ラブ鍋奉行 2
Mちゃんが取り出した、ただの鍋では終わらないかもしれない「ラブ鍋の素」。封を開けると、4種類の「素」なるものが出てきました。しかもそれぞれ「ラブ度」付き!

(以下、公式サイト引用)
■カツオスープ(ラブ度3)
塩分ひかえめですが、しっかりとカツオの風味が引き立った味わいです。お芋や野菜などの煮物にもおすすめ。あっさりとした味とじわじわ漂ってくるラブ度。お手製の優しい味のラブ鍋で、家庭的なアプローチに彼はトキメクかも!?

■コンブスープ(ラブ度3)
濃厚すぎない味は、スープまで全部飲み干してしまうほど。しっかりとした昆布の味が決め手です。クイッと熱燗が飲みたくなる海の香りが特徴。ラブ度3をゆっくり味わって、じっくりイチャイチャしてみては?

■中華スープ(ラブ度4)
チキンベースの本格味。後からピリリとくるヒハツ(コショウの一種)や黒コショウがアクセント。ラブ度4で、体の芯から彼のやる気がみなぎってくるかも!?ワインや中国リキュールなどで、大人のラブ鍋はいかがでしょう?

■アジアンスープ(ラブ度5)
トップレベルのアジアンフレーバー。チキンやポークエキスでコクのある旨味が生きています。一口堪能すれば、ラブ度が止まらない!?この鍋で熱い夜が楽しめること間違いなし。決して興味のない人とは食べないように!

………。
内容成分を確認してみると、妖しげな媚薬ではなく、ガラナやマカといった活力系のハーブが入ってる模様。果たしてそれだけで、スペシャルラブな効果が実際にあるかはかなりギモン…だけれども、使ってみたいという気持ちはMちゃんも私も同じ。というわけで、ふたりでごにょごにょと相談、「アジアンスープは別に使うとして(←Mちゃんが)、中華スープにしよう。4人で食べるとスープも足りなくなるだろうから、最後はカツオ味の鍋にして、ごはんかうどんを入れよう」ということになりました。

食材を仕入れ、Mちゃん邸に鍋(とコタツ)を持ち込み、殿方ふたりを待つこと1時間。

まず、本当にネギを背負ってきたカモFが、その5分後に遠方よりオッシーが到着。

ふたりをリビングに連れて行ったMちゃんが、「ごめんなさい、いま、アンテナが壊れていて、TVがあまりキレイに映らないからCDでも聞いてて」と流したのが――

モリッシー!
ジョージ・マイケル!
平井堅!
(レインボーカラーにしたかった)

…とロコツなメンツ。そして思わず閉口してしまう秋林。そんなローティーン女子的な裏所業に(たぶん)まったく気付いていないオッシーは、「あとでDVDでも借りてきますか?…僕、レンタル屋に行ってもいいですよ」と、鍋の準備を手伝いながら、Fとおしゃべりをし始めました。さすが営業職、話が上手いオッシー!相手も人当たりのよいFなので雰囲気は上々、そんなふたりの状況に、しめしめとほくそ笑む女子ふたり――そして和やかなまま、鍋タイムへと突入、正しい紹興酒の飲み方だの、仕事や映画やドラマや本や友達の話だのと話題は尽きず、瞬く間に数時間が経過しました。

がしかし。「あつく火照った体が、“言うこときかない…”」という気分にはなれないまま。そこでMちゃんが――

「秋林と一緒にDVD仮に行くから、出かける。ふたりで待っていて

オッシーが「僕も行く」と云うと、すかさずMちゃんが「ダメ!お酒飲んだから運転できないでしょ!秋林に運転してもらうから」とMちゃんが云い放ち、かなりわざとらしいんじゃないかと思いつつ、女子ふたりでレンタルDVD屋さんに出かけ――なぜかミスドに立ち寄りコーヒーとドーナツを食し――約1時間後、期待しながらMちゃん邸に帰って見ると。

リビングには殿方がひとり、ふたり…さん……にん!?

なんでオッシーとFの間にEがいるの!??

