現在、全世界で主演作「M:i:III」が公開中のトム・クルーズ。
彼の一番有名なプロフィールは、やはり86年「トップガン」の興行的大成功によって、一気にスターダムにのし上がったことでしょうか。「ハリウッドで最もボックスオフィスを稼げるスター」となった彼ですが、私が最初に彼をスクリーンで観たのは、「トップガン」よりも前、たしか小学生の頃に観た「アウトサイダー」だったと思います。
そのときの彼は脇役で、当時の日本では「YAスター」と呼ばれる若手俳優のひとりに過ぎなかったし、どちらかと云えばマット・ディロン、ロブ・ロウのほうが人気があり、映画雑誌もマットほど取り上げてなかったような記憶が残っています。私自身、さほど彼に注目はしておらず、ただ「いかにもアメリカのにーちゃんだなあ」という印象を持っていました。
★「アウトサイダー」
まだフランシス・F・コッポラ監督がフランシス・コッポラだった頃に手がけた青春映画。当時の人気若手俳優がズラリのYAスター代表作。コッポラと云えば「地獄の黙示録」「ゴッドファーザー」が監督作として有名ですが、ちょうどこの頃から映画を観始めた私にとっては、「アウトサイダー」と、続く「ランブルフィッシュ」がリアルタイム作品だったせいか、監督に対するファーストインプレッションは「青春映画の人」でした。
コッポラ監督による「ランブルフィッシュ」の主演オファーを断ってまで出演した「卒業白書」が全米でスマッシュヒット、この作品で見せた「シャツ+靴下+白ブリーフ姿でダンス」はあまりにも有名で、ご存じない方は一度ご覧になることをオススメいたします。このダンスがどれほどインパクトを与えたかは、のちの出演作「マグノリア」(白ブリーフ姿で回転)や、「ラストサムライ」(初めて和装したときの立ち居振る舞い)を観ると、よくわかると思います。これらのシーンで笑った人は、トムトム作品をよく知っていると云えるでしょう。
以上、ざっと「トムトムと私」なる思い出話を語ってみました。
懐かしいですね♪
私は「キャー!トム〜♪」というファンではないとはいえ、クラスメイトのOちゃんと、トムトムの太モモを見るために「レジェンド」を観に行った、という前科を持っています。10代の女の子にそんなことを思わせるほど、彼は人気があったんですよね。もちろん、いまもありますが。
昔から変わらないなと思うのは、あの吸い込まれそうな瞳と、真っ白い歯を見せながらの笑顔、ワーカホリックぶり、ファンサービスの良さでしょうか。そしてトム・クルーズの定番、十八番と云えば「魅力的なワカゾー(青二才)」。90年代半ばくらいまでそんなワカゾー役が続き、実際たいへんスクリーンに映えてたのですが、プロデューサーを兼ねるようになってからは、多少俺様映画なところが出てきた印象があります。俺様映画と云っても、やはりトム・クルーズ、B級どころかZ級に近いセガール様映画と違ってA級映画ですってば。…トムトムより共演者のほうが注目され、オスカーノミニーになったりあるいは受賞しちゃったりするのは、そのせいなのかもしれません…。
トムトムにはこれからも「トム・クルーズ映画」を作っていって欲しいです。ただ個人的には、トム自身によって「トムありき」からスタートするのではなく、「トム・クルーズを想定して書いた」という脚本で、どこかの監督に出演を望まれて映画に出て欲しいな…という気持ちもあります。「トム・クルーズを想定して書いた」と云えば、PTAの「マグノリア」でしょうか。私自身、「マグノリア」は好みの映画でありませんでしたけど、PTAはトム・クルーズをよく見てるなあ、と感心したもんです。
俳優として見るならば、彼は器用でカンの良いタイプかと。「ラストサムライ」で、トムトムの日本語がちゃんと日本語として聞こえるのは、必死に練習しただけでなく、やはりカンが良いからだと思います。実はラッシー(ラッセル・クロウ)もそんなタイプ。意外に思われるかもしれないけど。
「トム・クルーズ映画」を期待しつつ、俳優としてまた違った引き出しを持ってもらいたい、できればもうちょっと自然体で……40代になった彼に対し、そんなことを思う私なのでした。
秋林オススメ!「トム・クルーズが魅力的な映画」3本
★「ア・フュー・グッドメン」
魅力的なワカゾー役ならば、一番はこれ!
アメリカ軍ワカゾー弁護士役のトムトム。多少ゴーインな裁判でも、彼の成長モノとして観るなら◎。バタくさくなりそうなところを、ヘンな恋愛を織り込まずスマートで品を感じさせる作品にしているあたり、さすがロブ・ライナー(とアーロン・ソーキン)。でも後味はしっかり「トム・クルーズ映画」なんだから、文句は一切ありません。トムと対決するジャック・ニコルソンの、ジャック・ニコルソンたる見事な引き算演技(引き算演技ってな〜に?…いつかまた語ります)もいいですね!
