■『しあわせにできる 9』
ISBN:4576060503 文庫 谷崎泉(挿絵:陸裕千景子) 二見書房 2006/05/30 ¥560
!以下、ネタバレ注意報!
「なかなかふたりきりになれなくて…編」(「しあわせ17」)と「蘭月主人、薮内、トンデモ新人・東郷、新キャラ続々登場!編」(しあわせ18」)に、文庫用書下ろし番外編「GWは熱海でメルヘン地獄紀行」(←そんなタイトルではありません!「しあわせ黄金週間」)収録。
紆余紆余紆余紆余曲折を経て、ようやくできちゃった♪殿と本田、ふたりの結婚生活人生の第二章幕開けなった第9巻である。
BLだけに限らないと思うのだが、恋愛モノは往々にして「駆け引きやすったもんだの末に、ふたりの思いが通じ合った瞬間」が読み手にとって(書き手もそうだろうが)最大の盛り上がりであり、そのピークを過ぎるや一気にトーンダウン、読者の興味とストーリーの面白みが比例して冷めていくものだが、本シリーズはもともと「個性的なキャラが大勢いて楽しい、書き手が伏線張り好きである、最初からルーチンワーク的な日常を基本描写としている」なためか魅力ダウンすることなく、できちゃったその後でも本田&殿(と3課)の物語が丁寧に語られていく。まさに「泣いたって笑ったってLife goes on」(by イナバ)、どんな事態になろうと人生は続いていくものなのよね…と、なんだか悟りの境地にリーチをかけそうな勢いの「しあわせ」シリーズである。
そんなわけで、第二章スタートとともに新しいキャラ3名が追加。うち2名が(谷崎作品らしくやっぱり)謎を持ったまま描かれているので、殿と本田、それぞれのキーパーソンになるだろうと思われる。まず殿側キャラとして薮内。なにやら本田の知らない殿の過去を知る人物のようで、(なんとなーく)過去の仕事絡みかな?という印象。本田側キャラとしては、料亭「蘭月」の若き主人。本田を知っているようだが本田自身は過去に彼との面識はなく、私も「ハテ??どうなるの?」。わかることと云えば、ご主人登場によって殿がジェラスガ〜イ決定、「あ〜あ、夜がタイヘンだ、ガンバレよ!>本田」ということくらいか。
そして、猫の手も借りたい激務の3課に配属された東郷くん(イケメンだ!)。新人のくせになーんで仕事を堂々拒否するのか。ぜったいになにか本人に事情があるわけで――と、やっぱりちょっとした謎を抱えつつ「待て!次巻」である。仕事でいろんな新人見てきた私としても、彼を抱えた3課の今後に興味があるんだよなー。
新人のことで語り合う本田と殿――社会人としてよくある話で普遍的な悩みだと思うし、特別な場面というわけでもない。ただ、会社の人間関係について対等の立場で本田に意見や助言を云う人物は、(彼の生い立ちと性格を考えれば)いままでいなかったと思われるだけに、もう本田はひとりじゃない、以前と違って理解し相談し合えるパートナーがいるんだなあ…と妙に感じ入ってしまった。
評価:★★★☆(サクサク読める。東郷のことで悩む本田以下3課のメンバーに思わず共感、豊川課長に同情だ)
殿と本田が夫婦になって困ったことがひとつ。ラブシーンがマンネリになってきちゃった。ストーリーの続きを早く読みたいばっかりに、エロをすっ飛ばして読んでる自分に気付いたー!いいのかそれで!?BLだぞ!?>私
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
■表紙キャラは正面が「本田雪彦」(主人公)、後方が「各務保」(本田の後輩)。
■森田さんの名前が「祐一」と判明しました。でもシャレード文庫ではなく、IZUMI TANIZAKI『AND,』を読んでわかったつーがなんとも…。……。
ISBN:4576060503 文庫 谷崎泉(挿絵:陸裕千景子) 二見書房 2006/05/30 ¥560
久遠寺がかけがえのない存在だとやっと伝えることができた本田。しかし多忙を極める二人に、なかなかゆったりとした甘い時間は訪れない。しかも素直に「二人きりで過ごしたい」と言い出せない本田は、ゴールデンウィークでさえ3課のメンバーに振り回されるハメに。そのとき訪れた料理店『蘭月』の主人が、初対面の本田に対して奇妙な様子を見せたことで、またしても久遠寺の警戒心を呼び起こしてしまうのだが…。一方、3課には待望の新人現る!ところがその新人はコミュニケーションどころか、仕事も完全拒否のとんでもない問題児で…。しあわせラブライフ編・第一巻。書き下ろしは落合家with各務のメルヘンゴージャス旅行に巻き込まれた本田さんの不幸編。
!以下、ネタバレ注意報!
