←所属レコード会社のワーナーとすったもんだを起こし、一時期なんと読むかわからないヘンテコリンなシンボルで名前を通したり、ここ近年は表舞台から一歩…どころか数歩下がり、直営WEB上で自らの曲を発表・販売するという、オリジナルで孤高な路線を突き進んでいたプリンス(以下、殿下)。もともと黒っぽい音楽をルーツとする人ですが、殿下が孤高の天才といわれる所以は、ポップ・ロック・ファンク・ヒップホップ・R&B・ソウルなど、さまざまなジャンルの音楽を融合させるそのセンス・音楽性が、だ〜れもマネできない・フォロワー皆無(…岡村ちゃんがいる?)――まさに殿下オンリーだったから(ひとりですべての楽器を弾いちゃうし)。「プリンス」というジャンルを御自らおうち立てになった、とでも云うか。ちなみに私、中学生の頃に映画「パープルレイン」を観に行き、スクリーンに映る殿下と一緒につい歌ってしまったという、こっ恥ずかしい経験があります。そう…当時の私は、マイコー・ジャクソンより「ぬばぁぁ〜」な殿下派だったんですよ♪>蛍風さん

■「Prince/Musicology」
NPG/Columbia 2004/04/20 ¥2,078
1.Musicology 2.Illusion, Coma, Pimp & Circumstance 3.A Million Days 4.Life ’O’ The Party 5.Call My Name 6.Cinnamon Girl 7.What Do U Want Me 2 Do? 8.The Marrying Kind 9.If Eye Was The Man In Ur Life 10.On The Couch 11.Dear Mr. Man 12.Reflection
公式サイト→http://www.npgmusicclub.com/

殿下ぁああああああぁああぁ!
ご帰還、お待ち申し上げておりましたぁぁぁぁぁぁ!
お帰りなさいませ〜〜〜〜!
ぎゃああああああああああああああ!


1曲目は♪ぅあぁあわあああああぁ〜♪という、殿下お得意の奇声ファルセットから始まる、テンションお高めなファンクナンバーでブチかまし、そのまま流れるように2曲目・3曲目…と続き、6曲目では殿下節ポップが炸裂――嗚呼…これぞ私が聴きたかった殿下ワールド、テンパリながらミュージックシーン最前線へ躍り出る殿下の姿が眩しいっっ!くわっ!

もともと多作な人なので、いままでだって作品をいろいろとリリースしてきた殿下ですが、近年は「自分の音楽を好きなように好きな人にだけ聴かす」ような、おこもり状態を続けていたため、最前線から遠ざかってた印象を持ってました。曲もなんだか小難しいことやってるな、ヒップホップ意識しすぎ?という感じだったし…。

んがしかし。
今回、コロンビア/ソニーよりリリースされた「Musicology」は殿下らしい、ファンが求める殿下の音そのもの、「プリンスってどんな音楽やってんの?」という人にはぜひオススメしたい、1曲目から思わず「殿下〜〜〜〜」と叫んでしまう、傑作に仕上がっておりました。ご自身のサイトで活動するのは掌握しやすいし、DL世代をいち早く意識してのことだと思いますが、やっぱ表舞台には出てきて欲しいですよ。

久しぶりの殿下節にむせび泣き、つい大音量でかけてしまいたくなるほどボトムラインが揺れる、「Musicology」北米ツアー大成功も納得のアルバム。
←ご存知大御所バンドであるエアロスミスの、14枚目にして、彼らのルーツであるブルーズの名曲をカバーしたアルバム(1曲は新譜)。いつ出るかとずっと云われてたし、私も「MTVアンプラグド」でバリバリなブルーズロックを聴かせる彼らを見て以来、そのリリースを楽しみにしていました。ちなみに、理由があって日本盤を購入したところ、「Jaded」がボーナストラックとして追加されており――なんだかバランスが悪いように感じられて仕方がないのでした。

■「Aerosmith/Honkin’ on Bobo」
Columbia 2004/03/30 ¥1,531
1.Road Runner 2.Shame, Shame, Shame 3.Eyesight To The Blind 4.Baby, Please Don’t Go 5.Never Loved A Girl 6.Back Back Train 7.You Gotta Move 8.The Grind 9.I’m Ready 10.Temperature 11.Stop Messin’ Around 12.Jesus Is On The Mainline
公式サイト→http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/Aerosmith/

どんなにカバーしてもエアロはエアロ、結局すべてがエアロとして聴こえてきてしまう、どこがカバーなわけ?全部エアロの新曲じゃん?と思わせる凄さ、そしてエアロスミスというバンドのルーツを知る上において、大変重要なポジションにあるアルバム。これがもう、とんでもなくカッコいいんだってばさ!!くわ!(ただし、「聴いていると次第にたい焼きが食べたくなる」という副作用付き←私限定)。

いや、私だって「クールなロックバンド?そりゃU2!」とかなんとか云ってみたいですよ。でもやっぱ、この愛すべきオヤジどもが、私の心を揺さぶってどーにもならんわけです。
歌詞カード内にある彼らの写真、その中でもジョー・ペリーのかっこよさと云ったら!紫という色はジョーのためにある色ですね、まったく。殿下(プリンス)には悪いけど。

ブルーズロックおよびエアロの真髄にむせび泣き、ロケンロールってのはパワー&スウィングだと実感しつつ、遠いアメリカを思ってしまうアルバム。
←同じ英国バンドであるコールドプレイ(ボーカルのクリスはグウィネス・パルトロウの夫)とよ〜く比較されていて、きっと本人たちもウンザリしてるだろう、2004年新人バンドKEANE(キーン)の1stアルバム。「ボーカル・ドラム・ピアノ」というギターレス編成が特徴/特長の三人組で、普遍性を感じる穏やかで吸い込まれそうな曲調、トムの繊細な声…彼らが好きだという女子はもう世界中にいそうですね。

■「KEANE/Hopes and Fears」
Universal International 2004/05/25 ¥1,531
1.Somewhere Only We Know 2.This Is the Last Time 3.Bend and Break 4.We Might as Well Be Strangers 5.Everybody’s Changing 6.Your Eyes Open 7.She Has No Time 8.Can’t Stop Now 9.Sunshine 10.Bedshaped
BARKS→http://www.barks.jp/artist/?id=1000000032

曲のタイトルが「Somewhere Only We Know」(ぼくたちしか知らないどこか)だわ、流れるような美しいフレーズに透き通る声が乗っかってるわで、うわ〜、こりゃきっと「きみとぼく」な世界を歌ってるグループなんだろうなと思って対訳歌詞を読んだら――まさしくそんな世界を歌っておられました。おねーさん、照れ照れしちゃったわ♪いやん♪

