文月三連休の目標

2005年7月15日
←なんと!もう一軒、国産クロテッド・クリームを販売しているお店を発見しました。十勝しんむら牧場さんがお作りになってるそうです。うわ〜、買ってみよう♪

明日からの三連休に、今度こそ頓挫している映画感想をUPせねば!…と考えています。

でも、マトモな映画感想なんぞここしばらく書いていないよう…ちゃんと書けるかな…。ちと心配です。とりあえずは、私らしく「なんちゃって映画感想」(←マトモじゃないのか!?)を、適度に頑張って書くことにしようかな、と。マトモでマジメな感想がお好きな方は、←でリンクしているマーキーさん、マニアックな感想がお好きな方は、tkrさんのブログをオススメします。

など、つらつら書いていたところ、「上半期フェイバリット10作品は書かないの?」と訊かれてしまい――今ごろになって、ようやく上半期が終了していることに気付きました。

ら、来月あたりに書こうかな…<「上半期フェイバリット10作品」

以上、「文月三連休の目標」でした♪
←ここ数年、やっと日本でも美味しい本場のベーグルがパン屋さんで手に入るようになりましたけど、ブレッツェルはいまだにムリ。

こんなこと書いてたら、お腹すいちゃった…。

あ、昨日のシネマバトン、やっと書き終わりました♪

CINEMA BATON

2005年7月13日 映画ヨタ話
…というわけで、←でリンクしているマーキーさんよりシネマタスキ――もとい、CINEMA BATONなるものを受け取りましたので、my回答をば。

*質問内容
・購入済みのDVDまたは録画済みビデオ本数の総計は?
・いま面白い映画はなにか?
・最後に見た映画は?
(映画館とビデオorDVD鑑賞、双方あげてください)
・よく見る、または特別な思い入れのある映画を5つあげる。
・バトンを渡すと言うよりもアンケートをお願いしたい方々。

■購入済みのDVDまたは録画済みビデオ本数の総計は?
ハテ?ちょっと数えてきます――え〜っと、80枚くらいでした。←途中で数えるのがめんどくさくなった人。全部DVDです。ビデオは持ってません。

■いま面白い映画はなにか?
現在公開中の映画ってことでしょうか?

ならば――アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア主演「50回目のファースト・キス」。

前作「パンチドランク・ラブ」は、(出来不出来は別として)観ていてどーにも居心地悪くて仕方がなかった私。「借りてきた猫」ならぬ「借りてきたサンドラー」とゆーか。

↓「パンチドランク・ラブ」の感想(2004.3.14の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040314.html

だけど、本作は「サンドラーの、サンドラーによる、サンドラーのための映画」。サンドラーの相手役は、最高の相性であるドリュー、さらに脇にはロブたん♪までいる!ブシェミはいないけど。…居心地のなんと素晴らしいことよっ!

その昔「ウェディング・シンガー」で、ギター持ったサンドラーがドリューに向かい、「君と一緒に年をとりたいよ〜ん♪」と歌ったのを観てボロ泣きをしてしまった私は、今回もまたもや某シーンで涙涙となり――キュートで切ないストーリーに、すっかり入り込んでしまいました。ここ近年のサンドラー映画としては、ピカイチな出来かと。

■最後に見た映画は?(映画館とビデオorDVD鑑賞、双方あげてください)

映画館:「ダニー・ザ・ドッグ」(2005)
DVD:「ラブINニューヨーク」(1983)

「ダニー・ザ・ドッグ」は、今日観に行ってきました。観客の大半が女性だったことにビックリ。あ、レディースデイだからか。

「ラブINニューヨーク」は、観たのがあんまりにも昔だったため、内容をイマイチ覚えていないことに気付き、昨年廉価版DVDが出た際に購入しまして、ようやく昨日から観てるんですが…まだ観終わってない…ってか、どえりゃー若い(=髪の毛フサフサな)ケビン・コスナーが出てきて、現在絶賛ビックリ仰天中。

■よく見る、または特別な思い入れのある映画を5つあげる。

おうちで繰り返し観ているDVDのタイトルを書いてみようかな。あ、別にオススメしたい映画というわけではありませんので。

1.「セクレタリー」
昨年、何度も観たのがこれ。
私ってば、マジでこの映画が好きなんだ〜と思い知らされました。ちなみに字幕より吹替で観るほうが好きなのは、ヘンタイ弁護士役のジェイムズ・スペイダーの声が井上和彦さんだから♪…あの声で、あんなことこんなこと……いや〜ん♪

2.「セント・エルモス・ファイアー」
だってね、私――このDVDを「通常版」「スーパービット版」「US版」の3枚持ってるんスよ!バカでしょ?…もうかれこれ20年ほど前の青春群像劇になるのに、いまだに共感してよく観ちゃう1本。ジョエル・シューマカーの音声解説がまた素晴らしいんだ、これが!…たとえ80年代が遠い昔だろうと、あのキャラクター7人(カービー、ビリー、ケビン、ジュールズ、アレック、レスリー、ウェンディ)のことは忘れられないし、いまも愛してやみません。リバイバル上映してくれないかなあ…。この手の映画にしては珍しくシネスコサイズで撮られてるし、やっぱもう一度スクリーンで観たいナリ。

3.「インディ・ジョーンズ 3 最後の聖戦」
本編の冒頭15分と特典DVDを繰り返し観てます。私って本当にバカ。

4.「バックマン家の人々」
廉価版を手に入れてから、よく観てます。ちなみに、この映画には若き日のキアヌ・リーブスが出てるんですけどね、私にとって彼のイメージは、永遠にこのトッド役(と、「ビル&テッド」でのテッド役)だったりします。もう嬉しくなるほどバカチ〜ン♪(ちょっと遠い目)…なお、キアヌの恋人役に、当時リバーの彼女だったマーサ・プリンプトン、義理の弟役にリバーの実弟リーフ・フェニックス(現ホアキン・フェニックス)という、妙にリアルな顔合わせだったため、15年前の映画だとゆーのに「こら!キアヌ!アンタ、リバーの彼女と弟にヘンなこと教えてないでしょうねっ!?」…と、思わずツッコミを入れながら観てしまう私。そんな姉の姿を傍から見て、ため息をつくいもりん(妹)。これぞ、お茶の間で繰り広げられる生「秋林家の人々」。

5.「ルビー&カンタン」
大好き〜♪…85分しかない映画なので、すぐ観れちゃう。なので、かけっぱなしにすることもしばしば。ジェラール・ドパルデューのソリッドでナチュラルなバカぶりに感動。

■バトンを渡すと言うよりもアンケートをお願いしたい方々。
こういったものを「ねずみ講」とお考えになる方は、バトンを渡されたところで不快に思われるだけかもしれないなあ…なので、楽しんで書いて下さりそう、かつ映画系の方にお願いしようかな…(あ、もちろん強制ではありませんので)。

というわけで――まりゅうさん、ふるやとしみさん、よろぴく♪

一夜明けてみて

2005年7月11日
昨日ご紹介した字幕翻訳家の落合さんのブログに、東宝東和の字幕製作担当の松崎さんという方による、反論(?)のコメントがUPされています。私には落合さんに対する個人攻撃のように思える…。

少し業界が見えてきた、という感じでしょうか?
(やっぱり温度差はありますけど)

いったいどうなるんだろう?

