「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。な…なんとかオスカー授賞式までに書いておきたい!

それでは以下、感想とデキゴトロジーです。

■「宇宙戦争」
タイトルバック、つまりのっけからネタバレで思わず大爆笑。スピルバーグが監督してトムトムが主演したからこそ、A級作となり得た作品。とは云え、モノが「宇宙戦争」なだけに、「ああ…我が巨匠ジョー・ダンテも監督したかっただろうなあ」と、スクリーンを見ながらひとりごち。でももし巨匠が手がけていたら、夏の話題作が愛に溢れたB級破綻作になってたかと。それはそれで(個人的に)たいへん興味深いけれど、トムトムは主演してくれないつーの!…で、その主役のトムトムさん。40歳過ぎて、もういいかげん定番役「未熟だけど魅力的なワカゾー」はムリなはず、いったいどうするんだろう?と思って観ていたら、「未熟なワカゾー父親」を演じてたので、結局今回も定番役だったなと。

■「バットマン ビギンズ」
友人Nちゃんいわく「世の中やっぱりカネやという映画」。私にとっては、ぶっちぎりで「2005年度最もガッカリさせられた映画」。なんでみんなホメるのっ!?…クリスチャン・ベイルに対して文句はナシ。でもブルース・ウェインの心の闇とかって云われても、私には金持ち坊ちゃんによる延々とした悶々にしか見えなかったし、バットスーツがどうの、マスクがどうの、武器がどうの…って、ええ〜い!はやくバットマン出してよ!と始終イライライライライラ。悪役に至っては魅力がなく、「バットマン」でそりゃ致命的でしょ!…そしてゴッサムシティの描写ときたら、ケレン味豊かにするならする、現実味出すなら出す、どっちかにしてよ!…さらにそのゴッサム・シティを最終的に救ったのは、バットマンとゆーより****だったってことにまたイライライラ。不完全燃焼させられた1本。プンプン!…でも、もしゴードン警部補役がゲイリー・オールドマンでなくウィリアム・H・メイシーだったら、my評価は変わってたかも…ね。

■「アイランド」
なにが一番ショックだったって、作品の出来よりユアン(・マクレガー)のフケっぷり。相手役が全身ピチピチ♪スカーレット・ヨハンソンだったせいか…もう大ショック。ところで、リンカーン・6・エコーさ〜ん!…はばかりで用を足した後は、ちゃんと手を洗うよーに!

■「奥さまは魔女」
レンタルビデオ屋専科ウィル・フェレルが、ニコール・キッドマン&ノラ・エフロン監督によるラブコメに出演!これだけでアンビリーバボー!の世界。とは云え、さすがのウィルも今回ばかりはいつも通りにはいくまい…と思っていたのに、スクリーンに現れたのはまっこといつも通りのウィルでした。2005年度アンビリバーボー大賞!

それにしてもノラ・エフロンは上手い。どんなにストーリーが破綻していても、場面作りやセリフの端々、女性らしい視点と選択は毎回唸ってしまうナリ。冒頭でお家をゲットする際のニコールのしぐさ、ポール・ニューマンブランドに描かれている絵(もちろんポール・ニューマン)がマイケル・ケインになって話し出すシーン、トーク・ショーはジェイ・リノではなくコナン・オブライアン――こういうセンス&チョイスはバツグンだと思う。

■「コーチ・カーター」
高校バスケットボールを取り上げた青春スポコン映画かと思って観に行ったらば、なんとコーチ役のサミュエル・L・ジャクソンが熱く語りをかます青春説教映画だった…。ビリーボブがシブいアメフトコーチを演じていた、私お気に入りの「プライド 栄光への絆」(感想→http://akirine.jugem.jp/?eid=30)と内容が若干被るかな?…ただし「プライド」にはビリーボブによる説教とシゴキはなく、どちらかと云えば本作のほうがより内容がコンサバ。それにしても腕立て1000回だなんてこと、人間にできるの?…でもサミュエル・L・ジャクソンに命令されたら、怖くて私もやっちゃうかもしんない。

■「愛についてのキンゼイ・レポート」
ひとりでコソコソ観に行こう!と思って某シネコンへ行ったらば、時間つぶしに寄ったお店で友人Fとバッタリ。しぶしぶ「キンゼイ」を観に行くと白状したところ、「僕も一緒に観ようかな」。仕方なくそのままふたりで某シネコンのカウンターへ行ったら、今度は友人Eにバッタリ。「日本語は話せるけど読めなくて困ってた。…で、ふたりはなにを観るの?」と訊かれ、しぶしぶ「キンゼイ」と答えたら、「僕も一緒に観る」。結局、ひとりどころか大人3人で観る羽目に。

本編で印象的だったのは、冒頭で「そんなインタビューでは真実が聞き出せんぞ!」と、助手に厳しい指摘をしていたキンゼイ先生が、ハッテンBARでインタビュー調査をしようと、ゲイのみなさんに自ら声をかけるシーン。博士!それじゃあ誰もつかまりませんって!

あとピーター・サースガードの色気。あれはノンケでも魔が差しそう。ナイス配役と心底唸ってしまったナリ。ちなみに私は本作で彼がご子息を見せていると知っていたため「ちっちゃい!ちっちゃい!」ってそんなかわいそう…でもジュードとどっちが?ちょっと楽しみにしていたのに、それだと思われるシーンで「???」。ご子息より毛のほうがごリッパ?と思いながら、じ〜っと見てみたところ――毛じゃなくて大きめな黒ベタ処理と判明。…無粋なっ!

内容としては、40〜50年代に性に関する赤裸々レポートを発表し、巻き起こったキンゼイ博士を巡る騒動を描きつつ、根底に流れているのは博士と奥さまの愛の物語という作品。伝記モノらしさがあまりないのは、ラストシーンの演出のせいかな。

「シンシティ」以上にデートムービーとしてオススメはできないし、正直、家族と観るのもはばかれる。覗き見している気分にさせられるエピソードが存在するので、もっとオープンに性を語ろうと云われてもなあ…う〜ん…。時代に逆行してゴメンと、しばし考えさせられてしまった1本。

しっかし…あのチョビヒゲ助手がティモシー・ハットンだったなんて。ぜんぜん気付かなかったナリ。

「2」に続きます。

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