「第79回(2006年)アカデミー賞」予想
2007年2月25日 映画ヨタ話
なんつーか、今年のオスカー授賞式は菊地凛子さんのドレスが気になって気になって、どうにも仕方がない秋林です。またシャネルなんだろうか…。着物だと絶対にボロクソには云われないだろうけど、話題になることはないだろうしなあ。木村拓哉的視点もちょっと…。ちなみにラジーは、「氷の微笑2」が4部門受賞だそーです。
…というわけで、いったいどんなきっかけで始まったかよく覚えていない、今年で5年目を迎える恒例の企画!「第79回(2006年)アカデミー賞」予想です。←でリンクしているまりゅうさんのブログのルールに則って、予想します。
なお、オリジナルの企画として「もし私がアカデミー協会員だったら、どのノミニーに票を投じるか」の個人的な選択をプラスして書いておきます。こちらはルール外なので、別の観点でご覧下さいませ。
今年は予想コメントを頑張って書くぞ!
おー!
■作品賞
「バベル」
「ディパーテッド」
「硫黄島からの手紙」
「リトル・ミス・サンシャイン」
「クィーン」
「バベル」か「ディパーテッド」か「リトル・ミス・サンシャイン」か。
「バベル」は、いかにも評論家好みな群像劇。でも「クラッシュ」よりわかりづらいし、公開時の話題は完全に「ボラット」にもっていかれてたからなあ。「ディパーテッド」は、リメイクという点が協会員にどうひびくか。「リトル・ミス〜」は、候補作の中で唯一、ハートウォーミングかつフィールグッドなストーリーで、誰からも好かれる作品…ただし、ここ近年のオスカー傾向を考えれば、この手の映画はノミニー止まり、受賞しにくいようにも感じる。
個人的には「硫黄島」を推したい。ちなみに、オスカー賞キャンペーンで映画会社から強力プッシュされている作品は、「ディパーテッド」と「クィーン」(私調べです、はい)。
本命:「ディパーテッド」
対抗:「バベル」
個人的選択:「硫黄島からの手紙」
■監督賞
クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
スティーブン・フリアーズ(「クィーン」)
ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(「バベル」)
マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
まず、作品賞に選ばれていない時点で「ユナイテッド93」のグリーングラスは消える(好きな作品と監督なんですが)。「クィーン」のスティーブン・フリアーズは、「マイ・ビューティフル・ランドレット」から個人的にひいきの監督だけど、オスカーが米国の映画賞と思えばちょっとキビシイし、弱い。今年は(とゆーか今年も)「イーストウッドvs.スコセッシ」。このふたりのうちどちらかとなると――アメリカ監督組合(DGA)賞を受賞したスコセッシ。日本ではオリジナルのほうが評価されている「ディパーテッド」だけど、私はオリジナルより好き(日本ではかなり少数派)。でも…う〜ん、スッキリしない。正直、スコセッシはリメイクの「ディパーテッド」でというより、その昔「グッドフェローズ」で獲ってたっておかしくなかったんだってば!…個人的に選ぶなら、日本語を話せない&米国人で、あれだけの日本映画を撮ったイーストウッド。あの年齢で意欲的に野心的な2部作を作り上げたことに、私は感動しました。
本命:マーティン・スコセッシ
対抗:クリント・イーストウッド
個人的選択:クリント・イーストウッド
■主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
ライアン・ゴズリング(「Half Nelson」)
ピーター・オトゥール(「Venus」)
ウィル・スミス(「幸せのちから」)
フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)
デカプ〜は…ゴメン、「ディパーテッド」じゃなく「ブラッド・ダイヤモンド」でノミネートされた時点で、戦線離脱。「ブラッド〜」での彼はいいと思うけど、ジャイモン・ハンスゥのほうが印象に残る。ゴズリングとウィル・スミスは、ちょっと弱い。よって対決は、大本命と云われるフォレスト・ウィテカーと、悲願のオスカー受賞を目指すピーター・オトゥール。ウィテカーは日本でこそ知られてはいないものの、映画界のみならず米国TV界でも評価されている実力派の俳優。機会があって「ラストキング〜」を観たけれど、素晴らしかったっス。ただ、ピーター・オトゥールに賞をあげたいという協会員も多いはずで、ヘンリー・フォンダが「黄昏」で受賞したことを思えば、彼の受賞もありえそう。
このカテゴリでアプセットがあるんじゃ?