…静観したいと思います。
「またか…」と思わず溜息が出てしまう話を。

当ブログに、「字幕騒動 キングダム・オブ・ヘブン」というワード検索でお越しになる方がここ数日続き、どうしたの?またなんか騒動が持ち上がってるわけ?と、以前たいへんお世話になった「字幕改善連絡室」さんにアクセスしてみたところ――案の定とゆーか、字幕騒動が勃発してました。

↓「キングダム・オブ・ヘブン」字幕改善著名(字幕改善連絡室)
http://miyako.cool.ne.jp/cgi-bin/koh/shomei.cgi

↓とりまとめ役の方のブログ(「キングダム・オブ・ヘブン」を正しく伝えたい!)
http://koh777.holy.jp/
(問題の字幕箇所など、詳細が書かれてあります)

「キングダム・オブ・ヘブン」の字幕翻訳を担当されたのは――戸田奈津子さんです。

………。

私めも「キングダム・オブ・ヘブン」を観に行った際、なんかちょっと背景がわかりにくいなあという印象を持ったのですが、十字軍はニガテな時代だしぃ…とそのまま流してしまったことを覚えています。そしてようやく今回、とりまとめ役の方のご指摘を拝見しまして、今度は「あ、そうだったのか」と至極納得してしまいました。とくに、バリアンとシビラのやりとり。

この件に関し、ある現役の字幕翻訳家の方が嘆きのコメントをされています。具体的な名前は出さずとも、これだけ書くのだってとてもとても勇気がいったことでしょう。読んでいて、私も気持ちがわかって仕方がないと云うか……目頭が熱くなる自分を感じました。なぜなら、トダさんうんぬんより、映画と字幕そしてその周辺――それらの現在の関係に悩んでいる、心配だ…というのが私の本音だからです。

↓「Heather 落合寿和の字幕翻訳日記」
http://blog.livedoor.jp/heather1/
(ずっと拝読してた、私のお気に入りブログです)

(以下、あくまでも一部引用。落合さんのブログをぜひご覧になって下さい)
テレビなどで翻訳者が「字幕翻訳は時間がない事が多い」と嘆く様子を見聞きしますが、それには同情して、作品そのものの製作に関わった人々の苦労や思いは無にする。不思議な話です。

「時間がなかった」事を言い訳にするのであれば、ビジネスモデルそのものが破綻しています。

「付け焼刃」でごまかす字幕で、いつまでも観客が満足していると思うのは甘いです。

本当に罪深い事です。映画産業は人の生死に影響の少ない産業です。その意味で深刻に考える価値もない話です。でも人は映画を見ます。その時、字幕が全てを左右してしまう事に気づいた人が増えてきても、言い訳が先で改善の努力が進まない。本当に罪深いのは、誰なのでしょうね。(少なくとも、私ではないですよね?名無しですから)
…ああ、涙が出る!

同じような考えを持っている字幕翻訳家や映画関係者、映画ファンはほかにもきっといらっしゃるはず――私は、そう信じたいです。
←DVDがとうとう出ます…って、パッケージを眺めてると懐かしくなって、つい思い出走馬灯状態に陥ってしまいます。

プロフィールでちょろっと書いたように、私がネットで映画の話を書いたりすると、実年齢よりひとまわり上に思われたり、あんまり女性っぽくないように思われたりすることが多く、「もっと年上かと思った。だってネタが妙に古いし」「女性にしては、男性的な映画を取り上げるよね」なんて云われたりすることがあります。

う〜ん…。

たしかに、映画館通いを始めたときの年齢が普通より若かったことは事実(小4だったから10〜11歳くらい?…初めて観た映画は「メリー・ポピンズ」「キャリー」「O嬢の物語」のどれか。小6の時点で年間100本くらい映画館で観てた)。最初の頃は、洋画を観ようと映画館へ行っても、チケット売り場のおばさんに「東映まんがまつりは向こうの映画館よ〜」としょっちゅう云われたものです。常連になったら云われなくなりましたが。

↓その頃の話(「青い珊瑚礁」の話とゆーか…2004.5.11の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040511.html

映画館以外だと、CX「ゴールデン洋画劇場」などもエアチェックしていて、その中でも劇場未公開作品「ブラジルから来た少年」や、ジャッキー・チェン主演映画など放映されたときのことは、とても印象に残っています。

で、そんな「ゴールデン洋画劇場」と云えば…やはり「Br.Boo!」シリーズ。

「Mr.Boo!」シリーズは、ホイ三兄弟による香港コメディ映画で、たしか主演3人(マイケル・リッキー・サミュエル…うわ、名前覚えてた!全員書けた!)がすんごいバカをやってる内容だったと思うんですけど――これがなんでかあんまり覚えてない。覚えてるのは、日本語吹替版の広川太一郎がぎゃいぎゃいとアテレコやってたよなあというイメージくらい。

そんな「Mr.Boo!」シリーズが、どうやら本格的にDVD化されるらしく――さすがに買うことまではしないけど、どんな内容だったかは、やっぱり気になる・気になる・気になる…。

などと思ってたら、こんな告知がユナイテッド・シネマの公式サイトに出ておりました。

↓「Mr.BOO!復活記念試写会」(ユナイテッド・シネマ公式サイト)
http://www.unitedcinemas.jp/boo/
(ユナイテッド主催なのは、DVDの販売元がユニバーサルだからでしょう)

……。
客層は、30代以上の男性客で占められそう。そして、もし私がひとりでこの試写会に行ったりなんかしたら、確実にマニアな女だと思われるでしょうね…。
←聞くところによると、ラストが賛否両論だそうですね。

現在、大作3本で賑わっている映画館で、今月末公開予定の「アイランド」(ユアン・マクレガー&スカーレット・ヨハンソン主演)のトレイラーが、ガンガン流れているんですけどね…これ――同じことを書いておられる方(コナンさんだったかな?)がいらっしゃったのですが――なんとなく清水玲子原作「輝夜姫」に似てません?

↓「アイランド」日本公式サイト
http://island.warnerbros.jp/

トレイラーを初めて観たときからどうにも気になっちゃって、温泉旅行に行ったとき、みんなの前で思わず力説しちゃったくらい。

がしかし。少女マンガは「別コミ」「flower」「りぼん」(←これは昔)系が好みで、「花とゆめ」系となるとかなり疎く、看板作家である清水玲子や、SFでもクセのある星野架名の作品を読めば、5ページでストーリー・キャラクター・設定がわからなくなるという私…情けないっ!…が力説したところで、説得力があるわけもなく――う〜ん……同じように「似てる」と思われた方は、ほかにいらっしゃらないものでしょうか?クローンとか臓器とか。

ちなみに私は清水玲子がキライなのではなく5ページでわからなくなるくせにぃ!、それどころか逆に彼女の世界観は素晴らしい、個性的だ、ワンダホー!と思ってるクチ。わからないなりに(いもりんから本を借りて)一生懸命読んでたわけなんですが、そんな清水SFオンチな私でさえ、やっぱ「アイランド」は、「輝夜姫」にどことなく似てると感じるんだよなあ。ストーリーやキャラクターは全然違う(と思う)のに。ただ〜し!「5ページでわからなくなる」私ですので、「輝夜姫」――やっぱりとゆーか読了しておりませんっ!そしてさらになくなっていく説得力…。

とりあえず「アイランド」は鑑賞リストに入っているので、観てからまたいろいろ書きたいと思います。

マイケル・ベイ(監督)と清水玲子の作風/演出に類似点はまったくナイということは、(こんな私でも)声高らかに云えるんだけどなあ…。ぐぐ。
←中沢さんは、日本でただ一軒、クロテッドクリームを生産している会社です。

以前、ちょろっと語った英国系クリーム「クロテッド・クリーム」。「秋林さんが書いてたのが気になっちゃって、私も買っちゃった♪」という方が5人ほどいらっしゃいまして、その反響にちとビックリしてしまいました。このブログサイトでは、ふるやさんとくろこさん♪

「生クリームよりコクがあって、バターより軽やか」

まさにそんな感じのクリームなのですが、これがどうやら日本製のクロテッドクリームが楽天で購入可能になったらしく(1個130gで399円也)、私めもその「中沢クロテッド・クリーム」とやらを今度試してみようかと密かなる野望を持っております。ただし、クリームだけの販売はしていなくて、他の商品とともに購入しなければならないそうなので、このニュースにそそられた方はお気をつけ下さいませ。
今日会社サボって、トムトム主演「宇宙戦争」を観に行ってきました。

席に座わってしばらくのち、今年12月公開予定の「キング・コング」のトレイラーが流れたんですけど、映像が始まるや、見覚えないおじさんがいきなり出てきたので、「誰よ、これ?…なんでこんな貧相なおじさんがトレイラーに出てくるわけ?」と不思議に思ったら――そのおじさん曰く「監督のピーター・ジャクソンです」。

えぇえええええぇぇええええ〜〜〜っ!?
これが、ピーター・ジャクソンだああぁあ??
激ヤセして別人28号じゃないのようっ!?