ここまで美しくアクのない歌メロを重視される曲だと、寝つきがよくなっちゃう…ということで、夜寝る前に聴くことが多かった、ラブリーでラリホーなアルバム
←このジャケット写真は「1989年、米国NY郊外のウッドストック」で撮ったもので、高野3枚めのアルバム「CUE」は、プロデューサーであるトッド・ラングレンのスタジオがあった、この場所でレコーディングされたそうです。

まずはジャパニーズポップから。

■「高野寛/相変わらずさ〜Best Songs 1988-2004〜」
東芝EMI 2004/09/01 ¥2,600
1.See You Again 2.夜の海を走って月を見た 3.BLUE PERIOD
4.虹の都へ 5.幻 6.ベステンダンク 7.二十歳の恋 8.ベイビー・ベイビー 9.相変わらずさ 10.夢の中で会えるでしょう 11.All over,Starting over~その笑顔のために~ 12.KAORI 13.Bye Bye Television 14.Sunburst 15.hibiki 16.確かな光 17.ベステンダンク(2004 LIVE…ボーナストラック)
高野寛公式サイト→http://www.haas.jp/

高野寛のベストアルバム。

ベスト盤に興味のない私がなぜこのアルバムを購入したのか。
新旧それぞれ選曲が良かったから、デジタルリマスタリングされているから、高野自身によるセルフ・ライナーノーツがあるから、そして、ここ数年高野の音楽から離れていたせいか、いきなり彼の曲が恋しくなってしまい、自分自身どうしようもなくなってしまったから…。

何年経とうと、彼の曲は上質で流行り廃りを感じさせない。ずっと隣にいてほしいと思ってしまう心地よさ。やさしく温もりのある光に包まれた、丁寧でまじめな音たち。詞や歌に、鼻につくほどのテクニカルなメタファーは存在しない。かといってスピリチュアルなわけでもない。

「虹の都へ」「ベステンダンク」を初めて聴いたとき、ボーカルにずいぶんとエフェクト処理がされてるなあ、音からやたら浮いてるなあと思ったけれど、いま聴いてみると、どこか連れて行かれる…違うな、音に誘(いざ)われている自分を感じるというか、他のアーティストにはない、実は凝ったことをしているくせにシンプルに聴こえてしまう独特のポップによって、心地よい高揚感が絶え間なく連続していくというか…それらを生み出してるのが、このボーカル処理と音の絡みなんだなと、ようやく気が付いた。

「SEE YOU AGAIN」や「BLUE PERIOD」といった若い歌から始まって、90年代半ばの「夢の中で会えるでしょう」、そして最近の「確かな光」…高野の歴史とともに、自分がどうであったかを思い出しながら、光のある部屋で穏やかに過ごしたいときに聴いてたアルバム。
え〜っと、2月になる前に秋林チョイス「2004年度によく聴いた/好きなアルバム」なる10枚を書いておこうと思います。

どーしてもジャケット写真を出したいので、1タイトルずつ改めて本文を書くつもりでいます。そのため、10枚分書くのに2〜3日かかるやもしれません。今週中にはなんとか仕上げたいのですが、私のことなのでどうなることやら…。

なお、今から挙げる10枚のアルバムは、秋林チョイス「アルバム・オブ・ザ・イヤー」の栄冠(…)に輝いた1枚を除き、順不同(並べ方に一定の基準がないこと)です。ただその中でも、文章を長々書いてるアルバムやアーティストがあれば、それだけ語りたいんだからよほど気に入ってるんだと思います。たぶん。

ではではスタート♪

また後日

2005年1月25日 映画ヨタ話
←最近のコスプレはこれか(公開されてる中で)。

CNNでオスカーノミニー発表を見るため、途中まで書いたジョニーの話は、月末にすることにしました。

(たぶん日本でも公開されるだろう、ジョニーが17世紀の放浪詩人兼英国文学史上初のポルノ作家兼両刀遣いを演じた、コスプレ時代劇の話です)

なんか最近、腐女子づいてる話ばっかりだなあ…>私

CNNでの中継、終了。
ひっさしぶりにヘマーさんを見ました。お元気そうでなによりです。しっかし…エイドリアン・ブロディはあのネタを一生やるつもりでしょうか。

で。昨年のほぼ出来レースと違って、今年は誰/どの作品が獲るかわかんないです。ジョニーも主演男優賞にノミネートされたけど、下馬評ではデカプーvs.ジェイミーという感じで、もったいないなあ。「カリブの海賊」のジャック・スパロウと合わせて一本ってのはダメなんでしょうかね?…主演女優賞は…私だったら断然インクレディブル夫人なのに。ちなみに昨年助演女優賞に「ファインディング・ニモ」のドリーを選んだ私。

↓ノミニーリスト(yahoo!…さすが早い)
http://movies.yahoo.com/movies/feature/osc_03nominees.html

…というわけで、まりゅうさん。
今年も対決しましょうよ♪
←これ!これ!これ!やっぱ「アナカン」は、ルパート・エヴェレットが寝っ転がってるこのジャケットじゃないと、雰囲気出ないっつーの!…販社がハピネットからジュネオンに変わったら、DVDのジャケットもあの例のつまんない狙いすぎな赤デザインから、ようやく元に戻りましたよ。ジュネオンさん、よくわかってるじゃないの〜♪

ここ数日DVDの話ばかり書いてますが、私はなにも好きな映画の初DVD化ばかりを望んでいるわけではなくて、廃盤になってしまった作品だって、お願いプリーズ再リリース状態です。←なんじゃそりゃ?

たとえば「モーリス」。
以前ハピネットから出ていたのですが、これが現在廃盤(この前オークションを覗いたら、2万円でした)。ちなみにジャケットは、ヒュー・グラントとジェイムズ・ウィルビーが草むらに寝っ転がってるあの有名な写真でも、ビデオ版のように窓をバックに3人が真正面を向いてる写真でもなく、ヒューと…いえ、クライブとモーリスの腐女子のハートを撃ち抜くようなツーショットで、「なんともいい感じ♪うふ♪」なんですよね。

↓「モーリス」とヒュー・グラントの話(2004/2/17の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040217.html
(「モーリス」DVD版のジャケット画像付き)

で、初だろうが再だろうが、発売されると気になるのがジャケットデザイン。アート映画ならアートに、バカチン映画なら徹底的にバカチンに、マニア向けならマニアに、カッコいいヒーローものならかっこよく…と、とにかく妥協なくやってほしいのに、なんだかとってもダサイ中途半端な仕上がりにされると、この穏やかな私(←ツッコミ不可)ですら、腹が立ちます。で、そーゆージャケットでUS版のほうが良いと判明すると…もうガッカリ。たとえ販社に大人の理由が介在しても、許せんもんは許せんのです。DVD文化を推進しているミドルエイジの女性は口うるさいぞ!くわっ!