思いがけない第三の男の登場に、ボーゼンとする女子ふたり。

そこには一時帰国から戻ってきた、友人E(ボストン出身でMIT卒のくせに、なぜか極東の田舎で仕事をしているフシギなガイジン。同郷のマーク・ウォルバーグを知ってるそうな…ってか、その話、聞かせなさい!)が、ふたりと駄弁っていたのでした…。

Fいわく、「秋林に電話したのに出ないから、Fに電話したんだよ(注:ふたりは友達です)。そしたらMの家で鍋してるって云うじゃないか。だからキチャッタ♪」

…………。
なにが「キチャッタ♪」よ!!…バカもんっ!

結局、追い返すこともできないので、5人で鍋を囲んでDVDを鑑賞、飲んだくれて朝をむかえ、「じゃあ、また♪」とそれぞれ帰宅の途につき――月曜日、オッシーに「鍋(とF)はどうだった?」と、感想を訊いてみたらば。

「美味しかったよ。Fさんって楽しい人だね。僕の好みじゃないけど」

…との回答を頂いたのでした。

ちなみにFからは、「楽しかったよ。オッシーは可愛らしすぎて僕の好みじゃないけど。彼を紹介したかったんだろう?…ちょっとわざとらしかったね、秋林、車の運転できないじゃないか(注:私はペーパードライバー)」…と、バレバレだったことが判明いたしました。

結果は残念だけど、元気のよいオッシーを見るのは久しぶりだったのでヨシとしたい、ラブ鍋パーティでした。自己満足、上等さっ!

今度は「ちょっとHなコーヒー」(ttp://www.lovecosmetic.jp/shop/item/90170.html)を試してみよう…。
ラブ鍋奉行
昨年、ちょっとしたBBMなきっかけで仲良くなり、すっかり意気投合してしまった某社営業のオッシー(通称。押尾学に似ているから。実際の押尾学よりもっと繊細で品がある感じ)。

↓ちょっとしたBBMなきっかけ
http://diarynote.jp/d/25683/20060328.html

↓すっかり意気投合したオッシーの話
http://diarynote.jp/d/25683/20061110.html
(「最後のドアを閉めろ!」を実写ドラマ化するなら、永井は玉木、本田は玉鉄、斉藤はWaTの小池徹平だ!と語ってもみたり…)

当ブログでも彼の話は何度か書いておりますが、ウチの上司Sさん(恐ろしいくらい哀川翔似のノンケな妻子持ち)に思いを告げぬまま、結局あきらめることにしたそうで――別に失恋したわけではないし、片思いで終わっただけなんだけれども、やっぱりなんだか日々落ち込み気味のオッシーがどうにも不憫…というより、抜け殻のようなハンサムボーイなんざ見ていられない(by稲葉浩志)ので、なんとか元気を出してもらえないものかと、友人のMちゃん(来日5年目のパワフリャファニー豪州人。日本語はかなり上手い)に、相談してみました。

するとMちゃんいわく――「Fさんを紹介したら?彼もシングル(?)でしょ?」

あ、ナルホド。

たしかに友人F(当ブログでも時々出てくる古くからの友人で元ライバル。30代を契機に独立、今では年収3000万以上あるヒト。とにかくルックスがいいので、昔っから女の子にモテまくり。でも実はクローゼットゲイ。そのことを知ってる女子は、私とMちゃんだけ。大企業の超エリートサラリーマンだったのに、なんで退職したのかを訊くと、「(女性と)結婚できない=昇進できない、から」。ナルホド、納得)もフリー。ふたり並んだらゴージャスだ、いい感じじゃないの♪…私も友人として、ふたりには幸せになってもらいたい!

…というわけで、急きょMちゃん邸で勝手に「お見合い鍋パーティ」(でも名目は「元気出してね♪パーティ」)を、開くことになりました。

何の鍋にしようかなと考えていたら、Mちゃんが「これ、使わない?…効果を確認したいし」と出してきたのが、画像にある「ラブ鍋」。「ラブ鍋」…って、Mちゃん…結局買っちゃったのね…。

■「ラブ鍋」とは
Mちゃんと一緒に時々通販購入している、女性向けセクシャル・ヘルス・ケア・ショップ「ラブコスメティック」にて販売中の、スペシャル「鍋の素」。ちなみに私がMちゃんと普段購入しているのは、アダルトグッズではありませーん。化粧品のほうです、念のため。ラブコスメティックに関しては、興味ある人も多いと思うので、後日また書きます。

(以下、公式サイト引用)
冬限定ラブフーズ『ラブ鍋』でぽかぽかアツアツ食卓!
あつく火照った体が、“言うこときかない…”
4種類の鍋のダシとセクシャルハーブで、ドキドキうずく夜を♪
※決して興味のない人とは、食べないで下さい!!