本命:ピーター・オトゥール
対抗:フォレスト・ウィテカー
個人的選択:ピーター・オトゥール
■主演女優賞
ペネロペ・クルス(「ボルベール 帰郷」)
ジュディ・デンチ(「あるスキャンダルの覚え書き」)
ヘレン・ミレン(「クィーン」)
メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
ケイト・ウィンスレット(「Little Children」)
ヘレン・ミレンに敵なし。
本命:ヘレン・ミレン
対抗:なし
個人的選択:メリル・ストリープ
■助演男優賞
アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
ジャッキー・アール・ヘイリー(「Little Children」)
ジャイモン・ハンスゥ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
エディ・マーフィ(「ドリームガールズ」)
マーク・ウォルバーグ(「ディパーテッド」)
…いちばん難しい。みんなにあげたいくらい、選べない。
復活組が多い中、たぶんエディ・マーフィが持っていくんじゃないかな?
本命:エディ・マーフィ
対抗:アラン・アーキン
個人的選択:この中ではマジで選べません…が、なんで「あるスキャンダルの覚え書き」でビル・ナイが選ばれないの!?
■助演女優賞
アドリアナ・バラッザ(「バベル」)
ケイト・ブランシェット(「あるスキャンダルの覚え書き」)
アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
菊地凛子(「バベル」)
日本的に云えば彗星、米国的に云えばrising starが有利かと。
ジェニファー・ハドソンでキマリ。
菊地さんは「Rinko Kikuchi」というより、「ネイキッ・ジャパニーズガール・イン・バボー」と覚えられているところが、同じ日本人として(そして女性として)ちょっとムカつく。あんまりだー。
本命:ジェニファー・ハドソン
対抗:なし
個人的選択:ジェニファー・ハドソン
■長編アニメーション映画賞
「カーズ」(ピクサー=ディズニー)ジョン・ラセター
「ハッピー フィート」(ワーナー)ジョージ・ミラー
「モンスター・ハウス」 (ソニー)ギル・キーナン
ウワサでは「ハッピー フィート」の可能性アリ。
でもやっぱピクサーじゃないの?
本命:「カーズ」
対抗:「ハッピー フィート」
個人的選択:「カーズ」
■外国語映画賞
「Indigenes(Days of Glory)」(アルジェリア)
「Water」(カナダ)
「Efter brylluppet(After the Wedding)」(デンマーク)
「善き人のためのソナタ」(ドイツ)
「Pan’s Labyrinth」(メキシコ)
外国語映画のノミネート作品は凡作が多くてガッカリすることがよくあるけど、今年は個性的(だろう)な「Pan’s Labyrinth」が選ばれていて、ちょっと嬉しかった。
本命:「Pan’s Labyrinth」(メキシコ)
対抗:「Water」(カナダ)
個人的選択:「Pan’s Labyrinth」
■脚本賞
「バベル」 ギジェルモ・アリエガ
「硫黄島からの手紙」アイリス・ヤマシタ ポール・ハギス
「リトル・ミス・サンシャイン」マイケル・アーント
「Pan’s Labyrinth」ギレルモ・デル・トロ
「クィーン」ピーター・モーガン
「バベル」か「リトル・ミス・サンシャイン」か。
批評家なら前者、一般なら後者だろうなあ。
本命:「リトル・ミス・サンシャイン」
対抗:「バベル」
個人的選択:「Pan’s Labyrinth」
■脚色賞
「Borat」サーシャ・バロン・コーエン他
「トゥモロー・ワールド」 アルフォンソ・キュアロン
「ディパーテッド」ウィリアム・モナハン
「Little Children」 トッド・フィールド トム・ベロッタ
「あるスキャンダルの覚え書き」パトリック・マーバー
う〜ん。
本命:「ディパーテッド」
対抗:「トゥモロー・ワールド」
個人的選択:「ボラット」を観てみないとわからない。
以上、こんな感じで選んでみました。
今年はどのカテゴリも国際色豊かっスね。
…というわけで、いったいどんなきっかけで始まったかよく覚えていない、今年で5年目を迎える恒例の企画!「第79回(2006年)アカデミー賞」予想です。←でリンクしているまりゅうさんのブログのルールに則って、予想します。
【ルール】
今回も「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」「主演女優賞」「助演男優賞」「助演女優賞」の主要6部門。「脚本賞」「脚色賞」「長編アニメ映画賞」「外国語映画賞」の9部門が対象。
本命、対抗候補挙げて、本命が当たったら3点、対抗が当たったら1点。
総得点で勝負。
なお、オリジナルの企画として「もし私がアカデミー協会員だったら、どのノミニーに票を投じるか」の個人的な選択をプラスして書いておきます。こちらはルール外なので、別の観点でご覧下さいませ。
今年は予想コメントを頑張って書くぞ!