ただ〜し。その反対、日本版のほうがUS版より素敵な場合があります。最近手に入れた中では「ホテル・ニューハンプシャー」とか。そんなときは、「でかした!」とほくそ笑むマニアな私。

で、なんでいきなりそんなジャケットの話をしているかと云うと、今日、ジョニー主演の「ネバーランド」を観に行ったついでに本屋さんに寄ったら、シネフィルイマジカよりリリースされてるDVDがどど〜んと置いてあって、その中に「まぼろしの市街戦」を見つけたのですが――これが信じられないくらい、と〜〜〜ってもダサイジャケットだったので、すんごくガッカリしてしまったんですよ…。

↓これ(amazon.jp)
http://images-jp.amazon.com/images/P/B0000CD7LK.09.LZZZZZZZ.jpg
(なにがダサイって、構図はもちろんタイトル書体がダサイ!)

ところが、US版を調べたらもっとダサイことが判明。

↓これ(amazon)
http://images.amazon.com/images/P/B000059H9D.01.LZZZZZZZ.jpg

……。
上には上がいるとゆーか…これなら日本版のほうがいいかも…。

で、今日もまた「DVDで〜た」を読んでたら、昨年公開されたケイト・ベッキンセール主演「UNDERWORLD」――これのDTSエクステンデッド・エディションが出るそうで、ふむふむとジャケット仕様を見てみると……構図が違うだけ、もたもや末弥純テイスト炸裂状態なジャケでした(US版も同じ)。菊地秀行が喜びそうな感じですね。

ちなみに「UNDERWORLD」もハピネット。気が付けば私のDVDラックもハピネットリリース作品が多く……なんかもう自分がオタクを通り越してマニアになったような気がして、寒い風を感じるのでした…。
←こんなバージョンまで出てしまうのかっ!?

さらに「DVDで〜た」を見ていて知った事実。

「セント・エルモス・ファイアー」のSUPERBIT版リリース(しかも1月26日)。

これで3枚目(現在、通常版・US版の2枚所有)になりますが…ええ、買いますよ、買いますとも!…私の大好きな作品ですものっ!

なんだかもう怒涛のDVDリリースに泳がされてるナリ。「黄昏」をDVD化してちょーだい!とこのブログで訴えてみれば、2月にリリースされるし…嗚呼、財布がどんどん無布(ナイフ)になっていくわ…さようなら…私の福澤さん…。

↓高まる女性、30代以上でのDVDニーズ(yahoo!JAPAN)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050121-00000000-oric-ent

(以下、記事を引用)
オリコンの自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】は、ユーザーが今何を買おうとしているのか調査しているが、このほど、30代以上の女性で、DVDのニーズが高まっていることが分かった。
 全体を見渡してみると、「洋服」へのニーズが、特に女性層の間では強く、高校生・大学生・20代と3つの世代で1位に輝いている。ところが、30代・40代では「DVDレコーダー」との位置関係が逆転、「洋服」が2位に甘んじる結果となった。加えて、もう一つ興味深いのは、「DVDレコーダー」を1位に選んだ30代以上の世代はともに「DVDソフト」への支持も高く、その他の世代では上位にいる「CDソフト」との支持率がここでも逆転していることだ。廉価版のラインナップも充実し、CDソフトと遜色ない価格帯が中心となっているDVD文化を推進している女性層は、意外にもミドルエイジが中心となっているようである。
(オリコン) - 1月21日10時55分更新
…ひとごとじゃない、完全に私のことっスね。はあ…。

■お知らせ
「モンスター」の感想をやっと書き終えました。

↓「モンスター」(1.15の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050115.html
←こんなBOXセットが出るなんてっ!
しかも販社がSPOときたもんだ!
どっか〜〜〜んっ!

先日「DVDで〜た」を買ったら、ピーター・ウィアー監督の初期作品DVD-BOXが出るという告知が載ってました。いつの間にそんな企画が持ち上がってたのか…。作品が面白いかつまらないかはともかく、基本的にウィアー監督は駄作は撮らない人。そして私が最も好きな監督です。なのでいっぱい語れるナリ。

代表作としては――「目撃者」「いまを生きる」「トゥルーマンショー」「マスター・アンド・コマンダー」あたりが挙げられます。

今回、監督の初期作品がリリースされる中では、マニアな人気を誇る「ピクニックatハンギングロック」がディレクターズ・カット版、あとは初のDVD化…というよりメディア化ですね(…と思ったら、ビデオ出てたみたい…)。待ってた人はマニア(←私だ、私!)ぐらいでしょうけど。

(BOXセットについて、以下amazonから引用)
内容紹介
「マスター・アンド・コマンダー」「トゥルーマン・ショー」「いまを生きる」5度のアカデミー賞ノミネートに輝く名匠ピーター・ウィアーが、オーストラリア時代に撮り上げた傑作4作品!DVD−BOXになって遂に登場!!
【特典内容】
●豪華装丁カートンBOX
●オリジナル・ポスター・アート・ポストカードセット(5枚組)封入
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
名匠、ピーター・ウィアー監督のオーストラリア時代の傑作を収録したBOX。『ピクニック at ハンギング・ロック [ディレクターズ・カット版]』『キラーカーズ/パリを食べた車』『ザ・ラスト・ウェーブ』『ザ・プラマー/恐怖の訪問者~』を収録。
…なるほど。特典はほとんどナイのは仕方ないですね。もともと音声解説などで作品を語りたがらない方と云われてますし(なので「マスター・アンド・コマンダー」のあの特典映像は、本当に稀なのです)、古い映画ですから映像ネタも少ないでしょうし。

以前ちょろっと語ったように、一般的に監督は社会派で感動作品を手がけてるというイメージが強いのですが、オーストラリア・パリ時代はサスペンスやブラックなコメディを何作か作ってまして、私も今回は「キラーカーズ/パリを食べた車」「ザ・ラスト・ウェーブ」あたりが楽しみだったりします。