冬と言えば鍋の季節です!!いろいろな人が集まっての飲み会が多いのもこの季節。鍋大会を口実に意中の彼を招待したり、おうちでの鍋パーティーで気になる彼と急接近、というチャンスも多いのではないでしょうか。

ワイワイと楽しい雰囲気で会話やお酒がすすみ、距離も近くなりちょっと良いムードに…。
そんなチャンスをグッと掴んで、もっとドキドキするために、LCはこの冬限定、魅惑のラブフーズとして「鍋のだし」を作ってしまいました。その名はズバリ『ラブ鍋』!

気になる彼とあともう少しの人、大好きな彼ともっと熱くなりたい人、夜を激しく感じたい人に、こっそり料理として仕込む『ラブ鍋』。彼や仲間と楽しくしたり、闇鍋をして盛り上げたり…。
ご想像通り、この『ラブ鍋』、ただの鍋では終わらないかもしれません!


――「2」に続く。
2/17より「ドリームガールズ」が公開になります。その前に←のDVDをご覧になることを絶対!オススメします。私はこの頃(および「ビバリーヒルズ・コップ」の頃)のエディ・マーフィが好きだったんだよなあ〜(遠い目)。

私が仕事で忙殺されてる間に、ラジー賞とアカデミー賞のノミニーが決定しました。

今年はラジーがつまらないのでスルーするとして、アカデミー賞のほうは参りました。昨年より予想しづらい…。毎年参考にしているロジャー・エバートは病気療養中だし。

↓ノミネート一覧(MovieWalker)
http://www.walkerplus.com/movie/special/oscar07/nominees.html

リストを見ていて、予想外のノミニー(失礼!)と感じたのは、「あるスキャンダルの覚え書き」(←「HALF NELSON」の邦題がこれ?おかしいなと思ったら、↑MovieWalkerが間違えてました。ワタシじゃないも〜ん)で教師役を演じ、主演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリング。ライアン・ゴズリングって誰よ?という方には…そうだな、「きみに読む物語」で主人公ノアを演じた若手の俳優さん、と云うとわかりやすいでしょうか。

有望な若手俳優である彼は、ローティーンの頃、米国の子供向けTVシリーズ「MMC」(「ミッキーマウスクラブ」)に2年間出演した経歴があり、番組のドンピシャ同期には、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク、クリスティーナ・アギレラと云った面々がいます。ブリやジャスティンは歌やダンスでスターになったけれど、彼は俳優として成功したわけで――「MMC」出身だからといってナメるよ!ってなことですね。

今年のアカデミー賞の放送は、日本時間で2/26(月)。
前日までに頑張って予想したいと思います。

今年もヨロシク!>まりゅうさん
←「21ジャンプストリート」DVD-BOXの第2弾(シーズン2)がやっぱり出ます。ジョニデ人気、恐るべし!ちなみにamazonでは、「妹の恋人」付きバージョンが、通常BOXと同じお値段で販売されます。20世紀FOX配給で、ジョニー主演/出演作となると、BOX1に付いてた「フロムヘル」「シザーハンズ」のほかは、「妹の恋人」と「プラトーン」しかないので、「2」が出るなら「妹の恋人」を付けるんだろうな〜と思ってたら――ビンゴ!でした。だ〜か〜ら〜!ジョニデファンなら、もう持ってるって!<「妹の恋人」

…などと思っていたらばですね、このジョニデ懐かしTVドラマシリーズのシーズン2に、ブラピがほんのちょっぴりゲスト出演している回があるからと、amazonは「ファイトクラブ」バージョンまで出すんだそうです。FOXでブラピ主演/出演作は、「ファイトクラブ」「テルマ&ルイーズ」しかないので、そうなるとやっぱ「ファイトクラブ」になっちゃうか。う〜ん…。

「3」ではどうするの?「プラトーン」でも付けてみる?>amazon

↓抱き合わせジョニーの話
http://diarynote.jp/d/25683/20061007.html
←水城せとな先生は、普段(?)こういうマンガをお描きになっている、カワイイ絵柄でダークなお方。ちなみに掲載誌は「王家の紋章」と同じ、秋田書店の「プリンセス」。

