楽しいかもしれない――が、松ちゃんは初めの数曲ではあまり移動しない人だ。……となると、松ちゃんがまったく見えないかも知れない。
それにこんな至近距離なら、やはり真ん中で見てみたい――確実にエリックとジャックのはしゃぎっぷりは見えるし、途中のギターソロでは松ちゃんはステージど真ん中に立つし、アコースティックな曲やラストのご挨拶では、メンバーを均等に見れる。
それになにより、こういう会場のモッシュ地獄で生き残ろうとすると――区切りロープを掴むことが最重要ポイントとなる。いまなら、そのロープを掴めるど真ん中の場所が取れるじゃないか!
……よし!
最前列から6列目(柵から2列目)のロープ真横、これ以上はないというほどのど真ん中をゲットだ!
だが――ロープで区切られた左右のどちらに行く?
Dさんは先に左にいる。左に行くべきか?
でもロープは確実に掴める位置でいたい。
柵前1列目のロープ際にどんな客かいるか確認してみた。
左は女の子で、右はカップル。
左の彼女たちは一見フツーだが、開演したらどうなるかわからない。一見フツーが1番怖い。予測がまったく不可能だからだ。
右のカップルはどうだろう?
彼氏のほうは、ロープ際のど真ん中を彼女ために譲っている。彼氏の格好や外見から察するに、彼はHRマニアではないだろう。もしマニアだったら、絶対にあんな格好(暖色系のシャツ&バミューダ)で来ないからだ。また、B’zのファンであってもマニアではないだろう。一見フツーに見えるB’zマニアは女より男のほうがわかりやすい。なので直感でそう判断する。私の目から見て、とにかく彼はファンであってもマニアではないし、彼女と話してる雰囲気から、ドーム・アリーナクラスのB’zのライブへ行ったことはあっても、ライブハウスクラスでのライブは慣れてなさそうだ。…ということは、彼はハデで無茶なアクションはしないだろうし、逆に控えめに見てるほうだろう。
彼女のほうはと云うと――これもライブハウスでのモッシュなんて経験したことなさそうだ。ストレートロングヘアを束ねずにそのままにしているなんて、慣れてる人なら絶対にやらない。私に云わせれば「バサバサになっても知らないよ、髪が引っ張られても知らないよ」である。
どうやらこのカップルは人畜無害のようだ。そしてなにより注目すべき点は――彼女の背がとても背が低いということ。
私は日本女子平均身長を多少上回る。そして足を痛めないよう、フラットで少し厚底のスケッチャーズ・シューズを履いているため、最終的な身長は稲葉さんと同じくらい(170cm前後)。彼女の頭は私の鼻くらいの位置…ということは、私が手を前に振り上げても、彼女にはぶつからないし、また迷惑もかけない。後ろから押されても、それは私のせいじゃない。170cm前後なら後ろもそれほど迷惑でないだろう。それになんと云っても、彼女の後ろだと視界が広いのが最高だ。
・左は侵入不可のロープ
・これ以上前に行くことができない柵から2列目
・目の前は人畜無害カップル
――絶好のポジションじゃないか!
中央の区切りロープを左手で掴める、最前列から6列目あたりで、これ以上の真ん中はナイというくらいの、カップルの後ろに場所取り決定だ!
左右から確実にギュウギュウ押されるだろうけど、侵入に関するなら、注意は後方だけだ。後ろから押されても体重かけてポジションキープするし、ロープを力強く掴んでいれば流されることはないし、基本的に私は絶対に負けない。でもやはりロープを掴めるかどうかが、真ん中キープの最重要ポイントだろう。
ほかに注意すべき点があるとしたら――後ろにどんな人がくるか、である。
こればっかりは先に入った以上、予測できない。あとは運だけだ。
結局、Dさんと私はロープを挟んでの隣同士で、ともに柵前2列目(最前列から6列目あたり)のど真ん中となった。
…続く。
コメント