↓私が知っているピーター・ジャクソンと云えばこの人(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/granitz/2430/PeterJacks_Vespa_2319102_400.jpg
(オスカー授賞式の写真なので正装…普段は短パンでウロウロしているおじさんなイメージですけど)

↓現在(←たぶん)のピーター・ジャクソン(fotopress)
http://www.fotopress.co.nz/mediums/images/2005/27_March/FPS114398PETER_JACKSON.jpg
(真ん中の人です。ウソじゃありませんっ!ホントだってばっ!)

ト…トライポッドより度肝抜かれた…。
キュートで太ったオタクな短パンおじさんはどこへやら、ごくごくフツーの、どっこにでもいるおじさんに激変してるやんけっ!ジョージ・ルーカスとポール・ジアマッティ入ってる??

メガネをやめてコンタクトレンズにしちゃったのか、そのせいでなおさら別人28号に見えちゃうし…これじゃあ「ピーター・ジャクソンです」と名乗らなければ、だれも彼がご本人だって気付かないと思うナリ。

彼の姿にショックを受けたおかげで、「キング・コング」のトレイラーが脳内完全スルー化、内容を(映像含め)まったく覚えてましぇん。

PJ激痩せネタは、いまさら何を云うとゆーか、とっくの昔に話題なってたでしょうが…な〜んにも知らなかった(興味がなかったとも云う)私はビックリしましたよ。それにしても、PJは健康的にしぼん…いえ、痩せたんでしょうかね?

もしそうなら、我が家の冷蔵庫に貼ってある写真は、フィービー・ケイツからPJにしたほうがいい…か…も…だ?

↓我が家の冷蔵庫&フィービーの話(2005.4.25の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050425.html

さて。頓挫している映画感想の続きを書かねば。

LIVE 8 in London

2005年7月3日 音楽
←「LIVE AID」時代のジョージ(左)は、こんな感じでした。
で、そのジョージさん――今回の「LIVE 8」にもご出演なさったとか。完全に見逃しましたよ。だって私、ほかのライブ明けだったんだもん。

友人から、「ポール・マッカートニーと一緒にジョージ・マイケルが出てたよ」というメールが来て、その事実をようやく知ったんですが、ヨグってば中年太りした姿をさらしてなにを歌ったんだろう?

↓歴史的チャリティーコンサート「ライブ8」、G8首脳に熱いメッセージ(YAHOO!JAPAN)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050703-00000007-reu-int

う〜ん…規模は過去最大なのかもしれないけれど、話題性では前回の「LIVE AID」のほうが上のような気がする。

で、そのヨグといえば、今年のベルリン映画祭で出品された彼のドキュメンタリー映画「George Michael: A Different Story」――これって日本で公開されないもんでしょうかね?

↓George Michael: A Different Story(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0445952/

↓ジョージ・マイケル、映画を最後にリタイア?(BARKS)
http://www.barks.jp/news/?id=1000005561

(以下、引用)
ジョージ・マイケルが、彼の半生を取り上げたドキュメンタリー映画が公の場から姿を消す“始まり”になるだろうと話している。80年半ばからジョージを追ったこのドキュメンタリー『A Different Story』は、昨年BBC1で放送され話題になったもの。現在、ベルリン・フィルム・フェスティヴァルで上映されている。

プレミアに出席したジョージは、ドキュメンタリーを制作したのは「“姿を消す”前に、僕という人間について説明しておくべきだと思ったから」だと語った。彼は、自分のキャリアを別の形へ移行したいが、それがどんなものになるかはまだわからないという。「自分には、これとは違う人生があると信じている」と話している。

また、この先も音楽を作り続けるつもりだが、今までとは違う形になるだろうとも語った。「多分、ほかの人のために書くことになるだろう。コンテンポラリーなミュージカルを書きたいって思ってるんだ」「僕のジャンルは死んだ。もう誰もポップの中に政治発言や強いメッセージを聞きたいとは思っていない」現在のポップ・ビジネス界で、一緒に仕事をしたいと思う人はいないと付け加えた。

100分ほどのドキュメンタリーの中で、ジョージはブラジル人の恋人をエイズで失った悲しみや母親の死、悪名高きLAでのトイレ事件などについて赤裸々に話をしている。
まあねえ…英国は有名になるとけっちょんけっちょんに貶されるお国ですし、あの事件以来、云いたいことだってなかなか世に伝わらないでしょうし、いくらオプラ・ウィンフリーのショーに出たって限界はあるでしょうし。

で、このドキュメンタリーでは、ノエル・ギャラガーやエルトンお姉さま、元相棒のアンドリュー・リッジリー、ボーイ・ジョージあたりが出てるらしく――彼らがなんとコメントしているのかすんごく気になります。

日本で公開してくれないかなあ…。

バレエのカリスマ振付師や、90年代ブリットポップ騒動を扱ったドキュメンタリーが公開されるくらいなんだから、これだってやって欲しいナリ。
←つい先だって「心に響かない」とか書いてたくせに!

7/2(土)、B’z LIVE-GYM2005「CIRCLE OF ROCK」に行ってきました。

まず席がかなりステージに近くてビックリ。
ステージが****配置だったために近かったのですが、LIVE-GYMは一番最初の「OFF THE LOCK」から(正確に云うとヤマハのギターセミナーから)参加している私めも、あのステージの形は初めてでした。メインではね。

しっかし…アルバム曲以外から選ばれた、懐かしめの曲ときたら!なんとマニアックなことよ!

でも、曲のタイトルはすぐにわかって結局全部一緒に歌えちゃったし、さらに、タダでもらったオフィシャル冊子のコンテンツ「以下の歌詞から、マニアックな3曲のタイトルが出てきますか?」では、タイトルどころか最初からその曲らが歌えちゃうし――B’zに対して自分は「まったりじゃなくマニアックになってしまったのか!」と、ちょっとばかりショックを受けてしまいました。がーん。

で、感想なんですが。

アルバムについて散々なことは書いたけど、彼らは生で聴いてこそ真価が出るバンドだなと改めて実感。ただし、その傾向はここ数年、かなり顕著になってきているように思えます。

時代や年齢とともに変化してくるのは当たり前です。でも2000年に入ってからのB’zは、やたらと博愛的で優等生、あるいはキャンプファイアーソング的なものが多く(タイアップのせいだけじゃない)、個人的にウンザリしていたところがありました。アーティスト自身が幸せになると、こんなところに影響が出てくるとゆーか。

イナバ、あなたは本来もっとドロドロインビでマゾじゃない?
松ちゃん、最近ムリヤリな転調が多いのは、ほかにやることがないからなわけ?

生で聴いて/観て、ダイレクトに大脳へ情報を送らなければ、私はもう、彼らのエモーションが感じられにくいような音体質になってしまったのかな…。

アルバムツアーだというのに、アルバムからの選曲が前回のツアー以上に少なかったことはどうにも気になるし、最後「*******」で終わるってのも、「それでいいのか?」と今後が多少不安になってくるし…う〜ん…。

…など、少しフクザツな気持ちになりましたが、前回の「BIG MACHINE」ツアーよりずっとずっと楽しめました。全体的にシンプルだったことが良かったのかもしれません。でも9月の大阪公演はドームなので、ステージングがハデになりそうだよなあ。…ってか、大阪ドームでジャンプしていいの?

