とゆーわけで、BLCDの感想です♪

まだまだBLCD初心者だし、もともと映画系(ってこと、確実に忘れ去られていそう)な私ゆえ、声優さんは洋画吹替メインの方くらいしかわかりましぇん。よって、指摘がズレてたりヘンなことを書くかもしれませんが、どうかお許しプリーズです。

では、いってみましょー!

■「窮鼠はチーズの夢を見る」
企画・制作・発売元:ランティス 2008年
遊佐浩二(今ヶ瀬)×中村悠一(恭一)
原作:既読


…これ、スゴイね。
遊佐さんと中村さん、BLCDでの名演じゃない?
ダイアローグの上手さを感じる。

原作は、私も2006年のベスト1に挙げていて、世の評価も高い作品。でも、水城さんのクセのある絵や間合い、白を描いても時折り黒に見えてしまうキャラのダークでリアルな心情描写、キレイなものだけで構成されないストーリーがニガテだという人は、けっして少なくないと思う。そういう人には、視覚で左右されることがない「声優さんの演技で勝負」な、こちらのCDのほうがオススメといえるんじゃないかな?

こうやってCDを聴いていると、どのキャラクターも恋愛に必死なのがよくわかる。遊佐さん演じる今ヶ瀬は、ハッキリ意思表示できない恭一が好きでたまらない。「この人じゃなきゃダメなんだ」という、過去何度も諦めようとして、結局諦めら切れなかった思いが伝わってくる。中村さん演じる恭一は、そんな今ヶ瀬に対して中途半端な態度しか取れないんだけど、そのズルさがモノローグでよく表現されている。好きだと云われたら、誰だって悪い気はしない。でも実際に直面したら?…切羽詰らないと、自分の気持ちがわからないことって、実際にあると思う。だからなのか、私はその恭一のズルさがどうしても憎めなかった。どんなにつらくても今ヶ瀬は、そんなズルさをひっくるめて、恭一が好きなんだろうね。そこに中村さんの上手さを感じる。

ただひとつ、原作の良さがまったく出ていない、良さを完全に殺しちゃってるところが、ホントたったひとつだけなんだけど――存在していて、それがもう至極残念でたまらない。

夏生役の声優さんがまったく合ってない、中村さんと遊佐さんの間に入るとひどく浮き、強烈な違和感を残していく。キャンキャンなアニメ声の女性キャラはニガテな私だけど、この声と演技には、自分の恋愛を守ろうと必死な夏生のしたたかさと同居するいやらしさ、そして見え隠れする脆さがまったく感じられない。ウワサ好きのOLが、他人の恋愛に口出しているように聞こえる。普通のBLであれば、女性キャラにさほど注文はつけられないかもしれない。でもこの作品(とゆーか水城作品)の女性キャラは、けっしておざなりな発言はしない、それどころか堂々キモキャラを張るだけに、これは頂けないよ!…何度聴いても納得できない。完全にミスキャスト。甲斐田ゆきさん(「DRは龍に乗る」の京子役、素晴らしかったです!ファンになりました!)が良かったな…。

まさか女性ボイスでガッカリさせられるとは露も思わず…三角関係の一角を担う声優によって崩されてしまったな、という印象を個人的に持った作品。あくまでも「個人的に」です、はい。

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