そして次回作であるウィリアム・ギブスン原作「パターン・レコグニション」(結局、原作本を読むのは映画を観てからにすることにしました)は、ひっさしぶりにスリラー、しかもサイバーパンク系(たぶん)なので、いまからワクワクしてるんですが…やっぱり海の向こうのギブスンのファンは、一般的なイメージから「なんでピーター・ウィアー?」と云ってる模様。「マスター・アンド・コマンダー」のときと一緒。

↓「パターン・レコグニション」の話(2004.6.21の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040621.html

――でも次回作うんぬんの前に、重大な問題が。
BOXセットの代金をどっから捻出しよう?
←このお耽美くんは誰でしょう…って、名前がでかでか書かれているように、お若き頃のキアヌ・リーブスさんです。「ビル&テッド」でバカチン高校生を演じた後でも、「マイ・プライベート・アイダホ」が公開されるや、雑誌には腐女子向けのこんな写真ばっか載ってました。ちなみに友人Rちゃんは、「ハートブルー」(91年ごろ)の舞台挨拶に行き、初来日で初々しいキアヌに黄色い声援を送ったそうですが、「映画はかっこいい役だったのに、本人はなんだかテッドみたいだった」としみじみと語ってくれました。「ハートブルー」DVDの特典映像で確認できます。そーいえば、彼の親友である故リバー・フェニックスも、「テッドが彼の地に1番近い」って云ってたっけ…。以来、どんなにマトリックスの人と騒がれても、キアヌにはそーゆーイメージを持ち続けている私なのでした〜。

え〜っと、キアヌ・ウォッチャー事務局からのお知らせです。

■「キアヌ・ウォッチャー事務局」とは
「キアヌのことは好きだけど、『キアヌ様♪うふ♪』と云う気はさらさらない。でも新作が公開されると観たくなる…とゆーか観なくては!と思ってしまい、観たら観たで今度はなにかひとことふたこと云いたくなる」という極東ギャルによって、2004年春、勝手に発足された不定期活動体。活動内容はたった1つ――「キアヌを生あったかい目で末長く見守ってあげる」こと。現在、傍観者募集中。

↓「キアヌ・ウォッチャー事務局便り 4」(2004.11.19付日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20041119.html

キアヌとサンドラ・ブロックが「スピード」(1994)以来、久しぶりにロマンティック・コメディで共演することが決定した…ようです。

↓Bullock, Reeves Reunite for Romance(ABC NEWS)
http://abcnews.go.com/Entertainment/wireStory?id=423752

↓「スピード」コンビが韓国映画でリメーク版(yahoo!JAPAN)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050120-00000012-ykf-ent

(以下、yahoo!ニュースより引用)
ヒット米映画「スピード」(1994年)の主演コンビ、キアヌ・リーブス(40)とサンドラ・ブロック(37)が韓国映画のリメーク版で再びコンビを組む。

 ハリウッド関係者によると、2人が出演するのは、韓国映画「僕の彼女を紹介します」(公開中)のヒロイン、チョン・ジヒョン(24)主演の「イルマーレ」(00年)のリメーク版。しっとりとした韓国風ラブストーリーだが、中年にさしかかった2人がどんな作品に仕上げるか。年内にクランクインし、来年初めに公開の予定。

 (ロサンゼルス19日=夕刊フジ特電)
あ、間違いみっけ。サンドラはキアヌと同い年なので、37歳ではありましぇん。ま、いっか。それにしても、「イルマーレ」かあ…。そのリメイクにキアヌとサンドラが主演ってのが、私の中ではあんまり想像がつきましぇん。オーソドックスな恋愛ものだし。それより「中年にさしかかった2人がどんな作品に仕上げるか」ってちょっと…。

こんな話題が出てきたのは、キアヌ主演の「コンスタンティン」が来月に、サンドラの「デンジャラス・ビューティー 2」が再来月に公開されるからでしょうね。

↓「コンスタンティン」トレイラーよもやま話(2004.5.15付日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040515.html

でもって、現在開催中のサンダンス映画祭では、キアヌが出演している「Thumbsucker」(この話題は「事務局便り4」にあります)が23日に上映されるし…ま、そういう絡みでリークされてきたのでしょう。

先ほどIMDb見ていたら、Comming Soonに「コンスタンティン」を発見。もうそんな時期になるのですね。相変わらず今でも原作ファンが「なんでジョン・コンスタンティンがキアヌ〜!?」と嘆いてるようです。わからんでもないですよ、たしかに「狂気・ダークスーツ・ハードボイルド・金髪・オカルト・紙一重ギリギリ英国男」だったら、ポール・ベタニーやジュード・ロウのほうが合ってると私だって思いますもの(英国人ではないけど、キーファー・サザーランドもメチャ似合いそうだ〜)。でもまあ、撮っちまったもんは仕方がないんだから、ここはひとつ、ハラをくくって観ましょうよ。

…以上、今回はあまりオチがない「キアヌ・ウォッチャー事務局便り」でした♪
←し…知らなかった…。ディレクターズ・カット版はジャニス・ジョプリンの映像が追加されていたのね…。え〜と、これは1969年に開催され、40万人動員したという伝説的な音楽祭ウッドストック・フェイスティバルのドキュメンタリー映画でして、ミュージシャンたちのパフォーマンスはもちろん、私の両親(50代〜)がドンピシャ世代であろうヒッピー族の姿も見ることができます。ちなみに、この音楽祭に出てたザ・フー(「スクール・オブ・ロック」でも彼らの曲が使われてたっけ)。昨年「ロックオデッセイ2004」にて奇跡の来日公演を果たし、大きな話題となりましたが、同出演者だったエアロスミスや稲葉さんもこのチャンスを絶対逃せないと、ステージ脇で彼らのパフォーマンスを観ていたそうです。

えっと「トレイラーよもやま話」です。今日は、HMVサイトを見ていて偶然発見した新作映画を取り上げます。

■「フェスティバル・エクスプレス」FESTIVAL EXPRESS(2003・英/和蘭)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0372279/
日本公式サイト→http://www.festivalexpress.jp/
(トレイラーは上記サイト)
監督:ボブ・スミートン
撮影:ピーター・ビジウ、ボブ・フィオーレ
出演:ジャニス・ジョプリン、ザ・バンド、ザ・グレイトフル・デッド、シャ・ナ・ナ、フライング・ブリトー・ブラザーズ、他

70年代を代表するミュージシャンたちが、1970年に貸切列車に乗り、カナダを横断するツアー・コンサートを敢行したときの幻の映像が見つかり、それを編集したのが本作。公開は2/12、単館系。

