「またか…」と思わず溜息が出てしまう話を。

当ブログに、「字幕騒動 キングダム・オブ・ヘブン」というワード検索でお越しになる方がここ数日続き、どうしたの?またなんか騒動が持ち上がってるわけ?と、以前たいへんお世話になった「字幕改善連絡室」さんにアクセスしてみたところ――案の定とゆーか、字幕騒動が勃発してました。

↓「キングダム・オブ・ヘブン」字幕改善著名(字幕改善連絡室)
http://miyako.cool.ne.jp/cgi-bin/koh/shomei.cgi

↓とりまとめ役の方のブログ(「キングダム・オブ・ヘブン」を正しく伝えたい!)
http://koh777.holy.jp/
(問題の字幕箇所など、詳細が書かれてあります)

「キングダム・オブ・ヘブン」の字幕翻訳を担当されたのは――戸田奈津子さんです。

………。

私めも「キングダム・オブ・ヘブン」を観に行った際、なんかちょっと背景がわかりにくいなあという印象を持ったのですが、十字軍はニガテな時代だしぃ…とそのまま流してしまったことを覚えています。そしてようやく今回、とりまとめ役の方のご指摘を拝見しまして、今度は「あ、そうだったのか」と至極納得してしまいました。とくに、バリアンとシビラのやりとり。

この件に関し、ある現役の字幕翻訳家の方が嘆きのコメントをされています。具体的な名前は出さずとも、これだけ書くのだってとてもとても勇気がいったことでしょう。読んでいて、私も気持ちがわかって仕方がないと云うか……目頭が熱くなる自分を感じました。なぜなら、トダさんうんぬんより、映画と字幕そしてその周辺――それらの現在の関係に悩んでいる、心配だ…というのが私の本音だからです。

↓「Heather 落合寿和の字幕翻訳日記」
http://blog.livedoor.jp/heather1/
(ずっと拝読してた、私のお気に入りブログです)

(以下、あくまでも一部引用。落合さんのブログをぜひご覧になって下さい)
テレビなどで翻訳者が「字幕翻訳は時間がない事が多い」と嘆く様子を見聞きしますが、それには同情して、作品そのものの製作に関わった人々の苦労や思いは無にする。不思議な話です。

「時間がなかった」事を言い訳にするのであれば、ビジネスモデルそのものが破綻しています。

「付け焼刃」でごまかす字幕で、いつまでも観客が満足していると思うのは甘いです。

本当に罪深い事です。映画産業は人の生死に影響の少ない産業です。その意味で深刻に考える価値もない話です。でも人は映画を見ます。その時、字幕が全てを左右してしまう事に気づいた人が増えてきても、言い訳が先で改善の努力が進まない。本当に罪深いのは、誰なのでしょうね。(少なくとも、私ではないですよね?名無しですから)
…ああ、涙が出る!

同じような考えを持っている字幕翻訳家や映画関係者、映画ファンはほかにもきっといらっしゃるはず――私は、そう信じたいです。

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