本編中、デミ・ムーアの「なぜかみんなあなたが好きなのよ。好印象を持たれてるわ」というセリフが、役だけでなく当時のトムトムをよく表していたと思います。
なお、鑑賞予定の方には字幕版で観ることをオススメします。理由は、トムトムがジャック・ニコルソンのマネをするシーンがあるから。脚本にそうあったのではなく、トムトム自身のアドリブなんだそうで、共演のデミ・ムーアはそのシーンで笑っていて……あれは絶対に素で笑ってるナリ。
★「ミッション・インポッシブル」
いろいろモメた映画ではありましたが、デ・パルマのクールな映像に、顔にムダ肉がなくルックス最高なトム・クルーズが、とてもよく映えていたのは事実でしたから。「3」と違って、パーペキ過ぎない、ちょっとワカゾー気味なイーサン・ハントってのもトムトムらしいし。
★「マグノリア」
トムトムは性の伝道師役。トムトムのイメージ、そして彼の暑苦しさを上手くうっちゃってるキャラが見事。ただしPTA映画は好き嫌いがハッキリ分かれる上、作品自体も3時間以上あるので、簡単にオススメとは云えません。それでもオススメ作にしているのは、トムトムの伝道師ぶりは面白いと思うか〜ら〜。ちなみに私は嫌いではないけれどニガテ(←トムトムではなく作品全体のことです)。だってうっとうしいんだもん……。
★番外:「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
トムトムはなんと吸血鬼役。原作者のアン・ライスが最初ボロクソに云って、完成後に謝ったといういわく付きの作品。トムトム、綺麗でしたよ。でもやっぱりブラピに目がいってしまう…。いまとなっては珍作扱いですが、共演者に目が奪われてしまうあたりは、やはり「トム・クルーズ映画」。あ〜あ…リバーが出てたらなあ…。
彼の一番有名なプロフィールは、やはり86年「トップガン」の興行的大成功によって、一気にスターダムにのし上がったことでしょうか。「ハリウッドで最もボックスオフィスを稼げるスター」となった彼ですが、私が最初に彼をスクリーンで観たのは、「トップガン」よりも前、たしか小学生の頃に観た「アウトサイダー」だったと思います。
そのときの彼は脇役で、当時の日本では「YAスター」と呼ばれる若手俳優のひとりに過ぎなかったし、どちらかと云えばマット・ディロン、ロブ・ロウのほうが人気があり、映画雑誌もマットほど取り上げてなかったような記憶が残っています。私自身、さほど彼に注目はしておらず、ただ「いかにもアメリカのにーちゃんだなあ」という印象を持っていました。
★「アウトサイダー」
まだフランシス・F・コッポラ監督がフランシス・コッポラだった頃に手がけた青春映画。当時の人気若手俳優がズラリのYAスター代表作。コッポラと云えば「地獄の黙示録」「ゴッドファーザー」が監督作として有名ですが、ちょうどこの頃から映画を観始めた私にとっては、「アウトサイダー」と、続く「ランブルフィッシュ」がリアルタイム作品だったせいか、監督に対するファーストインプレッションは「青春映画の人」でした。
コッポラ監督による「ランブルフィッシュ」の主演オファーを断ってまで出演した「卒業白書」が全米でスマッシュヒット、この作品で見せた「シャツ+靴下+白ブリーフ姿でダンス」はあまりにも有名で、ご存じない方は一度ご覧になることをオススメいたします。このダンスがどれほどインパクトを与えたかは、のちの出演作「マグノリア」(白ブリーフ姿で回転)や、「ラストサムライ」(初めて和装したときの立ち居振る舞い)を観ると、よくわかると思います。これらのシーンで笑った人は、トムトム作品をよく知っていると云えるでしょう。
以上、ざっと「トムトムと私」なる思い出話を語ってみました。
懐かしいですね♪
私は「キャー!トム〜♪」というファンではないとはいえ、クラスメイトのOちゃんと、トムトムの太モモを見るために「レジェンド」を観に行った、という前科を持っています。10代の女の子にそんなことを思わせるほど、彼は人気があったんですよね。もちろん、いまもありますが。
昔から変わらないなと思うのは、あの吸い込まれそうな瞳と、真っ白い歯を見せながらの笑顔、ワーカホリックぶり、ファンサービスの良さでしょうか。そしてトム・クルーズの定番、十八番と云えば「魅力的なワカゾー(青二才)」。90年代半ばくらいまでそんなワカゾー役が続き、実際たいへんスクリーンに映えてたのですが、プロデューサーを兼ねるようになってからは、多少俺様映画なところが出てきた印象があります。俺様映画と云っても、やはりトム・クルーズ、B級どころかZ級に近いセガール様映画と違ってA級映画ですってば。…トムトムより共演者のほうが注目され、オスカーノミニーになったりあるいは受賞しちゃったりするのは、そのせいなのかもしれません…。
トムトムにはこれからも「トム・クルーズ映画」を作っていって欲しいです。ただ個人的には、トム自身によって「トムありき」からスタートするのではなく、「トム・クルーズを想定して書いた」という脚本で、どこかの監督に出演を望まれて映画に出て欲しいな…という気持ちもあります。「トム・クルーズを想定して書いた」と云えば、PTAの「マグノリア」でしょうか。私自身、「マグノリア」は好みの映画でありませんでしたけど、PTAはトム・クルーズをよく見てるなあ、と感心したもんです。
俳優として見るならば、彼は器用でカンの良いタイプかと。「ラストサムライ」で、トムトムの日本語がちゃんと日本語として聞こえるのは、必死に練習しただけでなく、やはりカンが良いからだと思います。実はラッシー(ラッセル・クロウ)もそんなタイプ。意外に思われるかもしれないけど。
「トム・クルーズ映画」を期待しつつ、俳優としてまた違った引き出しを持ってもらいたい、できればもうちょっと自然体で……40代になった彼に対し、そんなことを思う私なのでした。
秋林オススメ!「トム・クルーズが魅力的な映画」3本
★「ア・フュー・グッドメン」
魅力的なワカゾー役ならば、一番はこれ!
