■『犬ほど素敵な商売はない』
ISBN:4813011322 新書 榎田尤利(挿絵:志水ゆき) 大洋図書 2006/06/26 ¥903
悪い子だ。発情してしまったのか?自覚のあるろくでなし・三浦倖生は、うだるように暑い夏のある日、会員制のデートクラブ『Pet Lovers』から『犬』として、寡黙で美しい男・轡田の屋敷に派遣される。そこで倖生を待っていたのは厳格な主人・轡田の厳しい躾の日々だった。人でありながら犬扱いされることへの屈辱と羞恥。そして、身体の奥底に感じる正体不明の熱…。次第に深みにはまっていくふたりだったが!?究極のコンプレックス・ラブ。

大洋図書(SHYノベルズ)より上梓の榎田尤利2006年度作品。「また大洋図書?そこばっかり読んでない?」と云われそうだが、そんなことはない。面白そうだなとポチったら、たまたまSHYノベルズだっただけの話である。48130が大洋図書発行物のISBN-10を示している(4が日本、8130が大洋図書)、とは覚えてしまったが。

鞭、首輪、調教、男娼、屈辱、羞恥、SM、コンプレックス…と書くと、「愛にはいろんなカタチがある」「共依存愛」といった使い古されたキャプションや惹句がつきそうな、たいへんアダルト路線のハード系BLに思える。が、読んでみると、榎田尤利+志水ゆき(挿絵)というコラボから期待できるように、また、表紙絵が黒紫系ではなく、白系であることからも予想がつくように、たいへん甘い内容だった。

!以下、ネタバレ注意報!

ストーリーを簡単に云ってしまうと、「愛に執着する攻(轡田)と愛を知らない受(倖生)による、カタワレ探し」。調教はあくまでも素材であり、描かれるのは不器用な純愛。映画「セクレタリー」のBL版かもしれない(違うのは、轡田が相手を思い過ぎてしまうところか)。「犬」になりながらも愛を求め、次第に「人間」となっていく倖生の姿は感動的だ。轡田の狂おしいまでにひたむきな愛も胸を衝く。そのあたりがBLらしい、腐女子の求めるせつなさである。とても甘い(手ぬるいというのではなく、純粋にスウィートという意)。特殊な素材でどう調理すればいいのか、さじ加減はどれくらいなのか――この絶妙な味は榎田尤利だからこそ出せるのだと思う。ぜひともレシピが知りたいものだ。

ただし後半…というか終わりごろ、倖生の前で暁彦が過去を語り出すくだりが唐突で、なおかつ露骨に説明的である。暁彦が語ったほうがたしかにわかりやすい、でも本作は台詞からト書き、行間に至るまでリズムが命な作品だと思うので、均衡を保つため、もう少し違う展開でもよかったかなと思う。個人的にはラストシーンの演出が甘くどく、ラブラブ過ぎるのだが――たぶん腐女子にはそれが一般的にウケるのだろう。榎田尤利は、そのあたりの味付けをよく知っている作家だ。

評価:★★★★
作家名は「榎田尤利」(えだ・ゆうり)。30人中1人くらいの割合で「榎田犬利」(えのきだ・いぬとし)と書かれてしまうんじゃないかと思ったので、念のため。

通挿絵の担当が、いつどのように決まるのかは知らないのだが、作品のイメージに合わせてイラストレーターが決まるというより、榎田作品の場合、榎田尤利がイラストレーターに合わせて書いているんじゃないかと思ってしまうのは、出来不出来や好みは別として、なんでも書けてしまう作家という印象からか。私も彼女が書くというならアラブでも手に取る。その際、挿絵担当は、(画伯が無理なら)さいとうちほでよろしく。

NO STAR … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。
■『交渉人は黙らない』
ISBN:4813011470 新書 榎田尤利(挿絵:奈良千春) 大洋図書 2007/02/23 ¥903
「あんたは…俺のオンナにふさわしい」
元検事で元弁護士、その上美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は暴力・脅迫・強制この三つが反吐が出るほど大嫌いだ。弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、「芽吹ネゴオフィス」を経営している。そんなある日、芽吹の前に一人の男が現れた。しかもヤクザになって!!
兵頭寿悦…できることなら、二度と会いたくない男だった…!

挿絵が奈良千春画伯!出版元が大洋図書(SHYノベルズ)!
…とくれば、やはりまたヤクザなのか?…でもいいかげんヤクザは飽きてきたんだよな、かといって画伯でアラブなんてないだろうし…と、一瞬いろいろな思いが頭の中を駆け巡ったが、よくよく見れば、書き手は榎田尤利。意味なく無体なことはしない作家だし、絵師はたしかに画伯でも、表紙の肌色率は低く(重要ポイントだ!)、凛々しいスーツ男がキリリと立っている。なによりタイトルからしてダーク系ヤクザものとは思えない。リーマンか弁護士か?…否、受が交渉人(ネゴシエーター)で、攻がベンツではなくカローラに乗っている(!)ヤクザという、ちょっと毛色の変わったカップリングによるコメディタッチな仕事人ものだった…って、結局ヤクザは出てくるか。

私も芽吹と同じで、ネゴシエーターなら真下正義よりサミュエル・L・ジャクソン(映画「交渉人」)であるが、BLで主役を張ってるのは初めて見た。ネゴシエーター(以下、ネゴ屋)なんてIQ高の駆け引き上手な腹芸職人は、読み手を唸らすほど弁が立ち、説得力のあるキャラが書けないと、確実にボロが出る設定である。だが榎田尤利、見事やってのけた。しかも本編はそのネゴ屋・芽吹による一人称。じーさん視点の三人称から始まり、す〜っと芽吹の一人称へ。そして芽吹の一人称から、これまたす〜っとキヨ視点の三人称エピローグへ。三人称を加えて角度を変えることにより、芽吹の人となりが深く知れる。素晴らしい。榎田尤利の榎田尤利たる所以か。さすが、その実力・文章力においてはBL界(ほぼ)トップ、上から数えたほうが確実に早い人気作家である。

!以下、ほんのりネタバレ注意報!