2006年のBLマンガベスト3冊のレビューを、やっとこすっとこ書き上げました。

映画の感想と違い、レビュー(批評)を書いたつもりです。

検索で来られる方が多く、レギュラーでアクセスして下さる方は少ない私のブログ。なので、どんな方がお読みになってもわかりやすいよう、かつ、BLマンガ愛読者の方にも楽しんでいただけるよう、「人に読まれること」をかなり意識して書きました。

プロのライターや小説家ではないので、「私って文章がヘタクソ」「語彙力も比喩力もない」と手持ちカードの質や量で悩むこともありませんでした。それは、そもそも切り札なんてないのが当たり前、だったら少ない手持ちのカードをどう切るかで、楽しめばいいや〜と思っているただの一般ブロガーだからであり――そういう意味ではとてもラクでした。

最大の問題は時間。
時間がナイのではなく、作れなかったこと。

…ホント、しんどかったです。

ともあれ、これからもBLマンガのレビューは(機会があれば)続けていきたいと思っておりますので、ひとつシクヨロでお願い致します。

■2006年BLマンガベスト3冊レビュー
「窮鼠はチーズの夢をみる」→http://diarynote.jp/d/25683/20070121.html
「夢を見るヒマもない」→http://diarynote.jp/d/25683/20070108.html
「ショーが跳ねたら逢いましょう」→http://diarynote.jp/d/25683/20070106.html
ふりつむ雪をまのあたりな如月です。by久保田万太郎
天気予報通りに雪が降ってるホクリーク……どーせなら土日から降って欲しかった…。

←これは昨日届いたKoosのシューズ。
素朴な作りですが、カワイイし履きやすいです♪

コンサバなデザインのお洋服はぜんぜん似合わない私の基本は、フレンチカジュアルです。イザベルマラン、アニエスb、キャシャレル、ARMEN、たまにスペインのシビラ、英国のマーガレット・ハウエル…などなど。アメカジはあまり着ません。koosの似合うシンプルな服が好みのようです。シビラは華やかなほうだけど、色に和を感じるところが好きかな。

というわけで。

仕事がシンドイ毎日が続いております。
書きたいことはいっぱいあるのに更新は…土日ばかり。

トホホ。

2月は1月よりラクになるはずなので、適度にガンバリマス。
■『窮鼠はチーズの夢を見る』
水城せとな 小学館クリエイティブ 2006年
優柔不断な性格が災いして不倫という「過ち」を繰り返してきた恭一。ある日彼の前に妻から依頼された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬だった。ところが、不倫の事実を妻に伝えないことの代償として今ヶ瀬が突きつけてきた要求は、「貴方のカラダと引き換えに」という信じられないもので…。

ここ数年は「プリンセス」「別冊少女コミック」などの少女誌で活躍、でももともとは「他の引き出し」BL系で頑張ってた水城せとなが、ひっさしぶりにコッチの世界に戻ってきた記念すべき1冊。お帰りなさ〜い!…ってか、こんなマンガを「JUDY」に掲載していいのか!?>小学館

いくらレディコミ誌とはいえ、「JUDY」は描写も(他誌に比べれば)激しくないし、発行だって大手・小学館である。この衝撃サプライズは――恋愛モノやOL奮闘記などが中心で、読者層は一般OLが多い「YOUNG YOU」(現在廃刊)に連載された、同性愛絡みの父子愛憎劇『花盛りの庭』(坂井久仁江)、もしくは、比較的マニアックでドリーマー向けマンガが多い「花とゆめ」に掲載され、夢見がちな女子/腐女子を一気にリアルゲイの世界に引き込んだ『ニューヨーク・ニューヨーク』(羅川真里茂)以来か?…そのどちらにせよ、BL誌以外でたまにそーゆーマンガが載っかると、ビックリするほど面白い…どころか傑作だったりするんだから、編集は、コッチの畑を耕せる鍬を持っていて確実に面白い種を蒔ける作家を選び、且つ、そーゆーマンガを「狙って」ピンポイント掲載しているということなんだろうな。

長い前置きになってしまったが、水城せとなは「ちょっとクセの強い高河ゆん」風な絵柄で、ドロドロ愛憎をダーク風味でドライに描ける人である。さらに女性キャラの描写が巧みで、たとえば本作だったら、女の好き嫌いがいかに生理的な理由で左右されるのか、表情だけで充分伝わってくる。おざなりを云うバカな女はひとりも出てこない、みな対等に主人公たちと駆け引きができる――女性キャラが弱いと云われるBLマンガにおいて、これは貴重だと思う。