ところで、今週から始まるCXドラマ「海猿」の主題歌なんですけど。

昨年公開された映画版ではJOURNEYの「Open Arms」、ドラマ版ではB’zの「OCEAN」――これにはさすがの私も苦笑。わかってて選んでるんだったら、こりゃかなりの皮肉になるかと。

先日(ようやっと)TVで映画「海猿」を観た際、たしかにあのストーリーであの出来ならば、JOURNEYはピッタリだなと思いました。B’zファンの私が云うとどうにも自虐的に聞こえちゃうんですが、ドラマがあの映画路線で行くならば、たしかにB’zはピッタリ選出でしょうね。ふーんだっ!!

音楽バトン

2005年7月1日 音楽
←代表画像として、George Michael & Queen「FIVE LIVE」。
このアルバムには、フレディ追悼ライブでのジョージ・マイケル&クイーン…そして数万人の観客とともに大合唱となった「Somebody To Love」、くろこさんのフェイバリットソングである「Calling You」などが収録されてます。それにしたって、以前話題になったあの「ポール・ロジャース+クイーン」ってのはどうよ?…フレディ追悼ライブを覚えてる私なんかは、やっぱ「ポール・ロジャースよりジョージ・マイケルだろう!」って思っちゃうし。まあ、ご本人たちが楽しんでやってりゃそれでいいんでしょうけど。

…というわけで、バトンを渡されましたので回答をば。
映画感想の続きを書くにあたり、これはいい気分転換になるなあ…って、完全にいいわけっスね。なにげにコミックバトンのときと同じコメント。

Q,コンピュータに入ってる音楽ファイル容量
A,なし

HDDには入れてましぇん。

Q,今聞いている曲
A,西城秀樹「情熱の嵐」

数年前にキディランドで購入したヒデキのアルバム(正規品)を聴いてます。いいねえ♪ヒデキは♪

Q,最後に買ったCD
A,B’z「THE CIRCLE」

ファンの間であまりに評判が芳しくないことにビビり、手に取ったのがもんのすご〜く遅かった。で、聴いてみたら…こりゃたしかに手強い、困ったアルバムに仕上がってる、バランス悪くてとっつきにくいなあという印象。のっけからコールドマウンテンに連れてかれてビックリの「B’zのスピリチュアルワールドへようこそ」な一枚。何度聴いても心に響いてこない。残念。

Q,よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
A,以下、該当5曲

(1)ジョージ・マイケル&クイーン「Somebody To Love」
仕事で疲れボロボロになったときにこれを聴くと、涙が出てとまりません。フレディには申し訳ないけど、私はジョージ版のほうが好き。

(2)高野寛「SEE YOU AGAIN」
若く青く真っ直ぐな曲。当時はこの曲とTHE BOOMの「星のラブレター」が、とてもとても好きでした。

(3)B’z「ながい愛」
B’zの近作では一番の曲かな(…って、1999年の曲やんけ!)。自分がいかに美しいものに飢えてる(「かつえてる」と読んで下さい)か、よくわかる1曲。それにしても「瓦礫の中輝く朝露のように」なんて表現、よく曲に乗っけられるよなあ。

(4)ダム・ヤンキース「Where You Goin’ Now」
産業ロックと云われてもいいも〜ん!ふ〜んだ!!

(5)クック・ダ・ブックス「恋する瞳」
ソフィー・マルソー主演「ラ・ブーム 2」の主題歌。この曲を聴くと、甘酸っぱい思い出が一気に蘇ってきます。
  
Q,バトンを渡す相手5人の名前とURL
A,ここで終了となります。

以上、音楽バトンでした♪
←最近知ったことなんですが、フィリップ・K・ディック(以下PKD)ファンの間ではこの「暗闇のスキャナー」、かなり人気があるようで(ご本人自ら「私の最高傑作」と云ってる)、ネットでも「あなたの好きなPKDの作品は?」という質問に対し、「暗闇のスキャナー」と回答している人がけっこう多く、「電気羊」がぶっちぎりダントツ人気だろう、「暗闇のスキャナー」って異色作だしなあ…と思ってた私は、その結果にたいへんビックリしてしまいました。がーん。ちなみに私のPKDフェイバリット3は――「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「暗闇のスキャナー」「ユービック」。な〜んだ、結局、私も同じ穴のムジーナ…。

…というわけで、傑作・駄作乱れ撃ち!なPKD作品の中でも映画向きでないと云われた1作が、インディペンデントの雄と云われる監督によって、低予算かつ実験的映像にて映画化、先日そのトレイラーがあがってまいりましたので、今日はその映画のご紹介がてら、トレイラーよもやま話をしたいと思います。

■「A Scanner Darkly」(2006・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0405296/
公式サイト→http://wip.warnerbros.com/
トレイラー→http://a.videodetective.com/?PublishedID=507057
(上記サイトが見やすいかと)
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:リチャード・リンクレイター
出演:キアヌ・リーブス、ロバート・ダウニーJr.、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、他

PKD晩年の作品「A Scanner Darkly」(邦題:「暗闇のスキャナー」)の映画化。ワーナー・インディペンデント・ピクチャーズ製作で、米国公開は2006年3月あたり。日本公開は未定…でも主演がキアヌだし、ワーナーで公開するのは確実でしょう。

で、トレイラーなんですが。
見ればわかるように、実写にデジタルペイントを施すというちょっと変わった手法によって、全体がアニメな仕上がりになっています。

監督のリチャード・リンクレイターは、以前にも同じような手法で、実験的作品「ウェイキング・ライフ」(小難しいこと云ってるな〜という印象の映画。おそろしく難易度と敷居が高いです)を撮っていて、今回の「暗闇のスキャナー」でも同じ方法でPKDの世界を描いてみたいと思ったのか(実際に「ウェイキング〜」の本編中にリンクレイター自身がPKDについて語ってる)、同じデジタルペインティングが選択されています。ところが前作と比べ、明らかに映像の洗練度が増している!…以前のアクリル絵の具を塗りたくったかのような、俳優の顔がわかりにくい、重くベタついた印象があまり感じられません。これにはちと驚きました。

ただし、出来うんぬんの前にこの手法が受け入れられるかどうかが、この映画の最大の関門になるでしょう。実写で観たいという人は多いだろうなあ。

で、ストーリーは…
(以下、amazon引用)
どこからともなく供給される麻薬、物質Dがアメリカ中に蔓延していた。覆面麻薬捜査官アークターは、捜査のため自らも物質Dを服用、捜査官仲間にも知らさずに中毒者のグループに潜入し、彼らと日々を共にしていた。だがある日、彼は上司から命じられる。盗視聴機を仕掛け、アークターという名のヤク中を―彼自身を監視せよと。彼はその命令に従うが…。


ちなみに私がこの映画を楽しみにしているのは、リンクレイター監督の以下のインタビューを読んだからです。

↓リチャード・リンクレイター監督インタビュー「僕の頭には、へんてこなアイデアがいっぱい詰まってるんだ」(eiga.com)
http://www.eiga.com/special/beforesunset/

(以下、一部引用)
――次作は、フィリップ・K・ディック原作の「暗闇のスキャナー」ですよね。

「実は、先週クランクアップしたばかりなんだ。今、編集をしていて、その後アニメーション作業に入る予定なんだ」

――あなたがSFをやるってイメージが湧かないんですけど。

「僕が目指しているのは、フィリップ・K・ディック小説の完璧な映画化なんだ。ほら、他のハリウッド映画は、ディックの小説からアイデアを盗んで、アクション映画に仕立ててしまってる。僕としては、『暗闇のスキャナー』のあの物語を語りたいんだ。ボブ・アークターと友人との物語をね。ツイストやアクションなどはほとんどなくて、キャラクターたちがダラダラ喋るだけっていう、僕流のSF映画だよ(笑)」

激しく同感。<アイデアを盗んで、アクション映画に仕立ててしまってる

たしかに「暗闇のスキャナー」は、SFアクション小説ではなく「ボブ・アークターと友人との物語」です。とすれば、PKDの中で最も異色な「暗闇のスキャナー」だけど、映画化された中では最もPKDの世界を捉えてる作品になるかもしれない!