主人公に据えられた芽吹は、愛や恋が体にすぐさま直結する10〜20代の若者でなく、メロウな愛染かつら時代を過ごした経験もない、ワケありで「ラブより仕事」な30代。交渉中は喋りまくるが、その喋りは頭の中でも同じなようで、ヤクザとして再会した兵頭との過去からラブシーンまで、読み手に実況中継するかのごとく、一人称で語りまくる(頭の中で)。その思考とスピードと分析力は、妄想癖を取り除いた村上くん(『東京大学物語』江川達也)レベル、まさに「交渉人は黙らない」だ。兵頭と絡んでいる最中でも、よくあれだけ教えてくれる…とゆーか考えられるな、感心する。

コメディなので、芽吹と兵頭の会話にテンポがあって楽しい。夫婦漫才のようだ。兵頭は、BLにありがちな、やたらと容姿端麗なだけの経済ヤクザではなく、頭はいいが実は高校時代の恋を引きずる不器用なヤクザ。恋に不器用な年下攻ヤクザに、仕事以外は不器用な受ネゴ屋――実にウキウキとヤキモキさせてくれるふたりである。年下攻と不器用ラブはツボだし、女々しくない受というのも好感度は高い。ただ、全体的にエピソードがギュウギュウ詰めであることは否めず、急ぎすぎてもったいない印象がある。続編を考えていないのか、考えられていないのかはわからないが、キヨやさゆりさんや兵頭の舎弟など脇キャラも立っていて、このままにしておくには惜しい。どちらにしろ、続編希望だ。兵頭とのラブな展開、芽吹の仕事っぷりはもっと読みたい。追記:続編は来年の秋だそーです。来年?2008年ってこと?…遠ひ…。

評価:★★★★☆
ヤクザが出てくる作品だが、他人に見られたら心底マズい「人目注意報」発令なカラー口絵はなく、本編中の挿絵数点においては、ほのぼのさすら感じられ、「奈良画伯でほのぼの?うわ〜ん、何年ぶりかしら♪」と、泣きそうになるくらい感動した。その喜びで胸いっぱいのまま読み進めていたところ、最後の最後で画伯入魂のクリップ止め必至カット登場。別の感情から泣きそうになった。奈良画伯の奈良画伯たる所以か(画伯がシャンピニョン系でないことを願う)。うおおおおおお!!油断してしまったあああああーーっ!!…これから本作をお読みになるご予定の方、電車の中などではご注意を。

NO STAR … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。

私もやってみた

2007年5月1日 日常
↓「ゲゲゲの鬼太郎」妖怪占い(Yahoo!)
http://fortune.yahoo.co.jp/fortune/special/gegege_2007/index.html

こーゆー占いでも、やっぱりこーゆー結果になってしまうんだよな…。

↓結果
http://fortune.yahoo.co.jp/fortune/special/gegege_2007/charas/chara11.html
(メフィストタイプです、はい)

■長所
頭の回転が速い。行動力がある。自信家。不思議な魅力の持ち主。好奇心旺盛。
■短所
飽きっぽい。プライドが高い。あきらめがはやい。そそっかしい。妄想癖がある。

悪魔大学出身だけあって頭の回転が速く、行動力に優れているメフィスト・タイプのアナタ。頭がいいだけではなく、「オレ様の辞書に不可能の文字はない」という超自信家でもあります。もちろんこのセリフどおり、アナタは何でもできてしまいます。アナタには器用でなおかつ不思議な力が備わっているのです。

 そんなアナタをひとことで言うと「風変わりなエリート」。勉強や仕事を他妖怪にはマネできない魔法のようなスピードで片づけ、周囲をうならせます。しかし一歩間違うとUFOを疑いなく信じたり、深夜にオカルトネタで知り合いに電話をかけるような人になってしまいます。このあたりの落差がまたアナタの魅力といえないこともありません。

 さて、エリートで自信家のアナタは12妖怪一プライドが高く、人前で恥をかかされることが大嫌いです。「なんだ、でかいこと言ったくせにできないじゃん」「え? そんな事も知らなかったの? 常識じゃん」などと言われた日には、その場では豪快に笑ってごまかしますが、死にたくなるほど落ち込みます。自分を否定されることよりも、人前でバカにされることでプライドが傷つくのが許せないのです。だから自分に形勢が不利になるような雰囲気を察知したら、さっさと見切りをつけて逃げ去ります。この時の見切りの速さ、逃げ足のはやさは天下一品。しかも、周囲の妖怪が気付かないうちに逃げ去るのです。

 逆に、自分が勝つ時はぶっちぎりで勝ちます。自分のすばらしさに酔いしれるのはけっこうですが、「君、オレ様に負けたんだから、今日から下僕ね」という態度をあからさまに示すのはやめた方がいいでしょう。劣った者が無価値に思えるのはアナタの欠点です。

 そのくせ、自分よりも明らかに能力が上の妖怪とは絶対に勝負はしません。負け戦をしてプライドが傷つくよりも、あっさりと相手を認め、仲間になったほうが得だからです。この時、相手よりも自分の方が能力がないからといって、「兄貴と呼ばせて下さい」などという卑屈な態度はとりません。あくまで対等の立場で接します。アナタは大変な世渡り上手なのです。

………。
この前エントリーした、ブログ更新ボヤキと堂本兄弟バトンにかぶってるか…トホホ。

…あのね。

昔、上司に「お前な、みんなを周回遅れにしてどうするだ、バカ」と怒られて以来、私にとって「頭の回転が速い」ってのは、まったくもってホメ言葉じゃない、長所じゃない。中学生のとき、担任に傷つけられて以来、「変わってる」と云われることがイヤイヤで仕方がない。昨年、何年ぶりかに会ったその担任に「そっか〜、すまんかったな」と謝られ、許したけど。落差やギャップがでかいのは…認める。さんざん云われるから。妄想癖はあるのはトーゼンだ。開運スポットが映画館?…どうやらまだ開運しない模様。いったいどれだけ通えばいいのだ?