アメリカ軍ワカゾー弁護士役のトムトム。多少ゴーインな裁判でも、彼の成長モノとして観るなら◎。バタくさくなりそうなところを、ヘンな恋愛を織り込まずスマートで品を感じさせる作品にしているあたり、さすがロブ・ライナー(とアーロン・ソーキン)。でも後味はしっかり「トム・クルーズ映画」なんだから、文句は一切ありません。トムと対決するジャック・ニコルソンの、ジャック・ニコルソンたる見事な引き算演技(引き算演技ってな〜に?…いつかまた語ります)もいいですね!
本編中、デミ・ムーアの「なぜかみんなあなたが好きなのよ。好印象を持たれてるわ」というセリフが、役だけでなく当時のトムトムをよく表していたと思います。
なお、鑑賞予定の方には字幕版で観ることをオススメします。理由は、トムトムがジャック・ニコルソンのマネをするシーンがあるから。脚本にそうあったのではなく、トムトム自身のアドリブなんだそうで、共演のデミ・ムーアはそのシーンで笑っていて……あれは絶対に素で笑ってるナリ。
★「ミッション・インポッシブル」
いろいろモメた映画ではありましたが、デ・パルマのクールな映像に、顔にムダ肉がなくルックス最高なトム・クルーズが、とてもよく映えていたのは事実でしたから。「3」と違って、パーペキ過ぎない、ちょっとワカゾー気味なイーサン・ハントってのもトムトムらしいし。
★「マグノリア」
トムトムは性の伝道師役。トムトムのイメージ、そして彼の暑苦しさを上手くうっちゃってるキャラが見事。ただしPTA映画は好き嫌いがハッキリ分かれる上、作品自体も3時間以上あるので、簡単にオススメとは云えません。それでもオススメ作にしているのは、トムトムの伝道師ぶりは面白いと思うか〜ら〜。ちなみに私は嫌いではないけれどニガテ(←トムトムではなく作品全体のことです)。だってうっとうしいんだもん……。
★番外:「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
トムトムはなんと吸血鬼役。原作者のアン・ライスが最初ボロクソに云って、完成後に謝ったといういわく付きの作品。トムトム、綺麗でしたよ。でもやっぱりブラピに目がいってしまう…。いまとなっては珍作扱いですが、共演者に目が奪われてしまうあたりは、やはり「トム・クルーズ映画」。あ〜あ…リバーが出てたらなあ…。
コメント
『卒業白書』(しかし、いつ聞いても凄い邦題だな)のスライドシーン(笑)は、『M:I-2』のMTVパロディ『ミッション・インプルーバブル』でベン・スティラーもやってましたね。映画史上に残る「白ブリーフ」かもしれません(笑)。
さすがよくご存知!<トム・クルーズといえばベン・スティラー
ベンは本当にトム・クルーズが大好きだそうで、以前ちょろっと「ベン、トムトムを語る」みたいなインタビューを読んだとき、感動しましたもん。
>映画史上に残る「白ブリーフ」かもしれません(笑)。
あれは私の映画鑑賞史上でも上位に入るシーンです。忘れられましぇん!
トムさんについて、すっごく熱く語るコメントを書いたのに、「書き込み>>」を押したら、エラーで消えやがった…。(-.-)
気が向いたら、また書きます。(;_;)
でも私もよくやるんですよね…トホホ<エラーで消えやがった…。(-.-)
3000字書いて消えたときはフテ寝したっけな…。