実は私、60〜70年代ロックにあまり明るくなくて、ジョニス・ジョプリンやジミヘン、ツェッペリン、エアロスミス(現役)あたりしかわかりましぇん(クリームって60年代よね?)。よって、以下公式サイトより引用。
1970年、列車は当時最高のロック・アーティストたちを乗せてカナダを横断した。ジャニス・ジョプリンを筆頭にグレイトフル・デッド、ザ・バンド、バディ・ガイ、フライング・ブリトー・ブラザーズなど、70年代を代表する豪華な顔ぶれだ。列車でツアーするこのコンサートは“フェスティバル・エクスプレス”と名付けられ、今なおロック史の中で伝説となっている。にもかかわらず、その存在は今まであまり知られていなかった。

ミュージシャンやスタッフは特別にカスタムメイドされた列車に乗せられ、共に寝起きし、リハーサルを行ったりしながら、運ばれて行く先々で大規模なコンサートを開いた。そしてその5日間に及ぶツアーの一部始終は、公開を目的にフィルムに収められていたのだ。ミュージシャンたちの初出となるライヴ・パフォーマンスはもちろんのこと、列車内での様々なセッション風景など、他では決して見られない映像が撮影されていた。ところが、75時間にも及ぶ貴重なフィルムは、消息を絶ってしまう…。その後、伝説のフィルムとしてその存在がささやかれていたが、95年にカナダ国立図書館(カナディアン・ナショナル・アーカイブス)で保管されていたフィルムが奇跡的に無傷で見つかったのである。それからさらに10年もの歳月を経て、ついにロックの歴史的事件は映画化された。
…ふむふむ。ウッドストックの後にこんな音楽祭(とゆか、ツアー?)があったのかと、たいへんお勉強になりましたよ。なんつーかこう…あの時代特有のムーブメントを感じるというか、今の時代は産業&商業に乗っかったイベントばかりなだけに、なんだか羨ましいです。

トレイラーのナレーションは小林克也かな?…ジャニス・ジョプリンの歌いっぷりも観られるし、ナレーション聞きながらついトレイラーに見入ってしまいました。1970年はジャニスの亡くなった年ですから、この映像はかなり貴重なんだろうなあ。

ただ本作はカテゴリとしては音楽ドキュメンタリーなこともあって、観る人を多少限定してしまう作品と云えます。なので、もしかしたら東京や大阪では、有名なプロミュージシャンや音楽評論家らが、本作を観るために映画館を訪れるかもしれませんね。レイトショーだし。

うちの田舎では上映されるかわかんないですが、この手の映画を遅れて(夏か秋頃に)上映してくれそうな映画館が一軒あるので、期待して待ってみようと思ってます。

以上、今回はちょっとあっさり目な「トレイラーよもやま話」でした♪

筋肉の虎

2005年1月18日 日常
…というわけで、年明けからちょっと特殊なフィットネスクラブに通い始めまして、筋肉をつけようと頑張ってます。

このブログで、「2004年によく聴いたフェイバリットアルバム10枚」などの企画モノをはやく書き上げたいな〜…とかなんとか思ってるのですが、思ってるだけで実行に移せてましぇん。下書きなんて出来ないタイプだし。映画感想の続きもちびちび書いてる状態で…ヤバイなあ。

ああああっ!?←でリンクしている蛍風さんが「卒業の朝」を取り上げておられるっ!…しまった〜…私、「卒業の朝」の感想をあのまんま、途中で放置してる。すっかり忘れてたナリよ…。慌てて調べてみれば、「スクール・オブ・ロック」までも!

続きは(適度に)頑張って書いていきます。
…土日に一気に仕上げようかな?

「靴に恋して」

2005年1月16日
←よく映画や雑誌なんかで、「デートのときは、彼女が履いている靴を褒めよう。女は靴を褒められることに弱く、アナタをお洒落な人だと思うはず」と書かれているのを見ますが――甘いわね。そんないきなり靴を褒められたら、女は「マニュアル本にそう書いてあったのね」と思うに決まってるじゃない。相手の靴を褒めるときは、まず自分の靴が手入れされているかを確認し、彼女の靴がいつもとは違う勝負靴であると見極めてから、ごく自然に、ふと気付いたかのように、さりげなく褒めること。そうだニャ…ジョージ・クルーニーなら完璧にできるでしょうね。たぶん。

■「靴に恋して」PIEDRAS(2002・西班牙)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0310001/
日本公式サイト→http://www.elephant-picture.jp/kutsunikoishite/
(日本公式サイトはラストのネタバレ満載です。お気をつけ下さい)
監督:ラモン・サラサール
脚本:ラモン・サラサール
出演:アントニアン・サン・フアン、ナイワ・ニムリ、ビッキー・ペニャ、モニカ・セルベラ、アンヘラ・モリーナ、エンリケ・アルキデス、ダニエリ・リオッティ、ルドルフ・デ・ソーザ、他
上映時間:135分

ストーリー:
スペイン、マドリッド。高級靴店の従業員レイレ(N・ニムリ)は、靴のデザイナーを目指していたが、いつの間にか夢を諦めてしまい、やがて恋人クン(D・リオッティ)に捨てられてしまう。キャバレーのマダム・アデラ(A・サン・ファン)は、知的障害者の娘アニータ(M・セルベラ)と二人暮らし。アニータは学生看護士ホアキン(E・アルキデス)に恋をし、アデラは店でレオナルド(R・デ・ソーザ)と出会う。夫が急死し、タクシー運転手で血の繋がらない子供たちを養うマリカルメン(V・ペニャ)は、毎日必死に生きていた。イザベラ(A・モリーナ)は高級官僚の妻。だが夫との仲は冷え切り、靴を買うことで孤独な日々を紛らわせていた。それぞれの人生を表した靴を履く女性たち。そんな彼女たちの人生にやがて変化が訪れる――。

え〜っと、続きはちびちび書いていきます。
これまた断続的ですみません…。

「モンスター」

2005年1月15日
←この人が、米国犯罪史上初の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノス。その生涯を映画化した作品を、映画評論家であるロジャー・エバートが大絶賛していたので、観に行ってきました。

■「モンスター」MONSTER(2003・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0340855/
日本公式サイト→http://www.gaga.ne.jp/monster/
監督:パティ・ジェンキンス
脚本:パティ・ジェンキンス
出演:シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチ、ブルース・ダーン、他
上映時間:109分

ストーリー:
1986年米国。不幸な少女時代を送り、娼婦としての人生に疲れたアイリーン(S・セロン)は、自殺を考えていた。だが立ち寄ったバーで、レズビアンのセルビー(C・リッチ)と出会い、アイリーンは自分を受け入れてくれる彼女を愛するようになる。やがて一緒に暮らし出すふたり。だが金銭的に行き詰ってしまい、アイリーンは再び娼婦として道に立ち始めるが――。