それにしても、この「妖怪占い」…りょうさんが書いておられるように、マジでフォローが入んないな。短所もよく当たってるし。でもプライドはそんなに高くない。高かったら、別の仕事してると思うもの。対等なのは当たり前。平等じゃないとイヤだから。それはプライドの高さからくるんじゃないよー。

…と書いてはみたが、「違う違う」と否定するあたりはプライドの高さからくるんだろうな。客観的に自己分析。
久しぶりに聴いたGO WESTの「INDIAN SUMMER」(1992)。
キモチがいいなあ――どこまでも、ずっと、このままで。

80年代の英国出身2人組代表と云えば、WHAM!。

がしかし、当時よく日本で云われた「ブルー・アイド・ソウルシンガー」(白人でソウルを歌う人)は、なにもWHAM!のジョージ・マイケルだけではありません。私に云わせれば、GO WESTのピーター・コックスもそのひとり。ただし両者の持つ特徴/長は、まったく違いました。

WHAM!は、中期の短パンお色気バカ路線(←ホメてます)、否応なく耳に残ってしまうキャッチーなメロディと、ジョージ・マイケルの高くて甘いどこまでもエロ(←ホメてます)な歌声が人気だったのに対し、同時期活躍した「英国ポップ2人組」でも、GO WESTが鳴らしたのは、シンセベースに乗っかったウェストコーストな音(リック・アストリーに近いかな?)。たいへん清々しいメロディラインなのに、ピーター・コックスの歌声は思いがけずハスキーで、男っぽい力強さがあるのに不思議とせつない――そんな嫌味のない音楽性を持っていました。

ピーター・コックスは、なに歌っても上手いです。

「INDIAN SUMMER」には、あの有名なボビー・コールドウェルの「What You Won’t Do For Love」(邦題「風のシルエット」)のカバーが入っていて、これがまた素晴らしい。「What You Won’t Do For Love」は、カバー曲の定番ナンバーであり、いままでも数多くの人が歌ってきましたが(日本では佐藤竹善とか)、ピーターが一番です。曲の持ち主よりいい。

…というわけで、GO WESTで一番のオススメアルバムである「INDIAN SUMMER」は、現在密林で1280円、お求めやすい価格で発売中です。このアルバムは大人っぽくて、80年代を感じさせない仕上がりなので(もともとリリース自体、90年代だし)、ドライブしながら聴かれることをオススメします。

なお、80年代を感じたいというならば、いまオススメなのが「ラブソングができるまで」のサントラ …ヒュー・グラントのアルバム「Music & Lyrics」。まさにPOP! GOES MY HEARTな出来、映画の中で歌い踊ったヒューに対し、頭が下がる思いです。ちなみに3曲目の「Meaningless Kiss」は、笑っちゃうくらい(コード進行まで)まんまジョージ・マイケルの「ケアレス・ウィスパー」なので必聴。腰を振りながらヒューの歌う姿は映画で必見のこと。映画のオープニングビデオ(…)では、a-haの「Take on Me」「A Flock of Seagulls」を思い出してしまいます。

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話は変わって。英国で行われた「80年代を代表する英国ミュージシャンはだれ?」というアンケートの結果に大爆笑。1位はジョージ・マイケルでもボーイ・ジョージでもサイモン・ル・ボンでもなく――なんとアンドリュー・リッジリー!…ぎゃっははははは♪アタシもアンディだと思う思う思う思う!
先日、海の向こうのTV番組掲示板を見ていたら、「『料理の鉄人』のMr.カガの子供を生みたい!」という書き込みを発見、「なんじゃそりゃ?またモノ好きな」と思ったもんですが、違う板で「『プリズン・ブレイク』のウェントワース・ミラーの子供を生みたい!」という書き込みを見つけたときは、激しく同意致しました。あんな色気たれ流しな囚人がいていいの?狙われちゃうよ?…フォックスリバーじゃなくオズワルド州刑務所(HBO製作の海外ドラマ「OZ」より)だったら確実に襲われるな。……。いやホント、マジでいい男です、彼。でもなんであだ名が「Stinky」(臭い)なの?…あんまり考えたくない。

感想ばっかり書いてるとしんどいので、ちょっと息抜きを。

実は私め、性別は女ですが、昔からいわゆるムショ映画が大好き。メジャーなところでは「勝利への脱出」(しまった、これ正確に云うと「収容所モノ」だ!)や「ショーシャンク」、マニアックな「デッドロック」(ウォルター・ヒル監督のやつね)に「チェーン・ヒート」(…訊かないで)、衝撃作「カランジル」(英田サキさんがこの映画取り上げておられて驚愕。彼女と朝までムショ映画話ができそーだ)、TVドラマなら「OZ」…と、まあそのほかにもいろいろと見続けてきたんですが、最近ではやっぱり、この「プリズン・ブレイク」にハマってます。

がしかし。
ムショものだと思って見始めたのに、なんとこれ――兄弟ものでもありました。

二乗にツボだわ♪
兄を慕う弟、ってのが…もうたまらんっ!!