そんなことを思いながら、トレイラーを観たらば。

トレイラーで流れる場面が、原作のどの部分を描いているのかすべてわかるときたもんだ!…でもって、みんなナイスキャスティングじゃないのよう!

今月は事務局便りを書く予定がナイので、あえて主演キアヌについて書けば、声落としてるし、疲れたアークターの雰囲気がよく出てピッタリ。ボブ役は最初エドワード・ノートンのほうが合ってるか?と思ったけれど、キアヌはSF映画でヘンテコな被りモノをさんざんしてきた人だけに、今回の被りっぷりだって堂に入ってるし――うん、私はキアヌで合ってると思うナリ。本人も絶対気に入ってるって!

↓今回の被りモノ(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/ss/0405296/1120.jpg
(いままでの中では一番好みかな)

↓ハリウッドにおける被りモノ俳優といえば、キアヌかこの人(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/ss/0088763/096896039736_z_backpcju.jpg
(そう思いません?)

あとは…ワーナーにお願い。邦題は「暗闇のスキャナー」でプリーズ。「スキャナー・ダークリー」なんてカタカナタイトルつけたら…泣いてやるっ!

以上、トレイラーよもやま話でした♪

↓以前書いた「暗闇のスキャナー」の感想
http://diarynote.jp/d/25683/20050523.html
(どんどんダウナーになっていく話。内なる自分を見つめる、とでもいうか)
昨年の渋温泉に続き、先週の土日にお友達4人(くろこさん、Dさん、りょうさん、はゆたさん)と某温泉へ行って参りました。

滅多に会えないこともあって、待ち合わせ場所からおしゃべりがスタートし(ってか、私が一番喋ってて、はゆたさんに「(書いてる)ブログまんまの人」と云われました。光栄です♪)、思いがけず登山したり、ボブスレーしたり(りょうさん棄権)、ゴーカート乗ったり(秋林、車を10年ぶりに運転し、同乗者Dさんから「コーナリングがなってない」とキビシイ指摘を受ける)、たいへん楽しい時間を過ごしたんですけどね……泊まる予定&泊まった宿で、ビックリ仰天なひっどい仕打ちに遭いまして、1日経った今でもモヤモヤした気持ちがおさまりましぇん。いつもだったら旅行記を楽しく書くというのに、今回はその気も萎えてる。あ〜…。

この件については、現在いろいろと交渉中。

明日から通常のMYブログに戻りますので、まだしばらく――今日まで、モヤらせて下さいまし。

コミックバトン

2005年6月23日 読書
←代表画像として、吉田秋生作「BANANA FISH」。
このブログでも何度語ったことか。

↓たとえばこの日記(5/5付日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050505.html

…というわけで、バトンを渡されましたので回答をば。
映画感想の続きを書くにあたり、これはいい気分転換になるなあ…って、完全にいいわけっスね。

1.【本棚に入ってる漫画単行本の冊数】
え〜っと、4冊。少なすぎて驚かれそうだ。

2.【今面白い漫画】
一条ゆかり「プライド」
吉田秋生「イヴの眠り」

一条ゆかりの描くキャラは、毎回どれもみな正直で魅力的。憧れる。
吉田秋生は、ストーリーテラーとしてウソのつき方が(漫画家の中でも)バツグンに上手い。酔ってしまう。

3.【最後に買った漫画】
山田ユギ「最後のドアを閉めろ!2」

大好き。ちなみに私は誰がなんと云おうが三男派。

4.【よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画】

(1)吉田秋生「BANANA FISH」
何度読んでも身悶えする。日本漫画界の至宝じゃない?

(2)総領冬実「終わるHeartじゃねぇ」
忘れられない短編。総領冬実のルーツはこれだと思う。

(3)井上雄彦「SLAM DUNK」
花道たちと一緒に、作者自身もグングン上手くなっていった漫画だったなと。キャラクターの魅力、ストーリー、ラストの素晴らしさに感動。大人の事情を突っぱね、自分の思い通り潔く幕を引くことができた井上雄彦は、漫画家としてとても幸せなんじゃないかと思う。

(4)塀内真人「フィフティーン・ラブ」
中学生の頃、夢中で読んだなと(同時期連載されてた「キャプテン翼」より好きだったし)。今でもウィンブルドンに対して特別な思い入れがあるのは、この漫画のせい。

(5)坂井久仁江「架空の園〜続・花盛りの庭」
不器用な人たちによる不器用な恋愛、幾重にも交錯する思いの果て――なんとせつないことよ。

5.【バトンを渡す5名】
うわ〜、どうしよう?
もしお気づきになりましたら(そして受け取って下さるのなら)、マーキーさん・りょうさん・夜霧のネオンサインさん・ふるやとしみさん・はゆたさん。

途切れたらすみません。

以上、コミックバトンでした♪

暑いよう。

2005年6月21日
こう暑いと、感想の続きを書く気になかなかなれないよう。

まだ数本残ってるので、地道に続きを更新してきます。

それと、落ち着いてきたので例のトレイラーよもやま話も書こうかな…。

ところで。最近私のお気に入りである、ニコライ・コスター・ワルドウさんなんですが、リドリー・スコット監督作「ブラックホーク・ダウン」に出てたんですね。ま〜た「ブラック〜」か。ホント、青田買い映画になっちゃったなあ。ちなみに公開中の「キングダム・オブ・ヘブン」にもチョイ役で出てますし、ポールとは「ウィンブルドン」だけでなく、「ベント」(ミック・ジャガーが女装して出た映画として有名かな?…なにげに腐女子向けかと)でも共演していて…って、あれ?…ニコライさん、あの映画に出てたっけ?(まったく覚えナシ!)と、ちょいと調べてみたら、クライブ・オーウェンとねんごろになるあの役を演じていたのか!と判明し、ちょっとフクザツな気分になったのでした。う〜む。
←原作本。これも画像出ないですね。

ブルッキー映画のリメイクだと思ってた(だって!「サハラ」ってタイトルなんだもんっ!)、マシュー・マコノヒー主演最新作が、実はクライブ・カッスラーのベストセラー小説(ダーク・ピットシリーズ)を映画化したものだと知り、さらにマイ・フェイバリットおじさん俳優♪こと、ウィリアム・H・メイシーが出演していると聞いた以上は、こりゃなんとしてでも観に行かねば!…というわけで、早朝から観に行って来ました。

↓「サハラ」で勘違いをしていた&訴訟話(4/21の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050421.html
(私に云わせれば「レイズ・ザ・タイタニック」のほうがよっぽど…。カッスラーもあれで懲りちゃった、とか?)

■「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」SAHARA(2005・米/西班牙)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0318649/
日本公式サイト→http://www.sahara-movie.jp/
監督:ブレック・アイズナー
脚本:トーマス・ディーン・ドネリー、ジョシュア・オッペンハイマー、ジョン・C・リチャーズ、ガス・ガストーズ
出演:マシュー・マコノヒー、スティーブ・ザーン、ペネロペ・クルス、ウィリアム・H・メイシー、他
上映時間:124分

ストーリー:
西アフリカ。NUMA(米国立海洋機関)のエージェントであるダーク・ピット(M・マコノヒー)は、1枚の金貨から南北戦争時に姿を消した甲鉄艦「テキサス」の存在を確信、相棒のアル(S・ザーン)らとマリへ向かう。その途中、伝染病調査中のWHO医師エヴァ(P・クルス)と出会い、彼らと道中をともにするが――。

あたち、わかんな〜い。
なんぼくせんそうのおふねが、なんで、にしあふりかにあるんですかぁあ?