一本通して観てみると、極悪犯罪者としてのアイリーン・ウォーノスの人生というよりは、米国という自由かつ消費的な大国でも、光あるところではなく、その裏にある影や闇の中でしか生きる術を知らなかった/できなかった、不器用でどうしようもなく不幸…だけれども、とても純粋な女性であるアイリーンの、傍(はた)から見えてくる、本人が気付いてない悲しみを重点的に描いた作品、というか…「アイリーンが極悪犯罪者になったのは、本人のせいじゃなくて、米国の社会や男どもが悪いんだ」という印象を観る側に与えちゃいそうな映画だなあ。もちろん、それが狙いなのかもしれないけれど。

それにしてもすんごい青臭いとゆーか、チープとゆーか、インディペンデント節炸裂とゆーか…明らかに描写不足・演出不足・脚本不足、足りないものはい〜っぱいあるのに、ピッタリ配役陣が文句ナシな演技を見せるし、拙いながらも勢いが伝わってくるしで――時折り画が一気にチープ&ベタになるのは、初監督・脚本作だからある程度仕方がないとは云え――逆にそれが青い魅力を放つんだから…ホント、映画ってマジックよね。

本作の評価が分かれるのは、そういったマジックによる相殺が許せる人がいるもいれば、どうしても鼻についてしまう人もいるからでしょう。

鼻につくってあんまりじゃん!と思われそう…でもね、挿入歌としてラブシーンやエンドロールでTommy James & The Shondellsの「CRIMSON AND CLOVER」や、Journeyの「Don’t Stop Believin’」が流れるんですよ!?…前者は今でも使われそうですが、いまどきジャーニーの「Don’t Stop Believin’」を流すなんて!ひっさしぶりに聴いたよう!これがワザとなら、監督の手を持ち上げて「技あり一本!」とコールするところですが、このベタで80’sバリバリ選曲を監督のセンスという言葉で片付けていいのかどうか…。ボーゼンとしながらエンドロールを見送ってしまいましたよ…。

で、俳優陣ですが。
美貌を誇るシャーリーズ・セロンが、特殊メイク+増量によって、けっして美しいとはいえない(はっきり云うと不細工な)アイリーン・ウォーノスに化け、全身全霊で役になりきり、体当たり演技をしていることがとにかく話題になってただけに、すごいなあ〜、あんな美人がこんなに風になっちゃうんだと驚きながら観てました。いやもうすごいのなんの、ヨゴレ演技だってたいへん素晴らしかったですよ。

特殊メイクによる不細工化が、映画の話題性に貢献していることは事実、美人をわざわざ不細工に仕立てて演技させなくたっていいじゃん、だったらニコール・キッドマンだってよかったんじゃない?と思われそうですが、私はシャーリーズがピッタリだと感じました。

そのピッタリな理由…シャーリーズの悲しい過去の話(母親が父親を銃で撃って殺害したとかなんとか)を、本人だけでなくみんな持ち出すけれど、私はそれだけじゃないと思う。彼女って、カテゴリ的には「ブロンドでスタイルバツグン、セクシーなタイプ女優」という印象ですが、こう…美人系の中でも痛めつけられると映える女優とゆーか、DVに耐えながら最後は爆発する妻役が似合いそうとゆーか、最初から強い役を演じてもなんだかやっぱり弱さ(精神的なものではなく、雰囲気的な面で)を感じさせるとゆーか…とにかくニコールにはない、そしてアンジェリーナ・ジョリーの反対側にいるという印象(そうだな…アシュレイ・ジャッド、ハリ・ベリーあたりもシャーリーズと同じ雰囲気かと)。監督も本能的にそれを感じて、彼女に主役をオファーしたんじゃないのかな…。

そしてセルビー役のクリスティーナ・リッチ。これもう…彼女しかいない、オンリーキャストでしょう。私が監督だったとしても、彼女以外の配役は考えられません。セルビーの背景や言動、アイリーンに対する感情、行動など、はっきり云っちゃえば描写不足もいいところなのに、彼女が演じるだけで説得力がある。キャスティングの大勝利だよなあ。

シャーリーズの演技が評価されるのはよくわかる、でも演出のベタさ&拙さが気になる人には気になる、インディペンデントらしい青〜い作品。私にはその青さが本作の魅力であると思ってますが、極悪犯罪者としてのアイリーン・ウォーノスを求めるならば、ドキュメンタリーを観たほうがいいでしょうね。たぶん。
←14日の日記でリンクした「AEROSMITH 2001 In Japan 来日レポート」の中で、「日本にはこんなクールなおもちゃがあるなんて」と、スティーブン&ジョーが感動して買った「クラゲと魚が水槽で泳ぐおもちゃ」(商品名:マイクロアクア クラゲ)は、これですね。でもこのタイプは今では売ってません(円柱タイプに変わってます)。

「スティーヴンが買った、クラゲと魚が水槽で泳ぐおもちゃを買いたい」(上記レポートより引用)……あのクールなジョーがねぇ…。「いいだろう〜これ〜♪」とジョーに自慢しているスティーブンが目に浮かぶナリ。

昨年(2004年)の日本ツアーは、夏休み期間だったこともあって、メンバーはご家族同伴だったそうです。いいなあ…。
←昨年発売されたニルヴァーナのBOXセット。廃盤曲だけでなく、デモや未公開映像まで入っているなんて、まさに網羅盤、ファンにはマストアイテムですよね。好き嫌いは別として、90年代初頭に大センセーションを起こしたニルヴァーナのカート・コバーンもまた、80年代を否定するロッカーだと思いますし、初めて彼らの曲を聴いたときの違和感、ノイジーな音、ここまでどよ〜んとするものなのか?という衝撃はいまでも忘れられません。なので「90年代を代表するアーティストは?」と訊かれたら、私は「カート・コバーン、ニルヴァーナ」と答えるでしょう。それほど印象的だったのです。しっかし…カート亡き今、このBOXセットの印税はやっぱコートニー・ラブ(彼の妻)が手にするんでしょうかね?…って、別にいいんですけど。

カート・コバーンが1994年に亡くなって、早10年。昨年末にはBOXセットまで発売されました。

↓ニルヴァーナについて(BARKS)
http://www.barks.jp/artist/?id=1019522

神聖視されてるのが怖いし、彼だってそれが重荷であったでしょうに…って、私が云うのも説得力ないか。

で、そのカートが自殺に至るまでを描いてるらしい「Last Days」という映画を、ガス・ヴァン・サイト監督が撮ってまして、今年公開されるらしいのですが…いったいどうなってるんでしょ?ほとんど情報が入ってこないんだもん。