「なかなかふたりきりになれなくて…編」(「しあわせ17」)と「蘭月主人、薮内、トンデモ新人・東郷、新キャラ続々登場!編」(しあわせ18」)に、文庫用書下ろし番外編「GWは熱海でメルヘン地獄紀行」(←そんなタイトルではありません!「しあわせ黄金週間」)収録。
紆余紆余紆余紆余曲折を経て、ようやくできちゃった♪殿と本田、ふたりの
BLだけに限らないと思うのだが、恋愛モノは往々にして「駆け引きやすったもんだの末に、ふたりの思いが通じ合った瞬間」が読み手にとって(書き手もそうだろうが)最大の盛り上がりであり、そのピークを過ぎるや一気にトーンダウン、読者の興味とストーリーの面白みが比例して冷めていくものだが、本シリーズはもともと「個性的なキャラが大勢いて楽しい、書き手が伏線張り好きである、最初からルーチンワーク的な日常を基本描写としている」なためか魅力ダウンすることなく、できちゃったその後でも本田&殿(と3課)の物語が丁寧に語られていく。まさに「泣いたって笑ったってLife goes on」(by イナバ)、どんな事態になろうと人生は続いていくものなのよね…と、なんだか悟りの境地にリーチをかけそうな勢いの「しあわせ」シリーズである。
そんなわけで、第二章スタートとともに新しいキャラ3名が追加。うち2名が(谷崎作品らしくやっぱり)謎を持ったまま描かれているので、殿と本田、それぞれのキーパーソンになるだろうと思われる。まず殿側キャラとして薮内。なにやら本田の知らない殿の過去を知る人物のようで、(なんとなーく)過去の仕事絡みかな?という印象。本田側キャラとしては、料亭「蘭月」の若き主人。本田を知っているようだが本田自身は過去に彼との面識はなく、私も「ハテ??どうなるの?」。わかることと云えば、ご主人登場によって殿がジェラスガ〜イ決定、「あ〜あ、夜がタイヘンだ、ガンバレよ!>本田」ということくらいか。
そして、猫の手も借りたい激務の3課に配属された東郷くん(イケメンだ!)。新人のくせになーんで仕事を堂々拒否するのか。ぜったいになにか本人に事情があるわけで――と、やっぱりちょっとした謎を抱えつつ「待て!次巻」である。仕事でいろんな新人見てきた私としても、彼を抱えた3課の今後に興味があるんだよなー。
新人のことで語り合う本田と殿――社会人としてよくある話で普遍的な悩みだと思うし、特別な場面というわけでもない。ただ、会社の人間関係について対等の立場で本田に意見や助言を云う人物は、(彼の生い立ちと性格を考えれば)いままでいなかったと思われるだけに、もう本田はひとりじゃない、以前と違って理解し相談し合えるパートナーがいるんだなあ…と妙に感じ入ってしまった。
評価:★★★☆(サクサク読める。東郷のことで悩む本田以下3課のメンバーに思わず共感、豊川課長に同情だ)
殿と本田が夫婦になって困ったことがひとつ。ラブシーンがマンネリになってきちゃった。ストーリーの続きを早く読みたいばっかりに、エロをすっ飛ばして読んでる自分に気付いたー!いいのかそれで!?BLだぞ!?>私
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。エクセレント。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。ブリリアント。
■表紙キャラは正面が「本田雪彦」(主人公)、後方が「各務保」(本田の後輩)。
■森田さんの名前が「祐一」と判明しました。でもシャレード文庫ではなく、IZUMI TANIZAKI『AND,』を読んでわかったつーがなんとも…。……。
コメント
お、お大事になさってください……。
早くよくなりますように〜。
体温計は40度のまま…平熱に戻ったか?と思ったら38度、という3日間でした。なんでこんなことに…トホホ。今日やっと平熱に戻りました。
そして今はじんましんに苦しんでます。さっきモスで食事中のDさんをケータイでつかまえて、相談したところです。そっか、やっぱお薬が身体にあわないのね(ってフツーの人ならそう思うだろ!とか云われそうだー)ということで、また明日病院です。トホホ。あ、しまった、Dさんにコーヒー飲んでいいか訊くの忘れた…。
コーヒーは、体調の良くないときは控えめにしたほうが良い気がします。禁止するほどではないと思いますけど。よく休んでくださいね。
ラクになったよー!アリガトー!!
コーヒーは来週までガマンしますです、Dセンセ!
足もビックリするほど回復してきたので(抗生物質でも塗り薬はかぶれることもなく、ダイジョブでした)、民営化を前に大忙しの郵便局へ乗り込み、明日配達予定だった書籍小包を先に受け取ってきました。そして足をアイシング。油断せず大事にしときまーす!