……。
プロローグや本編で説明されてたとゆーのに、私ときたらサッパリわかりませんでした。撃沈。

…と、のっけから間切れない(…)まま本編がスタートし、正直「どうすんべ?」と危惧してたのですが、どっこいタイトルバックがよく出来ていて、原作を知らない人(私は「タイタニックを引き揚げろ」しか読んだことありません)向けに、わかりやすく主人公ダークとNUMAの背景が描かれていたなと、ちょっとばかり感心してしまいました。この点については、褒めておきたいですね。いままでの彼(ダーク)の活躍を知ってるファンには、「おお!これはあのときのブツで〜写真で〜」と、思わず心が小躍りしてしまう仕上がりだったのでは?「マスター・アンド・コマンダー」では、私がそんな感じだったし。

なんつーかその…この「サハラ」って結局のところ、典型的なキャラ立ち男が主人公の冒険アクション映画の部類に入るし、原作だってストーリーに無理があるはずで、そうとなれば、キャラクターを演じる俳優たちがどれだけ魅力的であるかに、映画の出来がけっこう左右されると思うんですが――ファンのみなさま、マシュー・マコノヒーasダーク・ピットはいかがでした?

ファンじゃない私が云うのもなんですけど、たしかに「レイズ・ザ・タイタニック」のときに比べたら、野生児マシュー版ダークはずっとずっと素敵だと思うし、けっこう合ってるほうだと思うんですよ。軽さと明るさがあっていいなあ、と。一緒にいたらさぞかし楽しいでしょうね。

でもゴメンね、マシュー。
私はヒュー・ジャックマン主演で観たかったっス。
ヒュー子ちゃんだって明るくセクシーだし、髪は染めなくてもダークと同じブルネットだし、ここぞというときにマジメな雰囲気があっていいのにな…っとひとりごちてたら、なんと原作ファンもかなりの人が彼の名前を挙げていて――今日調べてみると、実際に当初はヒュー子ちゃん主演で考えられてたらしく…やっぱりなあ、そう思ったのは私だけじゃなかったんだと、再びひとりごち。

製作も兼ねているマシューは、シリーズ化(=自分の当たり役)を考えてるでしょうが、う〜ん…これではキビシイ。

実際にマシューが好きな私でも、主演として彼ではパンチ不足なことは否めず、逆に相棒アルを演じたスティーブ・ザーンのほうが気に入ちゃったくらい。彼、すんごく良かったと思いません?…ダークより活躍してたとゆーか、光ってたよなあ。アルがいなけりゃダークはダメ、という印象を持ったし、ダークとの掛け合いも楽しかったし。髪型がいつもとすっかり変わってたので、最初気付かなかったけど…「ユー・ガット・メール」のときから気になってた人だったので、今回の活躍はマジ嬉しいっス。

ペネロペちゃんは――まあ、いいんじゃないでしょうか。役うんぬんより、私は彼女の英語を聞いてるとものすごく勇気付けられます…って、こりゃ感想になってないか。ちなみに原作ファンのご意見を伺うと、完璧な配役は提督役のウィリアム・H・メイシーなんだとか。私は彼が出てくるだけでオッケーな人なので、そう云われると嬉しいなあ♪

…とこのように、感想がキャラと俳優の話に終始しちゃうあたりに、本編の凡庸さがうかがい知れてしまう。書きようがナイとゆーか。面白くないとは云いません、けっこう楽しく観ましたよ、たとえばダーク&アルの掛け合いは面白かったし、目新しいものはないけれどアクションだって頑張ってる(けど、観ていてハラハラしない)。無理なところはあるけれど(WHOやCIAがあんなに簡単に動くかとか、南北戦争のくだりとか…まだある)、冒険モノに破天荒はつきものだから、別にいい。

罪深きは「インディ・ジョーンズ」シリーズ(と007シリーズ)――これが世に出てからというもの、予算の多い大作系キャラ立ち男冒険映画は、よほど俳優とキャラがマッチしてるとか、キャラ頼り一本だけでなく全体がオリジナリティに満ち溢れてないと、どうやったって「こんなものでしょ」で終わっちゃうんだろうなあ。なので、ある程度楽しめれば、この手の映画はもうオッケーなのかもしれない。

ところで、日本公式サイトに脚本家の名前が出てこないのはナゼ?IMDbで調べちゃったじゃない。…4人もいるのに。注目するような脚本じゃなかったら、公式サイトからクレジットをハズしても問題ナシってこと?
←これを観に行こうと思った理由は、「セルラー」の感想でも書いたように、監督&脚本が個人的に注目しているエリック・ブレス&J・マッキー・グルーバーだということ、そして若手俳優のアシュトン・カッチャーが、得意のバカチン系ではなく、お悩み青年系で大マジメな演技をしているらしい…と小耳に挟んだからです。やっぱね、急にバカチンくんがシリアスorアクション映画に出るとね、私としてはどうしてもチェックしたくなるんですよ。…むか〜し、バカチン青春モノに立て続けに出てたある若手俳優が、いっきなりアクション映画でFBI特別捜査官を演じたときだって、「ヘイ、デュード…いったいどうした!?」と、ビックリ仰天させられたし…って、まあ今回は、あのときほど驚きはしませんでしたが。免疫ができたからでしょう。

…というわけで、日本でもブジ公開された「バタフライ・エフェクト」を観に行ってきました。

■「バタフライ・エフェクト」The Butterfly Effect(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0289879/
日本公式サイト→http://www.butterflyeffect.jp/
監督:エリック・ブレス&J・マッキー・グルーバー
脚本:エリック・ブレス&J・マッキー・グルーバー
出演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソン、他
上映時間:114分

ストーリー:
ときどきぽっかりと記憶を失くしてしまうエヴァン(A・カッチャー)は、幼い頃、医者の勧めで日記をつけていた。だが、引越しをすることになり、記憶があやふやなままでエヴァンは大学生となってしまう。ある日、彼は13歳の頃に書いていた日記を見つけ、忘れていた過去、幼なじみのケイリー(E・スマート)を思い出す。日記を読むことで過去に戻れることを知ったエヴァンは、愛するケイリーの運命を変えるために、ある選択をするが――。

「もしあのとき〜してたら〜だったろうに」。

自分が現在置かれているこの好ましくない状況は、過去の自分の行動に問題があったからで、もしあのとき別の選択をしていたならば、今とはまったく違う、それどころかもっと良い人生を歩めていたんじゃなかろうか――通常であれば、嘆きやグチとともに思い描くだけで終わるはずの反実仮想を、自らのタイムスリップ能力と記憶によって、思いがけず実現させてしまった青年のお話。

(以下、鑑賞済みの人向けに「私はこう思った/感じたんだけれども、あなたはどうでした?」という話になります。つまりネタバレ上等!…お気をつけ下さいませ)

…あ〜あ、ガッカリ。

エヴァンが何度も繰り返す、「現在の状況を良くするためのタイムスリップ」――その理由に説得力がなく、いくらでも魅力的&等身大に描けたはずの主人公が自分勝手な青二才としか見えず、私にはツライものがあったナリ。この映画を観るには、自分が年くい過ぎてたからでしょうかね?別の意味でせつないナリ。

悲惨なケイリーを助けたいのはわかる。だけどね、いくら過去の記憶がないと云ったって、大学生になるまで彼女のことをコロっと忘れてたくせに、突然「君を救うためなら、僕は何度だってタイムスリップするよ」と云われてもなあ。