↓「Last Days」(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0403217/
(カートがモデルなだけであって、伝記映画ではないとのこと)

ガス・ヴァン・サントが怖くなって、先に「エレファント」を撮ったとか、コートニーが祝福してくれただとかそんな話はちらほら聞くんですけど、公開はいつなのかな…。

↓「ガス・ヴァン・サントがカート・コバーンの最期の日々を映画化」(MTV JAPAN)
ttp://www.mtvjapan.com/cgi-bin/news/news.cgi?year=2004&month=08&day=12&no=2

監督がヴァン・サイトなんて本当にピッタリ、ドンピシャだと思うし、彼特有の渇き、飢(かつ)えた、淡々とそして抽象的な雰囲気のある映画になりそうな感じがします。カート風青年を演じるのは、マイケル・ピット、コートニー風の女性役がアーシア・アルジェント…なんかこれもよくわかるなあ。雰囲気が出てるとゆーか。ヴァン・サントの云わんとすることも(いまのところ)理解できるし。

ま、たぶん日本でも公開されるでしょうから、その際は必ず観に行こうと思ってます。

「LIVE FOREVER」

2005年1月9日
←あのブリットポップ騒動から約10年っスか?…アンビリーバボー。時の流れのなんとはやいことよ!それにしても、UKミュージックシーンが熱くなるのは1984・1994・2004と10年周期なんですね。ちなみに私は、基本的になんでも聴くけどグランジやオルタナはあまり好きじゃない派ですが(理由:暗いから)、フランツ・フェルディナンドやキーン、大御所U2(ブリットではないけど)のアルバムは持ってる…どころか、けっこう気に入りまして昨年はよく聴きましたよ。それほど昨年はブリットポップ(UKロック)が元気だったわけですが、今年はどうなるんでしょ?…ここのところ低迷続く米国HR/HM界は、ボン・ジョヴィが新譜を出し、大御所モトリー・クルーが復活しますけど…ってか、こら!ヴィンス!もっと痩せなさいっつーの!

ブリットポップ騒動を遠い目で思い出しつつ、若いもんにまぎれて観に行ってきました。

■「リヴ・フォーエヴァー」Live Forever(2003・英)
公式サイト→http://www.wisepolicy.com/liveforever/index.html
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0358569/
監督:ジョン・ダウアー
脚本:ジョン・ダウアー
出演:ノエル・ギャラガー、リアム・ギャラガー(以上オアシス)、デイモン・アルバーン(ブラー)、ジャーヴィス・コッカー(パルプ)、他
上映時間:82分

ストーリー:
90年代半ばに「ブリットポップ・ムーブメント」を牽引し、人気を二分した英国バンド、労働階級出身オアシスと中流階級出身のブラー。1995年、両者のアルバムが同日リリースとなったことから、政治や世論を巻き込んで大騒動が発生。当時の確執、90年代の英国の状況について、当事者であるオアシスのギャラガー兄弟、ブラーのデイモン・アルバーン、音楽業界人らのインタビューを通して語られていくドキュメンタリー。

ぎゃははははははははははは!
リアム、(嬉しくなるほど期待通りの)バッカだわね〜〜〜♪

いやこれ、洋楽はあまり聴かない/「オアシスvs.ブラー?なにそれ??」/英国にはキョーミないも〜ん…という方には、「ふ〜ん」で流して終わるだけのドキュメント映画だと思うんですが、私には充分楽しい作品でございましたよ。ぎゃはははははは♪(←喜んでいる)

私がUKミュージックを聴くようになったのは、1984年あたりの第二次ブリティッシュ・インヴェージョン(英国の侵略…デュラン・デュラン、ワム!、カルチャー・クラブなど英国系バンドが大人気)の頃。その時代から、UKミュージックシーンは政治や階級、出身地とともに語られていたため、私の中での英国イメージはと云うと「暗い・皮肉・溢れる失業者・サッチャーイズム・階級差・ギリギリガリガリでドラッグ三昧な若者」という、ひっじょ〜に悪いものばかり。ゴメンなさい>英国のみなさま

そして90年以降の英国ミュージックシーンと云えば、やはり政治とともに語られ――

サッチャー→メージャー政権交代、グランジ/オルタナの大ブーム(メタル族すらネルシャツ着てたし)→カート・コバーン死去→ブリットポップブーム&オアシス台頭→保守党敗北、ダイアナ妃死去→英国内限定ロビー・ウィリムス大人気

…だと思ってたんですが、本作「リヴ・フォーエヴァー」もだいたい似たような流れになってたので、ふむふむと興味深く観てました。ちょっとした教養映画とゆーか。

チラシには「オアシスとブラー 90年代ブリットポップ騒動について語る」と当時の確執が大フィーチャーされていたのですが、本作観ていてとにかく印象的だったのは、90年代のブリットポップは基本的に「80年代の否定」から始まり、それに上手くハマったのがオアシスやブラーだったんだということ。「なにかが変わる」――新しさへの期待の中での政権交代、そして労働階級出身オアシスと中流階級ブラーの対立、かあ……ただ、いまとなれば「あの騒動は一体なんだったんだ?」と思ってしまうとゆーか、ノスタルジーが入っちゃうとゆーか、時の流れを痛感させられるとゆーか。そんな大昔のことだとは思わないのに、みんな懐かしそうに喋ってるしなあ。そんな中、ギャラガー兄弟は腐ってもギャラガー兄弟なのに対し、なんだか覇気がない「あの人はいま?」状態のデイモンには、正直魅力が感じられなかったっスね。こりゃブラーが負けるのも納得だわさ。

インタビュー中心なので、ドキュメンタリー映画として観たならば――淡々とした展開な上、編集や目の付け所などに斬新さもなく…ごくごくフツーの出来。ただ、90年代のUKミュージックシーンを勉強/確認/復習するにはもってこい、音楽学校ではちょっとした教材になりそうな作品。

グランジ好きじゃないとか云いつつ、そーいや私も90年代半ばくらいまで、ネルシャツ(しかもブルーのチェック)着てたっけな〜…。

付けたし

2005年1月5日
言葉足らずだったので、1/5付け日記「ロジャー・エバート」の補記を。

このブログサイトで、映画に星評価や点数評価されてる方がおられます。私は、そういったお方のご意見などを否定するつもりは毛頭ありません。「映画ファンの個人的な星評価および点数評価にそれほど興味がない」のは、単に自分自身が映画に星評価や点数評価することに興味がない(とゆーか、なくなった)だけで、ほかの方がされる分にはぜんぜん構いません。気を悪くされた方、すみませんでした。