おー!
■作品賞
「バベル」
「ディパーテッド」
「硫黄島からの手紙」
「リトル・ミス・サンシャイン」
「クィーン」
「バベル」か「ディパーテッド」か「リトル・ミス・サンシャイン」か。
「バベル」は、いかにも評論家好みな群像劇。でも「クラッシュ」よりわかりづらいし、公開時の話題は完全に「ボラット」にもっていかれてたからなあ。「ディパーテッド」は、リメイクという点が協会員にどうひびくか。「リトル・ミス〜」は、候補作の中で唯一、ハートウォーミングかつフィールグッドなストーリーで、誰からも好かれる作品…ただし、ここ近年のオスカー傾向を考えれば、この手の映画はノミニー止まり、受賞しにくいようにも感じる。
個人的には「硫黄島」を推したい。ちなみに、オスカー賞キャンペーンで映画会社から強力プッシュされている作品は、「ディパーテッド」と「クィーン」(私調べです、はい)。
本命:「ディパーテッド」
対抗:「バベル」
個人的選択:「硫黄島からの手紙」
■監督賞
クリント・イーストウッド(「硫黄島からの手紙」)
スティーブン・フリアーズ(「クィーン」)
ポール・グリーングラス(「ユナイテッド93」)
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(「バベル」)
マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」)
まず、作品賞に選ばれていない時点で「ユナイテッド93」のグリーングラスは消える(好きな作品と監督なんですが)。「クィーン」のスティーブン・フリアーズは、「マイ・ビューティフル・ランドレット」から個人的にひいきの監督だけど、オスカーが米国の映画賞と思えばちょっとキビシイし、弱い。今年は(とゆーか今年も)「イーストウッドvs.スコセッシ」。このふたりのうちどちらかとなると――アメリカ監督組合(DGA)賞を受賞したスコセッシ。日本ではオリジナルのほうが評価されている「ディパーテッド」だけど、私はオリジナルより好き(日本ではかなり少数派)。でも…う〜ん、スッキリしない。正直、スコセッシはリメイクの「ディパーテッド」でというより、その昔「グッドフェローズ」で獲ってたっておかしくなかったんだってば!…個人的に選ぶなら、日本語を話せない&米国人で、あれだけの日本映画を撮ったイーストウッド。あの年齢で意欲的に野心的な2部作を作り上げたことに、私は感動しました。
本命:マーティン・スコセッシ
対抗:クリント・イーストウッド
個人的選択:クリント・イーストウッド
■主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
ライアン・ゴズリング(「Half Nelson」)
ピーター・オトゥール(「Venus」)
ウィル・スミス(「幸せのちから」)
フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」)
デカプ〜は…ゴメン、「ディパーテッド」じゃなく「ブラッド・ダイヤモンド」でノミネートされた時点で、戦線離脱。「ブラッド〜」での彼はいいと思うけど、ジャイモン・ハンスゥのほうが印象に残る。ゴズリングとウィル・スミスは、ちょっと弱い。よって対決は、大本命と云われるフォレスト・ウィテカーと、悲願のオスカー受賞を目指すピーター・オトゥール。ウィテカーは日本でこそ知られてはいないものの、映画界のみならず米国TV界でも評価されている実力派の俳優。機会があって「ラストキング〜」を観たけれど、素晴らしかったっス。ただ、ピーター・オトゥールに賞をあげたいという協会員も多いはずで、ヘンリー・フォンダが「黄昏」で受賞したことを思えば、彼の受賞もありえそう。
このカテゴリでアプセットがあるんじゃ?