絶対に成就しない、するわけがないと信じていた絶望的な片思い。自分の中で終わるはずだった恋なのに、思いがけずその人を手にいれるチャンスが転がり込んできた。相手の弱みを握る行為は汚いかもしれない、でもこれ以上手に入れたい人はない。なんとしてでもこの人を――。恋に必死な男を見るのは、女としてとても気分がいい。女が恋に必死であるマンガが多い中、BLマンガの場合、必死になるのは決まって男、しかもそんな男がふたり以上いるのだから、気分はさらに上々だ。「なんでBLマンガが楽しいの?」と訊かれれば、「だって恋に必死な男は見ていて楽しいんだもん!」と答えたい。

恋の成就のために、もがいてあがいて醜態をさらす。そんな人間的な感情にとらわれるのは、ファンタジーやフェアリーテイルと同じポジションに属するかもしれないBLワールドに棲むキャラでも同じこと、特別じゃないんだよ、と教えてくれる1本。

評価:★★★★★
文句ナシで2006年のベスト1作品。

NO STAR … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。
■『夢を見るヒマもない』
山田 ユギ 二見書房 2006年
山奥の航空専門学校で出会った川村と吉武。早熟でクールな吉武と同室になった川村は数ヶ月をともに過ごすが、吉武は父が飛行機で事故死したことを機に退学、つながりは途絶えたかに思えた。ところが就職先の航空貨物会社で運命的な再会を果たして……。

どんなBL読者でも誌名を聞けば身構えるだろう「麗人」から、業界では最もポップで華やかだろう「BE×BOY」まで、そのレーベルを問わない活躍ぶりにより、全国…いや全世界のRotten sisters(腐女子)の萌えツボをつきまくる、BL界の北斗神拳伝承者ケンシロウこと、山田ユギの「シャレード」連載作の単行本化。

BL界では高値安定株の筆頭というか――山田ユギには本当にハズレがないね。たとえば、仮に続きモノではない5本の短編が1冊に入っていたとして、腐女子ならその本を手に取った時点で「きっと全部面白いんだろうな」と思うはず。BL信頼係数の高さはハンパじゃない、だからこそ各誌から引っ張りだこに遭ってるんだろうけど。

キャラがみな立っているとか、BL連載モノの定番と云える「主人公カップル以外にもう1カップル」をツボを押さながら描いてくれるとか、シリアスでもつい笑っちゃうギャグがちりばめられているとか、BLでもキャラたちの恋愛や仕事事情に共感してしまうとか、それでも大人のエロはちゃんと見せてくれるとか、高口組出身らしく(?)駆け引きめいたセリフは素晴らしいだとか、基本的にお話はハッピーエンドが多いからとか、時代はリーマンものでそのツボが押さえられているだとか――その人気な理由はさまざま挙げられるけれども、山田マンガが愛される最大の理由は、コメディだろうとシリアスだろうと、魅力あるキャラたちが、家庭や将来や仕事といった普遍性の高い悩みをそれぞれ抱えながら、みな真剣に恋愛していること、そしてそれが胸キュンで伝わってくるからなんだと思う。

そんな山田マンガの良さを教えてくれるのが、本作『夢を見るヒマもない』。

舞台は山奥の航空専門学校、主人公たちは10代。フツーの作家ならば寄宿舎学園モノで終わるところ、山田ユギは違う。

一緒に駄弁ったりバカやったり、たまに将来のことを語り合ったりして、少しずつ互いのことが分かってくる――そんな単純な時間を過ごすことが楽しくてたまらない、主人公の川村。でもその楽しい時間は数ヶ月で終了。ひとりになり、そして大人になったとき、ふと思い出すあの日々。相手を完全に理解する前に別れ、その短さゆえ必要以上にせつなくやるせなく、恋や友情とは別の次元で心に残っているあの感情――専門学校時代をあくまでも将来の布石として描いているので、再会直後のふたりのぎこちなさ、恋愛に至るまでのじれったさ、そして飛行機への思いというものが最初からよく伝わってくる。今の仕事は楽しいけど、パイロットという夢がどうしても捨てられないという悩みも共感できる。絶妙だ。