で、おにーちゃん役のドミニク・パーセルと云えば、my2004年ベスト作のガンカタムービー「リべリオン」の冒頭に出てくるレジスタンスリーダー役を思い出します。

「リベリオン」の監督カート・ウィマーは、DVDの音声解説でドミニク・パーセルのことをめちゃホメていて、「いまや彼は売れっ子。TVでよく見かける」と、自慢げに話していました。そのドミニクの次回作が、ジョエル・シューマカー監督のサスペンス映画「Town Creek」でして、どうやらこれもまた兄弟ものならしく(たぶん)、弟役(たぶん)としてヘンリー・カヴィルの名前がありました。

うわ〜、さすがジョエル・シューマカー、若手にーちゃん俳優を見る目はハリウッド一!右に出るものはいない!…ただし左にガス・ヴァン・サントがいる。

↓ヘンリー・カヴィルって、こんなルックスの人(IMDb)
http://www.imdb.com/gallery/hh/0147147/iid_1195800.jpg.html
(英国人。最近では「トリスタンとイゾルテ」に出てました)

これだけのハンサムですから、とーぜん人気は(まだ一部的ですが)あって、(一部の人の間では)ワーワー云われているにも関わらず、ウェントワース・ミラー同様、露出がないために情報がとっても少ない…。

とりあえず、これから追っかける新作リストに、「Town Creek」を追加しておこうと思います。

――― 『プリズン・ブレイク』鑑賞中 ―――

……ウェントワース・ミラーってやっぱ何度見ても飽きない。ウットリしちゃう、素敵だわ〜♪

DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007/04/27 ¥21,000
←どんどん絵もヤバくなってきた…ってか、ここ近年のBL界におけるヤクザブームは、奈良画伯とともにあったんじゃ?…ヤクザものと云えば、クロモズくらいしか知らなかったこの私めも、本屋のBLコーナーで画伯の絵を見かけるや、「背景が黒っぽい上に絵師が画伯。こりゃきっとヤクザものだ」。おのれのBLニューロン(なにそれ?)に伝達するシナプスの形成っぷりとその速度に、ついため息が出てしまいます。ただ正直云うと、画伯の絵は2005年くらいまでが好み。だってヤクザをよく描いておられるせいか、この2年の間に、どんどん攻氏の顔が般若化してきて……うわあああああああああああああああああんっ!

BL(と映画)に関してなら生涯チャレンジャー、青コーナーからのポチリが宿命!上等じゃん!…というわけで、またもや密林くんからポチって購入したんですが。

……ダメだった。
ストーリーうんぬん以前、文体との相性で。
読了できなかったから、まともな感想は書けない。

どうやら私は、沙野風結子の文章および語感が、とことん苦手みたい。5ページほど読むと、本をめくる手と追う目が完全に止まってしまう。何度やってもダメ。その結果、再読を重ねることになり、次第に集中力が切れ――本とその世界からドロップアウト。あくまでも問題は私にあって、沙野さんにはない。だから「文章が読みづらい」なんて書けないよ、申し訳なくて。ごめんなさい。「相性が悪い」ということで、どうかお許しを。

(以下、参考までにamazonの商品説明)
「お前は俺に与えられた玩具だ」。凪斗を平穏な大学生活から引きずり出し、監禁した男は言い放った。その男・角能は、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡継ぎ候補になったこと、凪斗のボディガードを自分が務めることを告げてきた。だが、冷めた目、嬲るような扱いは、凪斗を護る者のものとは思えない。そして凪斗は催淫剤のせいで浅ましく角能を求めてしまう。弄ばれるたび、凪斗は屈しまいとしていた心が壊されていくのを感じる―。

パラパラっと読んではみた。でも私にはキャラクターの心理の変化がサッパリわかんなかったし、魅力が感じられなかった。ただその…読んでいて認識を改めさせられたのは、BL的な「ダーク」や「痛み」ってのは、私の考えるそれらとは違うんだなということ。この小説にあるような、ハデなSMとか鬼畜とか墨入れじゃなく、私の思う「ダーク」や「痛み」ってのは、たぶん…熱く喉を通って冷たく胃に沈んでいく石、残されるしこり。やるせないとわかっていてもつい求めてしまう――そんなせつなくやり過ごせないもの、なんだと思う。一見アンハッピーエンドでも、登場人物たちにはハッピーエンドかもしれない(=本人たちにしかわからない)。アンハッピーエンド≠バッドエンドなんだよね。

↓国枝彩香のマンガがまさにそれ…小説だとアニー・プルーの「ブロークバック・マウンテン」。
http://diarynote.jp/d/25683/20060908.html
(ちょっと訂正しました。やっぱりいいよね、国枝さん)

あらすじ読んだ時点で、なんとなくこうなる予想はついてたくせに手を出したのは…挿絵が画伯だったことのほか、ある作家の作品を読んだらとても面白く、密林書評に「沙野風結子さんがお好きな方にお薦め」と書かれていたから。この作家が面白いならきっと沙野さんもOKね♪…と、つい思っちゃったんだよなあ…。

その面白かった作品の感想は、また明日にでも書きたいと思います。
←なんて素晴らしい構図!グッジョブ!>画伯
奈良画伯の挿絵にそそられ、密林くん(楽天くんとは冷却期間を置いてます)で、ポチっとな購入。

――そして内容は。
書けるかーー!!

数ページ読んだところで、ロープ!ロープ!

……ダメだった。
アタシの脳内倫理に激しく抵触した。
感想なんて書けない。

水原とほるの本は初めてだったにしても、レーベルはマガジン・マガジン社から出てるピアスノベルズで、しかも絵師は奈良画伯なんだから、ある程度の覚悟は必要だとわかってたはずなのに…もうちょっと危惧しなさいよ…>アタシ

リングへ勇んで上がったくせに、自らセコンドにタオルを要求する負け犬ボクサーな気分。西条公威「孕み猫」、東城麻美「XY」を読んで以来だ。ユールーズ!

