「アイランド」
2005年8月21日2回(!)も観に行っちゃったので、感想書いておきます。
■「アイランド」The Island(2005・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0399201/
日本公式サイト→http://island.warnerbros.jp/
監督:マイケル・ベイ
脚本:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、ショーン・ビーン、スティーブ・ブシェミ、他
上映時間:136分
ストーリー:
2019年。汚染された地上から救出され、安全なコミュニティで仕事をしながら暮らすリンカーン(E・マクレガー)とジョーダン(S・ヨハンソン)は、誰もが憧れる楽園の島アイランドへ行くことが夢だった。だがいつしかリンカーンは、アイランドやコミュニティに対し疑問を抱き始める。そんなある日、ジョーダンのアイランド行きが決定。時同じくして、リンカーンは自分たちの秘密――臓器移植のために殺される運命であることを知ってしまう。そしてジョーダンとともにコミュニティから脱出を試みようとするが――。
さんざんな批評だし、あれだけ宣伝しながら興行成績は日米ともに大惨敗中だし、やれ盗作だと訴えられるわ、プロデューサーは「主演ふたりが悪い」とまで云い出すわで、なんだかとっても気の毒な映画なんですが。
年に映画を観るのは数回だとか、SFに興味がないとか、まだお若い中高生とか…そういった人たちには、それなりに楽しめる仕上がりなんじゃないの?
ただ〜し。
クローンうんぬん以前に、「規制/管理社会の未来、自由を求める主人公と恋人の女性――そして人間の存在理由とは?」というテーマは、昔っからSF小説や映画で取り上げられる…つまりよく見かけるものであって、それこそ似たようなタイトルを挙げるならば、古くは「華氏451」「THX-1138」「2300年未来への旅」「1984」、最近では「トゥルーマン・ショー」「マトリックス」「リベリオン」など…まあ本当によく出てきてしまう(清水玲子の「輝夜姫」もそう)。なので、よほど奇想天外、またはオリジナリティ豊かな設定やキャラクターでないと、ある程度SF映画慣れした人には「やっぱりいつものマイケル・ベイによる、破天荒で無理往生ストーリーにハデハデアクションの大味ポップコーンムービー」でしかないんでしょうね。繊細な味付けなんて、冒頭にあったリンカーンの夢のシーン以外、ほとんど感じられなかったもんなあ。ラストだってどうなるか簡単に予想はついたけれど、「その後」を描かないあたり、これまた定石を踏んでいるなと。
当ブログを昔から読んで下さってる方にはバレバレかもしれませんが、私はけっこうこの手のテーマを持つSF映画が好きなため、「アイランド」が過去の各SF作品と似てることはわかってても、それなりにツボを得ているかなと、比較的甘めに評価しています。甘くなる最大の理由は「ユアン主演作」だからでしょーね。
がしか〜し。
近未来描写に鮮度がないのは、正直面白くない。2019年という微妙に現在と近い設定だからなのか、たとえば、乗り物は新旧入り乱れで、リニアモーターカーやエアバイクが街を走っているかと思えば、なんだかレトロな車がちらほらと並走している。パソコンだって未来ならば形がもっと変わってたっていいでしょう。そしてなにより、PUMAやXBOXにMSN、カルバン・クラインなど、「マイノリティ・リポート」以上のあからさまなタイアップにはガッカリ。「ボンド映画好きがなにを云う?」と云われそうだ〜。
機能というものをまったく見せない未来の警察に呆れつつ、「そんなワケないでしょ!」怒涛の追っかけアクションが、ベイお得意の木の葉クルクル舞いカーチェイスとともに展開、ストーリーは続くんですがね――どうやったって136分は長すぎるっつーの!!…もっとタイトにまとめなさいよっ!>監督
SFでよく取り上げられるテーマ、トレイラーで面白いシーンを見せちゃった(しかもネタバレ三昧)、鮮度なしデザイン、監督はマイケル・ベイと、叩かれる材料いっぱいなハンデを以ってしても、タイトに仕上げるなりすれば、ここまで惨敗を喫することはなかっただろうになあ…でももしかしたら、マイケル・ベイの映画に対し、みんな本気で飽きを感じているのかもしれない、と思った作品。
あ、そうそう、リンカーン・6・エコーさ〜ん!