脇キャラは相変わらず立っていて、魔性の森下先輩、ゴツイ吉田先輩を見ているのも楽しい。数年前の「働きません!」では、脇キャラの赤尾が立ちすぎて困ったけれど、本作はセーフ。この暴走し過ぎない脇キャラ路線は、これからも保っていって欲しいと思う。

評価:★★★★
え?これだけホメといて★★★★★じゃないの?と訊かれそう。いやだって「ドア」シリーズが★★★★★だから、それを基準にするなら、本作は★★★★かなと。面白くてハズレがないぶん、それだけ山田ユギに課される(科される?)ハードルは高い、★★★★でアベレージ、つまり当たり前の出来ってこと。

ところで。居酒屋でオッシーに「秋林さん、表紙カバーをはずしたことないの?ちゃんとはずしなよ、お楽しみ半減だからさ〜、ダメじゃん!」と云われたので、帰宅後はずしてみたら――思いがけず現れた表紙絵とあとがきに大爆笑、遅ればせながら「BLマンガは必ず表紙カバーをはずしてみるもの」と認識致しました。

それにしても、「カバー取ったら、裏表紙にあとがきが書かれていた」なんて本に初めて出会ったよ…ゴーインな小ワザだなあ。

NO STAR … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。
■『ショーが跳ねたら逢いましょう』
えすとえむ 東京漫画社 2006年
華やかなハリウッドスターの恋と人生の物語から、京都祇園を舞台にした和の世界まで、あらゆるシチュエーションを芸術的タッチで描く著者待望の書き下ろし初コミックス!


白と黒のコントラストを基調としたスタイリッシュで「わが道をゆく」画風、ガザついた描線―――画的に云うなら、オノ・ナツメや茶屋町勝呂と同じ土俵に乗っかりそうな、BL界2006年のニューカマー、えすとえむのデビュー短編集。表題作の他、6編収録。

ウリはまずその絵(/画)か。ただし、この手の画風を持つマンガ家――たとえば茶屋町勝呂なら、文句ナシに達者だと云えるんだけども、この人の場合、そのスタイリッシュでガサついた描線に、少々騙されているような気がする。

ケチをつけているのではなく、まだ拙さが感じられて到達していない、この人はこれからもっと上手くなるはずだ、できればその個性を失わないまま、ヒネくれずトンがらずに上手くなっていって欲しい――そう強く願っているだけ。絵がスタイリッシュなマンガ家は、やたら小難しく、ポピュラーさに欠け、共感しづらい作品を描きがちである。おもに愛や萌えを語るBLにおいて、そんな風に描き手に置いてけぼりを喰らわされることほど、つらいものはない。放置プレイと云いたいのではない。だからこそ、ニューカマーに期待を込め「2006年の1冊」として選出しておきたい。

6編中で私好みだったのは、表題作であるハリウッドスターの話(「カーテンコール」「ショーが跳ねたら逢いましょう」)、時と老ゆらくのせつなさを感じる祇園祭の話(「ひぐらし、油照りの路地」)の2本。他は、置いてかれてついていけず。作風から当たりはずれが大きいマンガ家だと思われるので、2本が良ければヨシとする…というか、したい。

「カーテンコール」「ショーが跳ねたら逢いましょう」
ダレンとテオの対等な駆け引きに、私はいち女性として純粋に憧れる。いつも一緒なのではなく、たまに逢ったりすることで愛より恋を楽しむ関係。たぶん、ふたりはそういう恋愛しかできないとわかっているんだろう。そしてダレンは、テオとの会話が楽しくてたまらないんだと思う。サバサバした関係に見えながら、「逢いに行く」と純なことを大人っぽく(でもちょっと情けなく)云い出すダレン――そのギャップが魅力的。そこだけ高口里純みたいだ。この路線のマンガをぜひ描き続けて欲しい、別に連載にしなくていい、短編もしくは前後編で短く、と熱いリクエストをしておく。

「ひぐらし、油照りの路地」
ふとした瞬間に昔の恋を思い出すことがある。時の流れをとめることは不可能なのに、あのときと変わらない笛の音色――そして、その中で見かけた「変わらない」あのひと。せつないね…。蝉の鳴き声が聞こえてきそうな1本。