(以下、参考までにamazonの商品説明)
高校2年の夏休み。誰もいない学校で、不良グループに絡まれ辱めを受けていた大庭保は、偶然通りかかった1年生・西村隆明の機転により助けられる。しかし、屈辱にうちひしがれている保に、なぜか追い討ちをかけるような言葉を浴びせ、力づくで躯を繋ぐ隆明。以来卒業まで、隆明に命じられるままに保は己の躯を捧げ続けることになる。大学進学を機に完全に切れたかに思えた隆明との関係。だがある日、保は自分のマンションの前に佇む大柄な男の姿を確認する。それはまぎれもなく、もう2度と会うことはないと信じていた隆明であった…。表題作のほか『温い血』『秘密』さらに書下ろし作『黄色い花』を収録。激しく切ない4つの愛のカタチ。『夏陰』『箍冬』が大ヒット中の著者待望の短編集。
このあらすじだと、山田ユギ「小さなガラスの空」風な印象ですが、テイストはぜんぜんまったく違いますので。BL上級アダルト向け。鬼畜・近親相姦・スカ**・服従・SM(スパンキング)だから。

ISBN:4914967707 新書 水原とほる(挿絵:奈良千春) マガジン・マガジン 2004/08/06 ¥860

0.1cmのお値段

2007年4月26日 読書
シゴト帰りに寄った本屋さんにありました<「聖なる黒夜」上下巻

…すんごい厚い。
上巻3(本文2.5)cm、下巻2.4(本文2.2)cm! ★(注)

★(注)amazon調べ。カッコ内は秋林による素人測定。
誤差はご容赦下さい。

…ってことはつまり、計5.4(本文4.7)cmの長編を読むことになるのか。単位を変えて、「枚」カウントすると(それがフツーです>私)、上巻668ページ+下巻591ページ、計1259ページの長さ。

お値段は、上巻860円+下巻780円=1640円。すべて税込。

下巻は上巻より0.6(本文は0.3)cm薄く、80円お安い。

860円で3cmなら0.1cmで28円くらいのはず、0.6cm薄いなら168円安くないといけないんじゃないの?

…あれ??
あれれれれれれれれ???

計算できましぇん…。
頭が文系過ぎてこーゆー計算はニガテです。

値段にしろ長さにしろ、ページを枚でなくcmで考えるから、余計に混乱するんだな…ってか、そういうcm単位で本のお値段は決まらないっつーの!(たぶん)

たとえば、ここのところオッシーと私の間で盛り上がってる英田サキ作「エス」シリーズ1〜4巻(大洋図書)は、厚さとページ数が各巻ビミョーに違うものの、だいたい2cm前後で一律903円(税込)。

高いようっ!<大洋図書BLレーベル「SHY NOVELS」
…でも奈良千春画伯による挿絵が素晴らしいので、不問に処す。

ちなみに、新書でも他の出版社に比べて横幅がコンパクトになる大洋図書のSHY NOVELSは、DLしたカバーがかけやすくなるので、(お値段はともかく)サイズはこのまま現状維持して欲しいっス。

値段と厚さ、そしてお財布。

その関係が気になるならば、実は自宅から最寄り本屋より近くにあったりする図書館を利用することがベストなんでしょうが、それらに自分独自の情熱(萌え、ともいう)が加わることが多いから、ポチったり、本屋へ走ることになる。なんとしてでも手に入れたい!

読者側の萌え基準ってのは、財布には影響するけど、1萌え=0.1cm/1円とかなんとか、厚さと値段では決まらない。でも作家としての情熱(これは「萌え」ではないと思う)、モンダイの人物たちに込められただろう柴田よしきの熱い思いってのは、手にした計5.4(本文4.7)cmの厚みからも伝わってくるね…。
う〜ん…。
ブログをちまちま更新していて、ふと気が付いたこと。

バランスが悪すぎる。
書く内容の。ついでに頭の中も。

一筋ブログにしとけばいいのに、こだわりの多趣味な上に気分屋なもんだから、日によって月によって年によって、映画・音楽(B’zやヨグ、そのほか)・食べ物・本・日常ヘタレ話…だのなんだの、もうめっちゃくちゃ。

頭の中のスイッチを次から次へと切り替えていくのは大得意、同時進行でいろいろ考えられる――けど、そのあとの整理整頓がとにかくニガテ。

ブログにもよく表れてるな〜と思った次第っス。
リンクさせて頂いている夜霧さんとはゆたさんから、「読むべき」「読まないと勿体無い」と強力プッシュを頂いた、柴田よしき『聖なる黒夜』。

どうやら『聖なる黒夜』は、「RIKO」シリーズのスピンオフらしく、夜霧さんにはそちらを先に読了することを、そして、はゆたさんからは「花咲慎一郎」シリーズもお薦めですよ、とのアドバイスを頂いたんですけど…その前に、夜霧さんとはゆたさん、ご両人がおっしゃる「モンダイの人物たち(笑)」って――いったい誰なんですか?

…と、気になって気になって仕方がなかったので、『RIKO』(1作目)と『聖母(マドンナ)の深き淵』(2作目)に、手を出してみました。私は読む速度が速いほうっス。

間違っても明彦と義久じゃないよなあと思いながら、『RIKO』を読了。その後『聖母〜』に突入、そしてハードカバー版166ページ目――わかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!←遅いです>秋林さん

…天使かっ!?

天使だろうっ!?

天使だなっ!?


「この二人、過去になにがあったの〜〜〜〜〜〜〜?!」

ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!

ISBN:4043428022 文庫 柴田 よしき 角川書店 1998/03 ¥800
←トラディショナルメディシナル社製のハーブティー「フィーメイル・トナー」は、超オススメです。ちなみに私、楽天ではなく海外ネット通販(日本語)で購入してます。だって日本では1155円(税込)だけど、海外お取り寄せだと690円(海外だから税ナシ)だもの。送料だって500円だし。ただし、到着まで時間がかかる…。

りょうさんのところから拾いました。

■「堂本兄弟に出演したと思って一問一等受けちゃいなバトン」

Q. あだ名を教えてください。
A. あきりん。電話女優。

Q. 故郷の自慢を一つ挙げてください。 
A. 鼻毛の殿様。

Q. 今、内緒にしていることを一つ白状してください。 
A. 部屋の本棚に、大洋図書のノベルズが急に、そして密かに並び始めたこと。

Q. 今、一番自慢したいことはなんですか? 
A. diarynoteやどんぐり御殿でお知り合いになった方々。大好きです。そーいえば「ああ、この方って、**の****さんと同じ**出身で***でオシゴトされてるんだ〜、**に***と聞いて真っ先に****さんの名前出てくるなんざ、私も重症だな〜」と思ってたらば……驚愕。ネットの神様、ありがとう。