彼女への狂おしい思い、恋焦がれる姿――そういったものをちゃんと描いて下さいよ。

別にエヴァンの片思いだっていい、とにかく…エヴァンが青い青いロマンスに悶える青年として描かれてないもんだから、ケイリーとの関係に、そして「君を救うためなら、僕は何度だってタイムスリップするよ」に、説得力がまったくないじゃない。

タイムスリップを何度も繰り返した結果、最終的に「彼女を*******」を選択した主人公、そして向えるあのラストシーン――もし、青く狂おしい恋が描かれていたならば。オアシスの「Stop Crying Your Heart Out」が感動的に流れる中、その若さゆえの行動、タイムスリップを繰り返した彼への代償、最終的な決断に対し、私だって胸が締め付けられ、せつなくなったのに。ああ、なんともったいない。

ただし。前述したように、エヴァンは何度もタイプスリップして、(自分に)良かれと思って過去を変えるわけだけど、現代に戻ってみれば、そのほとんどにダークな結果が待っているし、しかもみな救いがないしで、そりゃこんな結果になるんだったら誰だって何度もタイムスリップしたくなるわな、という気持ちにはなる。うん。ただ、この妙にダークなエピソードの連続に、不快さを感じる人は多そうだ。

あと、せっかく「バタフライ・エフェクト」(カオス理論「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」…公式サイトより)というタイトルつけてるんだから、そんな自分周りのエフェクトばかりじゃなく、若さゆえの行動で過去を変えてみれば、思いがけず全世界まで狂わせてしまった――「ああ!僕はなんてとり返しのつかないことをしてしまったんだ!」と、主人公が頭を抱えて絶望する――という、代償の規模が大きいダークな青春残酷物語にすればよかったのに。なんであんな小奇麗にまとめたわけ?…私なんかはその小奇麗さが鼻につく。でも、小奇麗なラストだからこそ、あのオアシスの曲が効果的に響くのかもしれない。

で、いろいろと話題の若手バカチン俳優アシュトン・カッチャーなんですが。

私、けっこう彼出演の映画を観ているんですけどね、本作で初めて彼はシリアス演技をしたそうですが――ウマヘタ以前の問題として、その…なにゆえ彼は、ものすご〜くスクリーンから浮いて見えるの?

調べてみたら、幼なじみを演じた他の俳優たちとさほど年齢差はない。でも、彼らの中にいるとものすごく浮く。皆に比べて個性や存在感、演技力があるとはいえないし…ここまで違和感があるならば、やっぱりミスキャストだったのでは?…でも、じゃあ誰が適役よ?と訊かれると、すぐに名前が出ない。そうだな、イーサン・ホークがあと15歳ほど若かったら似合ってたかも。う〜ん…。

若さゆえの行動――その「神にも許されない行為」への代償が、思っていた以上にちゃっちく感じる、主人公がもっと絶望するラストにしたっていいんじゃないか、プロットは個性的で面白いけど、小奇麗にまとめようとしてるあたりに中途半端さを感じる、でもハマる人はかなりハマってしまうんじゃないか、そんなちょっとカルトな位置に属する作品。いくらDVDのディレクターズ・カット版に、別ラスト(私が云う規模のでかい絶望感)が用意されてるって云われても、私は食指が動きましぇん。

しっかし…ケイリーのパパ役でエリック・ストルツ(懐かしいよう!)が出てましたけど、「ルールズ・オブ・アトラクション」に続いて、あーゆー役を演じるんだもんなあ…定番役にならなきゃいいけど。

「ウィンブルドン」

2005年6月15日
←トップビリングはキルスティン・ダンストに譲れど、主演はポール・ベタニーさん(34歳)な本作。彼の定番イメージといえば、「ガリガリでギリギリでギラギラ、銃とナタを持たせりゃ世界一、背負わせるなら薔薇より曼珠沙華、俺は血まみれ素っ裸ギャングスター!」ですよね。ギャングでない役、たとえばDr.マチュリン役も素晴らしかったですけど…って、あれも血まみれだったか。そんな彼が、なんとビックリ「ノッティング・ヒルの恋人」「ラブ・アクチュアリー」で有名な、ワーキングタイトル(以下、WT社)製作のスポコン系ラブコメ映画に出演!…これにはさすがの私も驚きました。まあたしかにテニスプレイヤーらしいルックスはしてますよ、でも日の光より影のほうが似合う俳優だと思うんだけどなあ…。

とゆーわけで、あのポール・ベタニーが、目に痛いほど真っ白なテニスウェアを身にまとい、うっすら筋肉をつけ、日焼けをし、ラケットを振りまわしているならば、こりゃなんとしてでも観に行かねば、え〜いとめてくれるな、おっかさん!…これまたユナイテッド・シネマ系列(ほぼ)独占公開作のため、最寄りユナイテッド・シネマまで観に行って来ました。「プライド」とハシゴ。

■「ウィンブルドン」WIMBLEDON(2004・英/仏)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0360201/
日本公式サイト→http://www.uipjapan.com/wimbledon/index.htm
監督:リチャード・ロンクレイン
脚本:アダム・ブルックス、ジェニファー・フラケット&マーク・レヴィン
出演:ポール・ベタニー、キルスティン・ダンスト、ニコライ・コスター・ワルドウ、サム・ニール、他
上映時間:99分

ストーリー:
英国ウィンブルドン大会が開催。世界ランク11位だったのは過去のこと、現在はもはや落ち目のベテラン選手でしかないピーター(P・ベタニー)は、ワイルドカードでなんとか出場権を得たものの、今大会で引退を決意していた。ところが宿泊先のホテルで、人気実力ともにある米国出身のリジー(K・ダンスト)と出会い、思いがけず恋に落ちてしまう。リジーとの恋によって、勢いがついたピーター。どんどん大会を勝ち進む彼だったが、ふたりの関係が世に知られてしまい――。

テニスムービーと云えばたしかにそうだけれども、実際は「よく見りゃけっこういい男なくせに、実はヘタレでしがないひとりの男が、高嶺の花に恋してジタバタオロオロ、ところがどっこい、ひょんなことから一発大逆転、なんだかトントン拍子でこりゃいい感じ?」な、「ノッティング・ヒルの恋人」がどうにも脳裏にチラついてしまう(「ノッティング〜」がジュリア・ロバーツではなくヒュー・グラントの映画だったように、これもキルスティン・ダンストではなくポール・ベタニーの映画になる)、WT社製お得意の英国ドリーム&うっちゃりオサレ感覚満載のスポーツ系ラブコメ。

なので、「テニスシーンに迫力ないじゃないか!」だの、「ボールがすべてCGなんてナメとんのか!?」だの、「キルスティン・ダンストのサーブポーズがヒドすぎる!」だの、「そんな恋の邪念パワーだけでそこまで勝てるか!」だの、「テニスは孤独なスポーツのはず!」だの、本気で文句云わないように。だって、これはWT社製ラブコメなんだから。…つまり、免罪符映画ってこと。

と弁護しつつも、残念ながらキャスティングの時点で、ものすご〜くハンデを背負っている本作。

まずポール・ベタニー。米国では無名に近く集客力の点でキビしい俳優だという以前に、オロオロ・ジタバタする男はどうやったって似合わないでしょ。ビビってサーブミスしたり、勝負パンツはどれにするか悩んでたり、「どーせオレはダメな男なんだ」とヘタレてる姿が、サマになってないんだもん。こーゆーのは、ヒュー・グラントのような俳優が演じてこそ映えるキャラなのであって、ポールではムリがある…ってか、彼の場合、敵役として登場、コートでギラギラしているキャラを演じてこそ映えるタイプ。キュートなデイジーではなく、やはり彼は曼珠沙華(彼岸花)かと。でも頑張ったよね、ポール。ヘタレ男を一生懸命演じてるその姿が、私には目に眩しかったっス。