スタイリッシュ過ぎてもシンドイし、ベタな恋愛を描かれても困る。かと云って、わたせせいぞうのようになって欲しくもない――注文が多くて申し訳ない、でもこういう、1本完結で潔い美を感じさせる人は、長編より短編でその特性が活かせる作家になると思われるので、短編をメインに頑張って欲しい。もちろん、長編が面白くてビックリしたと(いい意味で)裏切ってくれるほど化けてくれたならば最高、だが。

評価:★★★★
好みがわかれるタイプ。ニガテな人には★★以下だろうと思う。私は★★★に期待の★を込めて★★★★評価。スタイリッシュさがウリの作家は、活動期間が比較的短いけど(中条義高など)、この人はどうなるかな?

NO STAR … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。
←オッシーにススメられて購入。ちなみにこの本は装丁がとても変わっていて、透明プラスティック製カバー(ケースじゃないよ〜)がかかっています。そのため、腐女子のレジ購入度胸を試す、あの恒例のすんごい惹句付きオビが本に巻かれておらず、さらに本自体が曲がりにくくなっていることもあって、電車通勤のOL向きな仕上がりとなっています。でも、電車の中で新田マンガを読める勇気のあるヒトは少ないと思いますが。

居酒屋Rotten sisters再び!…ということで、オッシーと昨年のBLマンガベスト3を語り合ってきました。もちろん居酒屋で。

発表は後日です。酔っ払ってるからいまは書けない…でも土日は出掛けるしなあ…はたして全部書けるのか。ちょっと心配っス。
←突然ですが…レビュー更新の前に、リンクさせて頂いている夜霧のネオンサインさんの疑問にお答えしたいと思います♪

ユアン・マクレガー出演(主演に近いと思う)の映画「ブラス!」。このDVD画像を出すために、映画批評で「ブラス!」と入力すると、イタリアンエロスの巨匠ティント・ブラスの作品がずらずら〜っと出てきてしまい、お目当ての「ブラス!」が出てきません。

では、どうすれば画像が出るのか?

ポイントは、基本的にひとつ。

「映画批評」を選ぶと出てくるメッセージ、「種類を選択し、製品名を入れて下さい」。ここで入力するのは、必ずしも製品名(タイトル名)でないといけないわけではありません。

■監督名・主演/出演俳優の名前で検索
別ウィンドウでAmazon.co.jpにアクセス、あらかじめ監督や出演者の名前を確認しておきます。「ブラス!」の場合、出演者であるユアン・マクレガーが一番知られていると思いますが、ユアンは出演作DVDのリリースがたいへん多い俳優さんなので、だいありぃの〜との「映画批評」で検索しても、ユアン出演DVDリストの中に「ブラス!」は出てきません。そこで、監督の「マーク・ハーマン」、もしくはさほど出演作のない(失礼!)共演女優の「タラ・フィッツジェラルド」で検索すると、「ブラス!」のDVDが出てきます。ここでのポイントは、「あまり知られていない、且つamazon画面で名前のリンクがある監督/出演者」を選んで入力すること。

■ASINコードで検索
別ウィンドウでAmazon.co.jpにアクセスし、「商品の詳細」の項目にあるASINをコピーして下さい。「ブラス!」ならばB00005V1CP(もしくはB00005H3I7…再販されているので)。このコードを入力すると、そのものズバリ、1発で「ブラス!」が出てきます。

なお、これはDVDだけに有効な検索方法とは限りません。

音楽CDでも有効です。

たとえば「イルマーレ」のサウンドトラック画像を出したいとします。洋盤になるため、「音楽レビュー」では原題の「The Lake House」で検索しなければならないのですが、残念ながらそれではヒットしません。そこで、別ウィンドウでAmazon.co.jp(日本のアマゾンですよー)にアクセス、「The Lake House」で検索すると――画像が出てきます(だいありぃでは出てこないけど、アマゾンでは出る)。そして「商品の詳細」の項目にあるASINをコピー。B000FS2WJOを入力→だいありぃで画像ヒット、となります。

ただし、「ブックレビュー」でASIN検索はできないようです。

以上、「ブラス!」DVD画像を出してみよう講座、でした♪
まだタイトルが残っているので、昨日の続きである「期待リスト」を書こうかと思ったのですが、それはいつでも書けるので、今日は新年の願掛けを兼ね、「お願いだから公開して下さいリスト」を。