Q. それでは通信簿に先生から書かれたことは何ですか? 
A. 「あきらめが早い」。

Q. 初めて買ったCDは何ですか? 
A. クラシック音楽CDを2枚買いました。
1.「ベルリオーズ:幻想交響曲」カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏
2.「デジタル・ジュークボックス」ジョン・ウィリアムズ指揮、ボストン・ポップス演奏

Q. おかんの変なところを一つ教えて下さい。 
A. ほうれん草のおひたしに、ソースをかけて食べること。

Q. それでは、毎日欠かさずすることは何ですか? 
A. 3km歩くこと。お茶(ハーブティなど)を飲むこと。

Q. では、自分の性格を一言で言うと何ですか? 
A. ひとりよがり。

Q. この一年で夜眠っててみた夢でどうしても気になって仕方のない夢を一つ教えて下さい。
A. 怖い夢はみないし、いい夢をみてもすぐ忘れる。

Q. では、よく出没するスポットはどこですか? 
A. 映画館。

Q. 尊敬する人は!? 
A. 父方の伯父さん。

Q. やってみたいアルバイトは? 
A. 庭師。

Q. あるとき地震が。何を持って家を飛び出す? 
A. コンタクトレンズとその用品一式。

Q. 肌身離さず持っているものは? 
A. コンタクトレンズ。

Q. ありがとうございました。最後に次週の出演者を5人教えて下さい。 
A. みんなに回っちゃってるんですけど…どうしよう?
  バトンを受け取らない主義の方を含めて書くならば…ふるやさん、夜霧さん、黒崎さん、ビッカさん、十田さん、サイキさん、南風さん、天照さん。
←文庫化したそう…と云っても、私はよく知らないのですが。

オッシーから「柴田よしきの『聖なる黒夜』は面白い、絶対読むべきだよ、もったいない」と云われたので、今から本屋さんへ行ってゲットしてます。柴田よしきさんって、女性だけどハードボイルド系、(勝手に)たとえるならキャスリン・ビグロウみたいなタイプのミステリー作家、というイメージが先行しちゃって、手を出したことがナイんです。

とりあえず、本屋へ行こうっと。
…やっぱり図書館にしておこうかな…。

ISBN:4043428081 文庫 柴田 よしき 角川書店 2006/10 ¥860

本屋さんから帰って参りました。

…な…なかった…<「聖なる黒夜」

ハンター気分で出かけた以上、手ぶらで帰るのがイヤだったので、代わりに「秘密」をゲット。東野圭吾のじゃないですから。最近出たほうです、はい。
←どんなに若いおねーちゃんにヘベレケだろうと、私はこのハゲブルース・ウィリスが好きです。彼の名が世に知られるところとなったドラマ「こちらブルームーン探偵社」を見て育ったし(←ちょい大げさ)、アクション映画の「ダイ・ハード」だって、もちろん好きなシリーズです。そして昨年、やさぐれ刑事を演じた「16ブロック」を観たとき、ようやっと気付いたんですが、たぶん私は――彼の銃を構えながら前に歩く姿がすんごく好き、なんだと思います。

先日、映画館へ行ったときのこと。

今夏公開予定「ダイ・ハード4.0」のトレイラーが流れ、私の後の席に座っていた女性が、「『ダイハード』って映画、またやるんだね〜。死ぬほどしんどいアクション映画なんだよね〜?今度はハードに死んじゃうのかな?」と、お連れの方に話しかけていました。

え〜っと。

DIE HARD = HARD TO DIE

「死ぬほどしんどい」「ハードに死ぬ」ではなくて、「なかなか死なない」という意味になります。タンクトップ姿のマクレーン刑事が、血だらけひーこら状態になりながらもしぶとく生き残っていく姿が、まさにそれ。ルー・ダイヤモンド・フィリップス出演の「ハード・トゥ・ダイ」なんていう映画もありましたけど。

が、しか〜し!

「ダイ・ハード4.0」(邦題)の正式な最終原題は、「Live Free or Die」(「自由に生きよ、しからずんば死ね」「自由に生きられないなら、死んだほうがまし」「そのままにしておけ、でなければ死ぬ」)に引っ掛けた、「Live Free Or Die Hard」。これ、どう訳すとナイスでしょうか?…もっと深く考えたほうがいい?考えないほうがいい?

私はメリケン人ではないので、「ネバーセイ、ネバーアゲイン」のときも悩んだな…。

葉月の相棒

2007年4月17日 読書
…そーゆーシリーズじゃないんです。
わかってる、ええ、よ〜くわかってるんですってば。

でも云わせて下さいまし。

オーガスト!
いっそのことセシルとどーにかなってくれっ!!

どんぐり先生、ごめんなさい…。

ISBN:4125009708 新書 柏枝 真郷 中央公論新社 2007/01 ¥945
←ケイト・ベッキンセイル主演のヴァンパイア映画。以前ちょろっと語ったんですけど、この映画のポスター(←のDVDジャケットと同じ)を映画館で見た瞬間、「なんじゃこりゃ!?末弥純じゃん!?」と、思わずつぶやいてしまいました。

それほど強烈に似てるんですよ、末弥さんが描くイラストに。
(そうお思いになる方、いらっしゃいませんか?)
末弥さんがもし「ワンダーワールド」のイラストを描いたら、きっとこんな風になる…と思います。

…映画自体も菊地系だったし。

↓「アンダーワールド:エヴォリューション」のちょっとだけ感想
http://diarynote.jp/d/25683/20060820.html
(個人的にはビル・ナイasビクターを贔屓にしております)

ホラー映画ファンでガンマニア、さらに無類のヴァンパイア好きとして有名な菊地秀行先生ですから、この映画を絶対ご覧になってるはずで、監督のレン・ワイズマンと対談したら、朝まで語り合っちゃうんじゃないんでしょうかね?…カシオミニを賭けたっていい。

