■09.「Don’t Leave Me」
[B’z LIVE-GYM 2003 "BIG MACHINE"] (2003/12/27 東京ドーム)

CD:テレビ朝日系ドラマ「新空港物語」主題歌(1994/02/09)
2nd:「Mannequin Village」

★曲について
B’zブルーズ回帰な長髪・暗黒時代を代表するバラード。個人的にはとても好きな1曲なのだが、この曲を鼻歌で歌っていたら、いつの間にか、うっかりエアロスミスの「Crin’」になっていた――ということがしばしばあったり…ごにょごよ。…いや、でもこっちのほうがいい曲だと思うんだけど…。私は、松ちゃん&イナバ氏ともに長髪時代が好きなので、米国で撮影されたこの曲の監獄PVも、必然的に好き。ただ、あれは何度見ても、極寒の中で撮影されたとは思えない…。

カラオケで歌ったり、CDでイナバ氏とデュエット(…)したことのある方は、その際、身にしみるほどの実感をされたと思うのだが、この曲は超難しい。男性の場合、玉砕の可能性さえあるほど。B’zの曲は、ご存知のように歌もギターもメチャ難しく、とくに歌はキーがやたらと高いので、フツーの男性にはつらい。イナバ氏の音域は「G2からB5まで」(注1)といわれていて、男性ロックボーカリストの中では、キーが広くてかなり高いほう。それを踏まえても、この曲は音域がとても広い上に、リズムとコード進行は典型的なブルーズ、それでシャウトまであるという難しさ。秋林、この曲をライブで何度も聴いているが、パーペキに歌いこなすイナバ氏となると…実はあまりお目にかかっていない。

B’zのどのバラードより、歌っていて気持ちいいだろうし、キマると超カッコいいけれど、それはイナバ氏だからであって、一般人の場合、別の意味でも玉砕の可能性があるので、カラオケ時には要注意である。

★ライブ&映像背景
B’z15周年の年。うわ!「BIG MACHINE」ツアーかあ…どうしよう?全然覚えてナイ!脳裏にナイ!…2000年からの「第二次B’z倦怠期」&自分好みの曲をあまりやらなくなった+アルバムがさほど好きでないが、どうやら2003年も続いていた模様。2004年の松ちゃんバンドTMGツアーは信じられないくらいにハマり、「どーしよー!?この数年のB’zのライブより、楽しいったらありゃしない!」だったのに…。2003年は15周年の年、あの渚園公演だってあったのになあ(でもちゃんと行った)、めちゃ冷めていた当時の自分がもっとも印象的である。

…というわけで、「こりゃいかん、DVDを見て思い出さなきゃ!」とDVDを見てみたら――縦長のタラリア(大型スクリーンのこと)が2つステージ上にあり、ぞれぞれ松本・イナバと、同時に別の映像が映し出されていた。そうだ、このタラリアだよタラリア!…あ〜これがこのツアーで一番よく覚えているものかも。

すべて昔がいいとは思わないけれど、この頃からライブがちょっとまったり…とゆーか、狂って爆発!だとか、ムダにも思えた派手なアクションだとか、ギター抱えて走りまくりだとかがなくなり、落ち着いてきた印象が出てきた。屋内のデカい会場が多くなったから、余計にそう感じてしまったのかも。これも時代(と年齢)のせいか。

冒頭にブルーズハープを披露しているイナバ氏。この曲のイメージから、「9thツアーくらいからハープやってるの?」と思われているが、実はライブでのハープ演奏は意外と古く、91年(!)の「Plesure’91」ツアーで披露済み。楽器演奏ではもっとも上手いと思う(これかマラカスでしょ、やっぱ)。

松ちゃんのカウボーイハット(ウエスタンハット)は定番。本当によく似合う。日本でもっともカウボーイハットが似合うのは松本孝弘!である。

難しい「Don’t Leave Me」だが、DVDに収録されただけあって、出来は良いし、「右手でマイクスタンドの上部、左手で下部を持ち、やや下向きからナナメを向き、そしてのけぞってシャウトする」という、イナバ氏というロックボーカリストを象徴する姿がよくわかるあたりも、この映像のポイントが高いところである。

セットリスト見ていたら…うわ!このあと「MOTEL」、さらに「ヒミツなふたり」まであったのかー!

本編12公演。チケット代:7000円?7500円かな?(指定席)。うわ!半券残ってない!?(ホント倦怠期だった…)部屋のどっかにあると思うんだけど、行方不明。たぶん2公演しか行っていない。このときは「出来が金太郎飴になってきたし、2回行ければいっか」だったと思われる。米国公演+夏には渚園だったので、冬に開催されたドームツアー。よくよく考えてみれば、米国でツアーやって、15周年のでっかい野外ライブを2dayやって、さらにその冬、アルバムツアーをしたわけだから…止まること/留まることを知らない、「曲を作る・ライブをする」ことで生きている人たち(注2)だと思う。頭が下がる。

★注釈
(注1)譜面見てたらそうだろうなと。ちなみに「Low-GからHiHi-Bまで出る」という意。

(注2)「休む」と云っても、なにかしら活動しているし、ファンも帰ってくると信じているとゆーか、不安にもならない。「彼らなら当然でしょ?ほかになにがあるとゆーの?」というスタンスだと思う。「道の行き方や手順が違ってもゴールは同じ」だとわかっているから。

★参考文献
『BE WITH!』52〜60号あたり(B’z Party会報誌)

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