はばかりで用を足した後は、ちゃんと手を洗うよーに!
■「アイランド」The Island(2005・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0399201/
日本公式サイト→http://island.warnerbros.jp/
監督:マイケル・ベイ
脚本:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、ショーン・ビーン、スティーブ・ブシェミ、他
上映時間:136分
ストーリー:
2019年。汚染された地上から救出され、安全なコミュニティで仕事をしながら暮らすリンカーン(E・マクレガー)とジョーダン(S・ヨハンソン)は、誰もが憧れる楽園の島アイランドへ行くことが夢だった。だがいつしかリンカーンは、アイランドやコミュニティに対し疑問を抱き始める。そんなある日、ジョーダンのアイランド行きが決定。時同じくして、リンカーンは自分たちの秘密――臓器移植のために殺される運命であることを知ってしまう。そしてジョーダンとともにコミュニティから脱出を試みようとするが――。
さんざんな批評だし、あれだけ宣伝しながら興行成績は日米ともに大惨敗中だし、やれ盗作だと訴えられるわ、プロデューサーは「主演ふたりが悪い」とまで云い出すわで、なんだかとっても気の毒な映画なんですが。
年に映画を観るのは数回だとか、SFに興味がないとか、まだお若い中高生とか…そういった人たちには、それなりに楽しめる仕上がりなんじゃないの?
ただ〜し。
クローンうんぬん以前に、「規制/管理社会の未来、自由を求める主人公と恋人の女性――そして人間の存在理由とは?」というテーマは、昔っからSF小説や映画で取り上げられる…つまりよく見かけるものであって、それこそ似たようなタイトルを挙げるならば、古くは「華氏451」「THX-1138」「2300年未来への旅」「1984」、最近では「トゥルーマン・ショー」「マトリックス」「リベリオン」など…まあ本当によく出てきてしまう(清水玲子の「輝夜姫」もそう)。なので、よほど奇想天外、またはオリジナリティ豊かな設定やキャラクターでないと、ある程度SF映画慣れした人には「やっぱりいつものマイケル・ベイによる、破天荒で無理往生ストーリーにハデハデアクションの大味ポップコーンムービー」でしかないんでしょうね。繊細な味付けなんて、冒頭にあったリンカーンの夢のシーン以外、ほとんど感じられなかったもんなあ。ラストだってどうなるか簡単に予想はついたけれど、「その後」を描かないあたり、これまた定石を踏んでいるなと。
当ブログを昔から読んで下さってる方にはバレバレかもしれませんが、私はけっこうこの手のテーマを持つSF映画が好きなため、「アイランド」が過去の各SF作品と似てることはわかってても、それなりにツボを得ているかなと、比較的甘めに評価しています。甘くなる最大の理由は「ユアン主演作」だからでしょーね。
がしか〜し。
近未来描写に鮮度がないのは、正直面白くない。2019年という微妙に現在と近い設定だからなのか、たとえば、乗り物は新旧入り乱れで、リニアモーターカーやエアバイクが街を走っているかと思えば、なんだかレトロな車がちらほらと並走している。パソコンだって未来ならば形がもっと変わってたっていいでしょう。そしてなにより、PUMAやXBOXにMSN、カルバン・クラインなど、「マイノリティ・リポート」以上のあからさまなタイアップにはガッカリ。「ボンド映画好きがなにを云う?」と云われそうだ〜。
機能というものをまったく見せない未来の警察に呆れつつ、「そんなワケないでしょ!」怒涛の追っかけアクションが、ベイお得意の木の葉クルクル舞いカーチェイスとともに展開、ストーリーは続くんですがね――どうやったって136分は長すぎるっつーの!!…もっとタイトにまとめなさいよっ!>監督
SFでよく取り上げられるテーマ、トレイラーで面白いシーンを見せちゃった(しかもネタバレ三昧)、鮮度なしデザイン、監督はマイケル・ベイと、叩かれる材料いっぱいなハンデを以ってしても、タイトに仕上げるなりすれば、ここまで惨敗を喫することはなかっただろうになあ…でももしかしたら、マイケル・ベイの映画に対し、みんな本気で飽きを感じているのかもしれない、と思った作品。
あ、そうそう、リンカーン・6・エコーさ〜ん!
はばかりで用を足した後は、ちゃんと手を洗うよーに!
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