すみません、せっかくの日曜日なのに、なんでこんな話を書いちゃったんだろう…「魔界都市ブルース」ショックが続いてるのかな…。
大衝撃!…私の中では。

本屋さんで新書コーナーを見ていたら、なんかどこかで見たような、知ってるようなタイトルの本が並べられていて、それがあの菊地秀行の「魔界都市ブルース」新刊だと認識するまでに、少々時間がかかってしまいました。

だって。挿絵が小畑健だったから。

以下、オビ惹句引用
月光の下、ふたたび〈新宿〉に舞い降りた美影…
驚異のコラボで新しく甦った、待望の最新作!
「秋せつらを描くのが、私の夢でした。」漫画家 小畑 健
小畑センセが絵柄のわりにダークなお方だということ、そしてせつらが数々の漫画家に愛されていることはファンの間で有名だと思うのですが、なんでよりにもよって「魔界都市ブルース」なの?…って、だからやっぱり理由は、せつら、なんだろうけど。

あんまりにも「魔界都市シリーズ=末弥純(すえみ・じゅん)」のイメージが強すぎて、別の小説みたい。伝奇的でエログロ、アクション多々、出てくるキャラクターは強烈な曲者揃い、文体は読みにくく、夢枕獏以上にとっつきにくい――そんな菊地ワールドを、かのウィリアム・ギブスンも絶賛した末弥さんは見事に表現、さらに幻想的な美まで小説(あの菊地秀行の小説に、ですよ!!)に与え、これ以上のコラボはない、なんて絶妙なんだと思ってたのに……このままずうぅっと小畑センセになっちゃうんでしょうか…。

小畑センセがヘタだといってるわけではないんです。
ただ…「ブルース」だとイメージがね…。

昔読んだことのある、「原作:菊地秀行」というクレジットありの魔界都市・新宿を舞台にしたマンガに、「魔界都市ハンター」(少年向け。画:細馬信一)、「ダークサイド・ブルース」(少女向け。画:あしべゆうほ)というのがあって、ナルホド、作風とターゲット層にピッタリ作家が選ばれてるなと思ったことがあります。たしかな画力でダークな世界を描ける作家ばかりだったんですよね…なので、小畑センセが菊地ワールドにまったく合わないとは思わないです、ただその「ブルース」は――アダルトすぎる…。「菊地は動、小畑は静」だと思うし。新刊をパラパラと読んでみたら、案の定、内容にいつものグロさやハデなアクションシーンはなく、挿絵は美しい切絵のようでした。

そーいえば、昔、菊地秀行のエッセイ集を読んだら、「『魔界都市ブルース』長編の『魔王伝』は、たいへん女性に人気があった。以前、漫画家の高河ゆん氏に『ぜひ、マンガ化したい』と云われたが、そのときは断った。いま思えば、もったいなかったかな」…という文章があり、大笑いしました。菊地センセ、それは断ってよかったと思いますよ、はい。

なんでそんなに菊地秀行を語れるんですか、秋林さん?

それはね。
10代の頃、「魔王伝」が大好きだったから。

「銀英伝」より「魔王伝」派でした。

「創竜伝」は、天野喜孝さん挿絵の新書版を途中まで読みました。
初めて読んだ頃は、終くんと同じくらいの年齢だったのに…。
そして、文庫版の挿絵がCLAMPだったことにショックを受けた…。

ふしゅー…クローゼットから出てきて、告白してやったぜ!

SBN:4396208294 新書 菊地 秀行 祥伝社 2007/02/09 ¥860
←ヒューのベストはこれだと思う。ジョージ・クルーニーが主演しなくてホントよかった、だってこれはまさにヒューのための映画だったから(日本でリメイクするなら、主演は絶対に阿部寛で!と思ってたら、「結婚できない男」というドラマが…)。ちなみに、ヒューと一緒に写ってる男の子は、ニコラス・ホルトくんという子役なんですけどね…実は彼、現在とんでもないことになってます。

ヒュー・グラント(46)が、ドリュー・バリモアと共演した新作「ラブソングができるまで」のキャンペーンで――「アバウト・ア・ボーイ」以来?…いや違う、「トゥー・ウィークス・ノーティス」以来だな――来日してくれました。

↓「ヒュー・グラント、踊る役は封印? ラストダンスを生披露!」
http://www.pia.co.jp/news/hot/20070413_musicandlyrics_repo.html
(めざましTVでも踊ってる姿を見ました)

(以下、引用)
今回の作品で、落ちぶれた80年代ポップスターを演じるヒュー。劇中では、歌って踊れるポップスターだった過去のシーンも登場。もちろん演じているのは若作りしたヒュー本人。会場や司会者から「今、この場でちょっとだけ踊って!」のお願いに、なんと生ダンスを披露。会場はその奇天烈ダンスに大爆笑しながら、割れんばかりの拍手が起こった。もしかしたらこれがヒューのラストダンスとなったのかも? 実は、この歌って踊る過去のシーン、設定は26歳。有名なヘアメイクの方に顔作りをお願いしたがやはり顔に無理があった…と本音を暴露してしまう一幕も。

監督と違って、俳優のインタビュー記事はつまんないことが多いのに、このヒトの受け答えは昔からマジで面白いです。期待を絶対に裏切らない、やってくれるよなあ、今回は踊ってもくれたんだ〜。

で、↑の記事を読んでいてふと気が付いたんですけど、あの「モーリス」から早20年経つんですね。そして「ブロージョブ事件」から10年か。あの頃は、まさかこんなヒトだとは思ってませんでしたよ、ええ、まったく。

「トップヘアメークの人たちがやってくれたんだけど、どうやっても26歳にはなれなかったよ(笑)」。あははは♪たしかにそれは云えてる♪

↓往年のヒュー・グラント主演(?)「幻の城」半券語り
http://diarynote.jp/d/25683/20051118.html
(ヒュー若いです。27歳くらい。懐かしい半券だ…朝日シネマまで観に行ったよ〜)
突然ですが、奈良千春画伯が描かれる「足の指と土踏まず」。独特とゆーか、奈良さんはたいへん特徴のあるアンヨをお描きになるので、たとえ顔が出てこなくてもアンヨさえ出てくれば、ファンはすぐに「画伯の絵だ!」とわかるハズ…ってか、奈良さんの挿絵って、必ずといっていいほど足の裏が出てきません?…画伯、足の裏&指フェチなのかな?