そしてキルスティン・ダンスト。スポコン青春モノ「チアーズ!」で素晴らしかったのは、彼女があくまでもフツーの女の子を演じたからで、シャラボアのように人気実力ともに若手ダントツ、常に一目置かれるトッププレイヤーにはどうやったって見えないでしょ。こーゆーのは、たとえばスカーレット・ヨハンソンあたりが演じてこそ映えるのであって、キルスティンの場合、トップ目指して地道に頑張ってる、隣のお姉ちゃんプレイヤーを演じてこそ映えるタイプ。美しく凛と咲く薔薇ではなく、やはり彼女はタンポポかと。そんなタンポポが、新作映画でマリー・アントワネットを演じていいわけ!?気に食わん!…ファンだったら満足でしょうが、私にはお手軽な配役だとしか思えない。

でもなあ…WT社のラブコメである以上、そこまで云うのはナンセンスになるかも。おカタイこと云わずに楽しめればいい、みたいな。でもポール&キルスティンの間にケミストリーが感じられなかったのは事実。いっそのこと、恋愛抜きの「ピーターの一発逆転ストーリー」or「リジーのサクセスストーリー」にしたほうが面白かったような…。う〜ん…。

で、そんなこと考えて観ていたら、思わぬ大発見をしてしまいました。

ピーターと仲良し、ゲイのドイツ人プレイヤーのディーター……誰よ誰誰!?いったい誰!?このイケメンはぁああっ!?

↓ポールの横にいる人ね(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/ss/0360201/1271.jpg

演じたのは、ニコライ・コスター・ワルドウというデンマーク出身の俳優さんなのですが――うっわ〜、ひっさしぶりに好みのど真ん中ストレートを突かれてしまったナリ。秋林、思わず撃沈。次回作でもポールと共演するらしく――こりゃ要チェックや!…つい、「リジーじゃなく、ディーターとどうにかなってくれ、ピーター!」と思ったじゃないの。まさかWT社のラブコメで、腐女子のツボを直押しされるとは。私の目も相当腐ってきたか。

ヒュー・グラントが(ほぼ)不在となった今、WT社の「ラブコメ、もう作らないもんね〜」発言が、なんとなくわかったような気がした1作。

↓WT社が「ラブコメを撮らないもんね」と語る
http://diarynote.jp/d/25683/20041128.html
←原作本。でも画像出ませんね。残念。

ちょっと前に、ビリー・ボブ・ソーントンがヘッドコーチ役を演じた、高校アメフト青春映画を観に行って来ました。ユナイテッド・シネマ系列(ほぼ)独占上映だったので、ご鑑賞になった方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?たぶんもう公開終了してるかと。…この手の青春映画(&ビリー・ボブ)が大好きな私としては、ちょっと淋しいなあ…。若手俳優のチェックや青田買いだってできるのにぃ。

■「プライド 栄光への絆」Friday Night Lights(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0390022/
日本公式サイト→http://www.uipjapan.com/pride/index.htm
監督:ピーター・バーグ
脚本:ピーター・バーグ、デビッド・アーロン・コーエン
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、ティム・マッグロウ、デレク・ルーク、ジェイ・ヘルナンデス、ルーカス・ブラック、ギャレット・ヘドランド、他
上映時間:118分

ストーリー:
1988年、米国。テキサス州のオデッサにあるバーミアン高校アメフト部パンサーズは、街の大きすぎる期待を一身に受け、シーズンに突入した。スター扱いをされる選手たちだったが、父親がスター選手だったためプレッシャーに苦しむドン(G・ヘドランド)、母子家庭で母親の病気に悩むマイク(L・ブラック)、自分のプレイに自信が持てないコーマーなど、それぞれ事情を抱えていた。ヘッドコーチのゲインズ(B・B・ソーントン)は、街の期待というプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、そんな選手たちをまとめ、チームは勝利を重ねていく。だが、試合中にスター選手のブービー(D・ルーク)がケガをしてしまい――。

青春アメフト映画と云えば、「タイタンズを忘れない」や「ルディ」(大好きだ〜!ジェリー・ゴールドスミスのスコアも素晴らしい!)などが挙げられる中、80年代、テキサスの小さな町の高校で実際にあったというお話をべースに、米国におけるアメフトがいかに特別なスポーツであるかを、町の期待に押しつぶされそうなコーチや選手たち、彼らが抱える個人的な問題を絡めながら描いた作品。

私も今までいろいろとアメフト映画を観てきましたが、手持ちカメラによる連続カットで、素早い展開を見せるドキュメンタリー風な映像の本作は、カットの間にスパっと切り込んでくる選手やコーチの視線と仕草、ひとつのプレイにわき上がる観衆、要所になればなるほど少なくなっていくセリフ…わざわざ俳優たちが声に出さなくたって、熱い心情がどんどん伝わってくる――思わず圧倒されて、ちょっと言葉を失ってしまったナリ。大きいスクリーンで観れてよかったっス。

アメリカ――とくにブッシュ支持層が多そうな小さい町では、高校アメフトがシーズン突入するや、まるでそれ以外になにもないかのように、町全体あげての大イベントと化し、コーチや選手たちは、住民から過剰な期待とプレッシャーを押し付けられていく。勝てば持ち上げられ、負ければ叩き落される。持ち上げられているときはよいけれど、突然叩き落されたら?

選手とコーチの結束うんぬんというお約束より、アメリカの素顔や背景がよく見えるー――とかくNYのような都会がアメリカだと思われがちな中で、実はこういう小さな町こそ、本当のアメリカがあるんじゃないかと思えてくるストーリー。コーチ役がビリー・ボブってあたりが、アメリカの田舎なイメージにピッタリだし、また思ってた以上にストイックなコーチ役が似合ってたもんだから、もうビックリしちゃった。お約束な叱咤系演説シーンにだってシビれた!デンゼル・ワシントン(「タイタンズを忘れない」)にぜんぜん負けてないよ!>ビリー・ボブ

スター…というより、神のような扱いを受ける選手たち、でもそれぞれに抱える悩みは至って普通、どこにでもいる10代の男の子たちと同じ、みな希望や夢に挫折や絶望が同居している。シーズンに突入し、夢のような時間を過ごしたところで、シーズン終了後に卒業となれば、一気に夢から現実へと引き戻される。甘美な時間はとても短く、その後の人生は長い。スター選手であろうとアメフトで成功できる者は少なく、逆に将来は、彼らが未来の選手たちにプレッシャーを与える立場になっていくのかもしれない。町にとって、シーズンは今季限りではないのだから。

スポコンの王道的感動だけでなく、スポーツにおけるホロ苦さ、熱狂的な夢から醒めたときの現実との差、表にはなかなか見えてこない裏アメリカ――ここまでストイックに、そしてリアルに描いた青春スポーツ映画ってのは、(私には)初めてだったかも。万人向けとは云えないけれど、心打たれました。ホロ苦いあたりが、私好みだったのかな。「タイタンズを忘れない」より「プライド」派って、確実に少数でしょうね。

ただ〜し。あれだけシーズンの背景がリアルで、映像もドキドキするほど素晴らしかったのに、最後の試合のシーンで、実際の試合ではありえなさそうなプレイが連続したのには参った。いくらなんでもムリでしょ。ほかに文句はないんだけれど、それだけがちょっと興ざめだったかな。

一本通して観れば――スポコン要素だけでなく、ローカル的と云って過言でない名誉を巡り希望や挫折が交錯する、そしてそんなアメリカの背景までもが見えてくる、思いがけず拾いモノとなった青春映画。それにしても「Friday Night Lights」(原題)って、いいタイトルだよなあ…。

ところで。この手の映画には、将来有望な若手俳優がいたりするんですが――個人的にチェックしたのは、ここのところヤング・ラティーノ役でちょこちょこ見かける、ジェイ・ヘルナンデス。彼、「炎のメモリアル」や「トルク」にも出てましたね。あんまり好みじゃないけれど、カワイイ顔立ちしてるよなと。チェック、チェック〜♪

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