ルールズ・オブ・アトラクション [DVD]
2010年10月23日 映画ヨタ話
久しぶりに観た。
…うん、人にはまったくオススメできない映画だなあ。
シニカルダークな青春群像劇で、見方によってはややコメディ…かも。
逆回転にスプリットスクリーン…などなど、映像はクール。
舞台は80年代、ニューイングランド地方にある学費が全米一高い私立大学。そこに通う大学生たち――金持ちの子どももいれば、学費を支払うためにキリキリ生活のヤツもいる――の恋模様が描かれていて、享楽的だわ刹那的だわ無節操だわ…ほとんどの人が観ていて嫌な気分になる内容でしょう。原作はブレット・イーストン・エリス。
↓予告トレイラー
http://www.youtube.com/watch?v=2C8v_0F4Km0
(いい出来だー)
映画公開時はさほど思わなかったけれど、なんだかんだ云ってこれが一番エリスらしさが出ている映画だと思う。今まで映画化された「レス・ザン・ゼロ」「アメリカン・サイコ」は完全別物だったのに。どんなにキャラの設定やラストは違っても、原作者と監督の描きたいことは同じだとわかる。たぶんエリス好きな人はほとんどそう思うんじゃないかな?
実は乙女なポールはショーンに片思いぐるぐる状態→体のいい立ち回りに隠されたダークっぷりと強い自惚れを見せるショーンは、ローレンに本気で恋をしている→ショーンなんてどうでもいいローレン(ポールの元カノ)は、かっこいいヴィクターに片思い→ヴィクターは欧州でヤリ**旅行
――そしてみんな堕ちてゆく。でもみんなハッピー。ソドムなあの頃はあの頃、若い時代のごく短い間のことであって、現在の彼らはごくフツーに誰かと結婚し、ごくフツーの家庭を持ち、それなりに幸せな暮らしをしていて――子どもがいる親になってるんだぜ?
…ってな感覚で観る映画かな?
もっとも複雑な人はショーン。苦学生なくせに学費の高い大学に通って、女の子引っ掛け三昧のくせにローレンには純愛。実は別の理由でどんどん身を持ち崩していく姿が哀れなんだけど、本人はさほど身の上を憂いていない。
映画の主な出演者は、当時(2002年くらい)比較的名が知れていた若手が多く、今もTVや映画で活躍している人、あんまり見かけなくなってしまった人、実は頑張ってるけれどワールドワイドな活躍は目立ってない人、に分かれてる。
◆よく見かける人
ジェシカ・ビール(ララ)、ケイト・ボスワース(ケリー)、イアン・サマーホールダー(ポール)、クリフトン・コリンズ・Jr(ルパート)
ルパート(「faith」の頃のジョージ真似たキャラで、ポールの相手)が意外。そこそこの映画でよく見かけるの。ビックリ。
◆あんまり見かけなくなった人
キップ・パルデュー(ヴィクター)
◆実は頑張ってるけれどワールドワイドな活躍は目立ってない人
ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク(ショーン) 、シャニン・ソサモン(ローレン)
あとは…これにエリック・ストルツが先生役で、フェイ・ダナウェイがショーン…じゃないポールの身内で出てる。
エンドロールは逆回転。あざといと捉えるかモノ珍しいと新鮮に思うかは、人それぞれですね。80年代を舞台にしている…はずなのに80’sらしさがないので、逆に思いっきり今風。
ちなみに、先日これを初めて日本語吹替で観た私は大変ショックを受けました…。
…うん、人にはまったくオススメできない映画だなあ。
シニカルダークな青春群像劇で、見方によってはややコメディ…かも。
逆回転にスプリットスクリーン…などなど、映像はクール。
舞台は80年代、ニューイングランド地方にある学費が全米一高い私立大学。そこに通う大学生たち――金持ちの子どももいれば、学費を支払うためにキリキリ生活のヤツもいる――の恋模様が描かれていて、享楽的だわ刹那的だわ無節操だわ…ほとんどの人が観ていて嫌な気分になる内容でしょう。原作はブレット・イーストン・エリス。
↓予告トレイラー
http://www.youtube.com/watch?v=2C8v_0F4Km0
(いい出来だー)
映画公開時はさほど思わなかったけれど、なんだかんだ云ってこれが一番エリスらしさが出ている映画だと思う。今まで映画化された「レス・ザン・ゼロ」「アメリカン・サイコ」は完全別物だったのに。どんなにキャラの設定やラストは違っても、原作者と監督の描きたいことは同じだとわかる。たぶんエリス好きな人はほとんどそう思うんじゃないかな?
実は乙女なポールはショーンに片思いぐるぐる状態→体のいい立ち回りに隠されたダークっぷりと強い自惚れを見せるショーンは、ローレンに本気で恋をしている→ショーンなんてどうでもいいローレン(ポールの元カノ)は、かっこいいヴィクターに片思い→ヴィクターは欧州でヤリ**旅行
――そしてみんな堕ちてゆく。でもみんなハッピー。ソドムなあの頃はあの頃、若い時代のごく短い間のことであって、現在の彼らはごくフツーに誰かと結婚し、ごくフツーの家庭を持ち、それなりに幸せな暮らしをしていて――子どもがいる親になってるんだぜ?
…ってな感覚で観る映画かな?
もっとも複雑な人はショーン。苦学生なくせに学費の高い大学に通って、女の子引っ掛け三昧のくせにローレンには純愛。実は別の理由でどんどん身を持ち崩していく姿が哀れなんだけど、本人はさほど身の上を憂いていない。
映画の主な出演者は、当時(2002年くらい)比較的名が知れていた若手が多く、今もTVや映画で活躍している人、あんまり見かけなくなってしまった人、実は頑張ってるけれどワールドワイドな活躍は目立ってない人、に分かれてる。
◆よく見かける人
ジェシカ・ビール(ララ)、ケイト・ボスワース(ケリー)、イアン・サマーホールダー(ポール)、クリフトン・コリンズ・Jr(ルパート)
ルパート(「faith」の頃のジョージ真似たキャラで、ポールの相手)が意外。そこそこの映画でよく見かけるの。ビックリ。
◆あんまり見かけなくなった人
キップ・パルデュー(ヴィクター)
◆実は頑張ってるけれどワールドワイドな活躍は目立ってない人
ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク(ショーン) 、シャニン・ソサモン(ローレン)
あとは…これにエリック・ストルツが先生役で、フェイ・ダナウェイがショーン…じゃないポールの身内で出てる。
エンドロールは逆回転。あざといと捉えるかモノ珍しいと新鮮に思うかは、人それぞれですね。80年代を舞台にしている…はずなのに80’sらしさがないので、逆に思いっきり今風。
ちなみに、先日これを初めて日本語吹替で観た私は大変ショックを受けました…。
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