今朝、通勤列車の中でメールを受信しました。眠い目を擦りながらケータイ画面を見ると、送信者は長期出張中のオッシー@仙台。
オハヨウゴザイマス。今日やっと帰れます。長い間借りていた「エス」は明日返します。とっても面白かった!僕、宗近相手だったら受でもいいな!O(≧∇≦)O

………。
オッシー…人がせっかく健全OLモードで立ち上がってる早朝に、なんでそんなついうっかりいろいろ想像してしまうようなメールを送り付けるのよ…。

もったくもう!…ブツブツブツ。

ちなみに、1巻残り10ページでおあずけ状態中、「エス」シリーズを読了していない私は、とりあえずいまのところ宗近より安東派です。安東いいじゃん、キルヒアイスみたいで♪(←たとえ方、間違ってます>秋林さん)

あ〜、今日も腐ってる腐ってる♪

今週末にやっと時間ができるので、今度こそ本気でいろいろと感想を書き上げたいと思います。

で、今日(4/13)の夕方。オッシーから「エス」1〜3巻を返してもらったのですが――こら!ウチのオフィスまでTさん(オッシーの後任)にお使いさせるな!

私がいない間に、Tさんがやってきて「押尾(仮名)のパシリで来ました」と仙台みやげと本を置いていったそうで――あと5分戻ってくるのが遅かったら、会社のみんなに仙台みやげとともに本まで見られてたかも知れず……あー!危なかったよう!

13日の金曜日は、やはり気をつけねば。
←なんの映画、誰これ?…って、例の「デカプ〜攻のオヤジ受」映画こと「太陽と月に背いて」、お写真は往年(…)のレオナルド・ディカプリオですよ。DVD販社がジェネオンから紀伊國屋書店に変わったんです。それにあわせてジャケットも変更。断然こっちのほうがいいですね、さすが紀伊国屋。ただし、「まぼろしの市街戦」のジャケットはなんとかして欲しい…ってか、なんとかするべき>紀伊国屋

↓デカプ〜衝撃作「太陽と月に背いて」の話
http://diarynote.jp/d/25683/20060121.html
(ジュネオンはジェネオンのことですから。念のため)

天照さんに「キツネだと戻ってきますよ」と教えて頂き、ならばキツネで♪とキツネで書いていたら、今度は間違って「×」を押下、またもや続きを丸ごと消してしまいました…<米国監獄モノ感想

痛恨の一撃。
大ショック。

ブログにしろ原稿にしろ、下書きをせずに(バックアップすらしない。ただし本業ではするけど)そのまま仕上げるタイプなので、こんなことが起きると一気にやる気をなくします。あー!!もうっ!…監獄感想、頑張って書いてたのにぃ!キィ!!

…とゆーわけで、別の話題。
いきなりデカプ〜の話を。

サム・メンデス監督作「Revolutionary Road」にて、「タイタニック」以来、ケイト・ウィンスレットと久しぶりに共演する予定のレオナルド・ディカプリオですけど、さらにいろいろと主演作がウワサされていて、セオドア・ルーズベルトを演じるうんぬん、とか。その中でも私の耳にホヤホヤで入ってきたタイトルが、デイヴィッド・イグネシアスの小説を原作とした「BODY OF LIES」。

スタジオはワーナーで、リドリー・スコットが監督(予定)、ウィリアム・モナハンが脚本なんですって。

デイヴィッド・イグネシアスの小説がベースな以上、デカプ〜が演じるのはスパイだろうなと思っていたら、案の定、アルカイーダのリーダーを探すためにヨルダンに送られた元ジャーナリストのCIAエージェント、という役どころだとか。

アイドルから脱皮、俳優としてAリスト入りしてきたデカプ〜には、(まだ若いんだから)ラブハンドル(=おなか周りのぜい肉)をすっきりしてもらって、ぜひともかっこよく演じてもらいたい…んですけれど、果たしてどうなることやら。

このネタの続報が出てきたら、またお知らせします。

正直云うと、リドリー・スコット監督には、スパイ映画よりもう一度SF映画を撮ってもらいたいんだけどなあ…。
←「イラスト:奈良千春」効果は偉大だ。この私に本能でポチらせるのだから。

ベーグルレビューをチマチマ書いてたら、間違って全部消してしまいました。力尽きて現在大フテ状態です。なんで「←戻る」を押下しちゃったのよ…うううう…書いた内容は戻らないのに。

…トホホ。書く気を一気になくしたので、別の話題を。

昨年たいへん話題になった英田サキ「エス」シリーズ。みなさんがあまりに「面白い、面白い」と絶賛なさるものだから、私めもどうにも気になって仕方がありませんでしたが、昨年末より多忙を極め、そのまま読めずに2006年が終了、今年3月になってようやく読み出したんですけどね――とある事情により1巻で頓挫してしまいました。

うわあああああんっ!

私の「エス」を早く返してよう!!>オッシー

先日オッシーに本を何冊か貸した際、間違って買ったばかりの「エス」1〜3巻を入れたら、なんとオッシーが出張先で夢中になってしまい、本を返してくれない〜〜〜っ!!

長期出張(仙台)で不在って、どーゆーことよ〜〜〜〜!?
…ってか、そんな長期出張に私の「エス」持っていくな〜〜〜!!

メインディッシュだけじゃ食い足りない、おやつも与えろ〜〜!!

………。
ベーグル咬みながら、米国監獄モノの感想の続きでも書くか。

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