本命:ピーター・オトゥール
対抗:フォレスト・ウィテカー
個人的選択:ピーター・オトゥール
■主演女優賞
ペネロペ・クルス(「ボルベール 帰郷」)
ジュディ・デンチ(「あるスキャンダルの覚え書き」)
ヘレン・ミレン(「クィーン」)
メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」)
ケイト・ウィンスレット(「Little Children」)
ヘレン・ミレンに敵なし。
本命:ヘレン・ミレン
対抗:なし
個人的選択:メリル・ストリープ
■助演男優賞
アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
ジャッキー・アール・ヘイリー(「Little Children」)
ジャイモン・ハンスゥ(「ブラッド・ダイヤモンド」)
エディ・マーフィ(「ドリームガールズ」)
マーク・ウォルバーグ(「ディパーテッド」)
…いちばん難しい。みんなにあげたいくらい、選べない。
復活組が多い中、たぶんエディ・マーフィが持っていくんじゃないかな?
本命:エディ・マーフィ
対抗:アラン・アーキン
個人的選択:この中ではマジで選べません…が、なんで「あるスキャンダルの覚え書き」でビル・ナイが選ばれないの!?
■助演女優賞
アドリアナ・バラッザ(「バベル」)
ケイト・ブランシェット(「あるスキャンダルの覚え書き」)
アビゲイル・ブレスリン(「リトル・ミス・サンシャイン」)
ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」)
菊地凛子(「バベル」)
日本的に云えば彗星、米国的に云えばrising starが有利かと。
ジェニファー・ハドソンでキマリ。
菊地さんは「Rinko Kikuchi」というより、「ネイキッ・ジャパニーズガール・イン・バボー」と覚えられているところが、同じ日本人として(そして女性として)ちょっとムカつく。あんまりだー。
本命:ジェニファー・ハドソン
対抗:なし
個人的選択:ジェニファー・ハドソン
■長編アニメーション映画賞
「カーズ」(ピクサー=ディズニー)ジョン・ラセター
「ハッピー フィート」(ワーナー)ジョージ・ミラー
「モンスター・ハウス」 (ソニー)ギル・キーナン
ウワサでは「ハッピー フィート」の可能性アリ。
でもやっぱピクサーじゃないの?
本命:「カーズ」
対抗:「ハッピー フィート」
個人的選択:「カーズ」
■外国語映画賞
「Indigenes(Days of Glory)」(アルジェリア)
「Water」(カナダ)
「Efter brylluppet(After the Wedding)」(デンマーク)
「善き人のためのソナタ」(ドイツ)
「Pan’s Labyrinth」(メキシコ)
外国語映画のノミネート作品は凡作が多くてガッカリすることがよくあるけど、今年は個性的(だろう)な「Pan’s Labyrinth」が選ばれていて、ちょっと嬉しかった。
本命:「Pan’s Labyrinth」(メキシコ)
対抗:「Water」(カナダ)
個人的選択:「Pan’s Labyrinth」
■脚本賞
「バベル」 ギジェルモ・アリエガ
「硫黄島からの手紙」アイリス・ヤマシタ ポール・ハギス
「リトル・ミス・サンシャイン」マイケル・アーント
「Pan’s Labyrinth」ギレルモ・デル・トロ
「クィーン」ピーター・モーガン
「バベル」か「リトル・ミス・サンシャイン」か。
批評家なら前者、一般なら後者だろうなあ。
本命:「リトル・ミス・サンシャイン」
対抗:「バベル」
個人的選択:「Pan’s Labyrinth」
■脚色賞
「Borat」サーシャ・バロン・コーエン他
「トゥモロー・ワールド」 アルフォンソ・キュアロン
「ディパーテッド」ウィリアム・モナハン
「Little Children」 トッド・フィールド トム・ベロッタ
「あるスキャンダルの覚え書き」パトリック・マーバー
う〜ん。
本命:「ディパーテッド」
対抗:「トゥモロー・ワールド」
個人的選択:「ボラット」を観てみないとわからない。
以上、こんな感じで選んでみました。
今年はどのカテゴリも国際色豊かっスね。
コメント