その昔…かなり昔、同級生にすっごいSFマニアがいて、その子は当然のように大学入学とともにSF研究会の門をたたき、私もその際に部室にお邪魔したことがありました。当時の部長さんに「アナタはSFに興味があるの?どんな作家が好き?」と訊かれて少し悩んだのち、「たまに読む程度で…好きなのは火浦功とフィリップ・K・ディックです」と真面目に正直に答えたのに、「なにこの子?」とヘンな顔をされました。しまった、火浦功じゃなくて神林長平とでも答えりゃよかったか?でも読んだことないからつっこまれても答えられない…と思ったのですが、会話はそこで終了。そして卒業して数年後、つい先だっての話。SF好き同級生と再会、「あの部長、いまだに『火浦功とフィリップ・K・ディックを同列に語った子がいてさ』と云ってるわー」と云われ、なんともフクザツな思いになったのでした。
火浦功とディックが好きで悪いかーーーーーーーーっ!!
とゆーわけで、久しぶりに「ブレードランナー」をシバ美で観ました。
オリジナル→インターナショナル版→ディレクターズカット版
(以下、ネタバレはしないけれど、映画を知らないとイミがわからないと思います)
どのバージョンがいい(=解釈が好み)かというと、ラストはディレクターズカット版、バイオレンス部分は国際版、演出はオリジナル…かな。
なんじゃそりゃ?
いやね、リドリー・スコットの言い分「実はデッカードは******だった」と「レイチェルとのラストが気に入らない」のうち、私は前者がイヤで「断る!」なんだけど、後者は絶対的に支持したいのですよ。
冒頭から続くハリソン・フォードのモノローグを削るな!
後で追加されたユニコーンの夢(デッカードが******である示唆)なんぞいらんわ!
強引な「めでたし☆」ラストより、「これからどうなるの?」ラストのほうが世界観とデッカードに合ってる!
…と思うのね。ラストの解釈はともかく、デッカードの正体に関しては私はハリソン・フォードの言い分に同意する(「デッカードは******じゃない、**である」)。
…と熱く語ってもね…。いまさらか。
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ディック作品が好きな理由。
うん…そうだなあ、「うわあああああああ!」って感じが好きなんだろうなあ。なんじゃそりゃ。つまり…自分は何者でどこへ行こうとしているのか、常にどこかで誰かに監視されているかのよう、現実と虚構の狭間に浮かんで…じゃないな、のみ込まれてどっちがどっちだかわからない感覚…が好きなんだと思う。これは彼のどの作品を読んでも同じ(だし、映画もそう)。ちょっと病んでる?でも私は大丈夫☆
さて。次は「マイノリティ・リポート」を観るか。
火浦功とディックが好きで悪いかーーーーーーーーっ!!
とゆーわけで、久しぶりに「ブレードランナー」をシバ美で観ました。
オリジナル→インターナショナル版→ディレクターズカット版
(以下、ネタバレはしないけれど、映画を知らないとイミがわからないと思います)
どのバージョンがいい(=解釈が好み)かというと、ラストはディレクターズカット版、バイオレンス部分は国際版、演出はオリジナル…かな。
なんじゃそりゃ?
いやね、リドリー・スコットの言い分「実はデッカードは******だった」と「レイチェルとのラストが気に入らない」のうち、私は前者がイヤで「断る!」なんだけど、後者は絶対的に支持したいのですよ。
冒頭から続くハリソン・フォードのモノローグを削るな!
後で追加されたユニコーンの夢(デッカードが******である示唆)なんぞいらんわ!
強引な「めでたし☆」ラストより、「これからどうなるの?」ラストのほうが世界観とデッカードに合ってる!
…と思うのね。ラストの解釈はともかく、デッカードの正体に関しては私はハリソン・フォードの言い分に同意する(「デッカードは******じゃない、**である」)。
…と熱く語ってもね…。いまさらか。
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ディック作品が好きな理由。
うん…そうだなあ、「うわあああああああ!」って感じが好きなんだろうなあ。なんじゃそりゃ。つまり…自分は何者でどこへ行こうとしているのか、常にどこかで誰かに監視されているかのよう、現実と虚構の狭間に浮かんで…じゃないな、のみ込まれてどっちがどっちだかわからない感覚…が好きなんだと思う。これは彼のどの作品を読んでも同じ(だし、映画もそう)。ちょっと病んでる?でも私は大丈夫☆
さて。次は「マイノリティ・リポート」を観るか。
コメント
ディック→ヒューゴー賞を獲ったSF大家(駄作も多いけど)。作風が哲学的…とゆーか形而上学的。
どっちもカルトで崩壊気味だけど、方やユルく、方や孤高。
近年、火浦功は実在しない、ゴーストライターだって云われてますね。
ホントかしら?
だいたい、好きな○○は?って言われたって、そんな完全に同じ傾向の人ばかりあげるわけないですもん(笑)
私なんかディックはあんまり好きでなくて、火浦功が大好きだから、どんだけどう言われるか心配…
>どっちもカルトで崩壊気味だけど、方やユルく、方や孤高。
更に言うと火浦さんはすちゃらか×レトロ趣味ですね。ディックはあくまでも未来志向で。
素朴な疑問が解けてすっきりしました。ありがとうございます。勉強になりました。
そーですよねー!悪くないですよねーっ!!
…ちょっと方向性が違うだけで…。
そしてどっちかとゆーと、火浦功はアニメタイプ、ディックは映画タイプ…。
話はちょっと変わるんですけど、ごーりきなんとかちゃん主演の古書堂ミステリのドラマ観てたら、コバルトの「たんぽぽ娘」が出てきて、「コバルトだったら、氷室冴子か火浦功やんけ!スターライトシリーズをなぜすすめんのだ!?」と思いました。古書堂ミステリの原作ライトノベルをまったく読んでいないからこそ思う、そんなムチャぶり。
>Dさん
今思えば、SF系ライトノベルのはしりな作家だったと思います<火浦功