面白いか、面白くないか(この「面白い」というのは、凡作を含むでしょうね)
好きか、嫌いか。

…といった具合に脳内判定してます。

そんな風に映画鑑賞する人もいるってことで、ここはひとつ、よろしくお願い致します。
ロジャー・エバートという人をご存知でしょうか?最近、こんな書き出しばっか。彼は米国でも三本指に入るたいへん有名な映画評論家で、駄作とみなした作品はけっちょんけっちょん、逆に傑作とみなした作品は大絶賛、そのどちらにしても面白い評を書く人でして、Rotten TomatoesのトマトメーターやIMDbやYahoo!のユーザーレイティングは(平均が出るので)参考にしても、映画評論家の云うことや、映画ファンによる個人的な星評価および点数評価にそれほど興味のない私ですら(自分自身が映画に点数や星をつけることに興味ないから。人がする分にはぜ〜んぜん構いません)彼の書いてることはチェックします。

いままでYahoo!で彼の評論を読んでたのですが、便利なことにいつの間にか公式サイトが出来てました。いつ出来たんだろう?知らなかった…。

↓ロジャー・エバートの公式サイト
http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/frontpage
(いままでの評論をほぼすべて読むことが出来ます)

映画好きで英語のお勉強したい人には最適なサイトだと思います(私も頑張って読んでます)。

このおじさん…映画の好みがわかりやすいなあ。フツーの映画評論家だったら、「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のうちどれか一作は年間ベスト入りさせてるだろうに、これがひとつも入ってない。ギャロ酔い「ブラウン・バニー」は三つ星。「ロスト・イン・トランスレーション」は昨年べスト2?…私にはアンビリーバボー。つまんなかったのに。そして「クジラの島の少女」が9位か…ふむふむ。彼もあのシーンで泣いたんだろうなあ。素直な作品だったもん。

使用言語が英語なので、どうしても読むのに苦労してしまうのですが、日本語ではない分、ぱっと見でネタバレする恐れはないし、日本の映画評論家の中には、お金もらって映画の宣伝ナレーションしてる人や、「アニメは映画じゃないから評価しない」なんて云ってる人、自分語りばかりの人…などがいるので、確かな文章が書けて、なおかつマニアックな語りばかりをかまさない、そしてフツーの評論家よりは個性が伝わってくる彼のような映画評論家は、(ネットで読める分として)個人的にたいへん参考になります。英語のお勉強になるし。

以上、ロジャー・エバート(イーバートのほうが正しい?)のお話でした♪
←ポール・ギルバートという人をご存知でしょうか?…ソロ活動だけでなく、現RacerX、元MR.BIGでギターを弾いてる/た、日本ではたいへん人気のギタリストです。よく「超絶テクニシャン」(←ギターのね)だの、「世界一の速弾き・光速ギタリスト」だのと云われているためか、ハードでメタルな音楽やってるように思われがちなポールですけど、ソロではけっこうポップンロックです。そんな彼のオススメ盤は、←「PAUL THE YOUNG DUDE」。私ゃワカゾーなポールが大好きです♪

昨年、B’zの松本さんがエリック・マーティン(ex.MR.BIG)と組んでTMGを展開したことにより、これでコラボレートしてないMR.BIGの元メンバーは、ポールとリッチー(ともにギタリスト)だけとなってしまいました。

↓ポール・ギルバートってこんな人(BARKS)
http://www.barks.jp/artist/?id=52015084
(「カッコよく弾くなら、ギターは低く持て!」――名言です)

元MR.BIGで現RacerXのポール・ギルバート…と云っても、音楽(とゆーかロック)好きじゃない人にはわからないと思うので、一般的に知られてるだろう姿を書くとですね――そう…「LOVELOVEあいしてる」や「堂本兄弟」で、キンキキッズの後ろに座ってた、あの長身でヘンなガイジンのギタリストさんです。ゴメン!>ポール

↓第2期 DOMOTO BROS. BANDのメンバー(「堂本兄弟」公式サイト)
http://www.fujiint.co.jp/DOMOTO/band/paul.html
(超絶テクニシャンなんて思われないだろうなあ…)

実は日本にも駒込あたり(だっけ?)に住んでたことがあるポール。数年前、東京在住の友人Rちゃんから「いま電車の中!目の前にポールがいるっ!」とメールが送られてきたことがあって、ホントーに住んでいたのか!と私も驚いたものです。

↓日本でのポール(WELCOME TO PAUL’S MIND…ファンサイト)
http://www.urban.ne.jp/home/k2green/j-index.htm
(コンテンツ「LIFE IN JAPAN 2001」に、当時のキュートなお写真がいっぱいあります)

ポールはやっぱりお茶目でチャーミングなお人だよニャ〜♪
でも…日本名が「北風一郎」(日本の心、弾かせていただきます)だということ、L.A.のハードロックカフェに、ポールのギターがマキタ・ドリルと一緒に置かれていることは、上記サイトを見るまで私も知らなかったです。そのほか、彼の特技であるヘタレ絵付きのピック写真などを見ることができます。

で。なんでいきなりポールの話を書いてるかと云うとですね、新年早々に新譜のミキシングが開始され、ライブDVDも5.1サラウンドで出る…とかなんとかいうNEWSが、彼の公式サイトでUPされていたからです。やった〜♪

↓公式サイト
http://www.paulgilbert.com/

なお、上記サイトには幼少のお写真のほか、おポンチなコンテンツがいろいろあります。篠原ともえの写真や、ポール画伯による日本語講座、フォトショップ画、青汁、Mr.スポック、レイア姫などが出てきます。中でも日本語講座のヘタレ絵がキュート!…ポール画伯の野菜の絵は、ガイジンに野菜を描かすとブロッコリが必ず出てくるという好例ですね♪…日本人は大根を書くけど。それにしても、ポールはローマ字が上手いなあ。ラ行は「L」でなく「R」使ってるし、「YOPPARAI」なんてガイジンさんには難しいのに、ちゃんと書けてるもの。感心感心。

音楽/ロックファンでない人にもたいへん面白く見ることができるサイトなので、ぜひ一度ご覧下さいませ。そしてポールのアルバムを聴いてもらえたら嬉しいな♪>みなさま

以上、ポール・ギルバートのお話でした♪

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