■「Serenity(原題)」
2005年全米公開作。公開時からやたらと評判がよく、日本でもやってもらえないかとずっと待っていた1本。でももう2007年になってしまった…こうなりゃ2年越しのお願いだっ!と書こうとしたら、ガーン!「セレニティー」というタイトルでDVDが出てるではないか!(しかもリリースは8月…私、なにやってたの?)…仕方ない、レンタル屋さんに行かねば…。ストーリーは以下、密林引用。
舞台は500年後の未来の宇宙。マルとその仲間たちは食料と宇宙船の燃料のためならどんな仕事でも引き受ける生活をしていたが、あることがきっかけで陰謀の渦に巻き込まれていく…。監督ジョス・ウェドン、主演ネイサン・フィリオンで贈るSFアクション・アドベンチャー。

■「Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan(原題)」
「カザフスタン国営テレビのレポーター、ボラット(サシャ・バロン・コーエン)が、アメリカ中を旅しながら、保守派の政治家を始め、女性の権利団体など、さまざまな人たちにアポなし取材を行う。しかし、女性差別主義者で、反ユダヤ主義者のボラットはいたるところで大騒動を巻き起こしていき……」(「シネマトゥデイ」より引用)という、昨年末から話題になっている作品。これ、日本公開が決まってるんででしょうか?観たいんですけど。

■「The Science of Sleep(原題)」
「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリーによる新作。仏にやってきたメキシコ青年ステファンが、近くに住む女性ステファニーに恋をし、彼女と一緒に過ごす夢を見る日々を送る…というストーリー(たぶん)。ステファンにガエル・ガルシア・ベルナル、ステファニーにシャルロット・ゲンズブール。

ポスターの出来の良さ(http://www.imdb.com/title/tt0354899/)に感動、本編も観てみたい、日本で公開してくれないくれないかなあ…と思ってたら、G.W.公開だって。しかもシネマライズときたか。やっぱりね。ピッタリだ。日本公式サイトも立ち上っておりました。なにやってるんだか…>私

↓「恋愛睡眠のすすめ」(邦題)日本公式サイト
http://renaisuimin.com/
(「エターナル・サンシャシン」同様、なんと秀逸なTOPなこと♪素敵よねえ♪)

どんなにポスターやサイトが、ロマンティックでカラフルでフワフワしていても、ゴンドリーの恋愛映画だから本編もそうとは限らない…ってか、しょっぱいに決まってるじゃん!絶対!…といまから堂々(?)宣言しておきます。

■「The Proposition(原題)」
以前にちょこっと話した(http://diarynote.jp/d/25683/20060616.html)豪州産バイオレントカウボーイムービー。これ、公開してくれないでしょうか?SPOさんとか。

■「The Illusionist(原題)」
エドワード・ノートン主演作。19世紀末のウィーンを舞台に、ノートン扮するマジシャンが身分の違う女性に恋をし、王子と婚約してしまった彼女を取り戻すためにマジックを使おうとする物語(シネマトゥデイより引用)。すごく観たいんですけど、日本公開はしてくれるんでしょうか?エドワード・ノートンって、日本では人気あると思うんだけど。

↓エドワード・ノートン、マジシャンに扮する(ソース:シネマトゥデイ)
http://cinematoday.jp/page/N0005938

ルーファス・シーウェルが共演かあ…きっと王子役だろうな。彼は悪役イメージが固定化していて、名前が出てくるだけでその役どころがわかっちゃう。そこらへん、ジェイムズ・マーズデン(フラレ役。別名ベッシー)と一緒。

↓ルーファス・シーウェルの印象について
http://diarynote.jp/d/25683/20060812.html
(「レジェンド・オブ・ゾロ」のところです)

以上、公開嘆願リストでした。おとなしく、このへんまでにしておきます。
昨年、最後に観た劇場公開映画は「太陽」、DVDでは「ロスト・ボーイ」(毎年これを観て、正月を迎えます)でした。

とゆーわけで――今日は、日本でも今年公開される/だろう映画の中から、「これは期待している、絶対観ますよ」なタイトルをリストアップしてみました。★の数は期待度です。

■「ディパーテッド」★★★
日本公式サイト→http://wwws.warnerbros.co.jp/thedeparted/
「インファナル・アフェア」のHWリメイク。オスカー戦線(?)に挙がってくるだろうし、監督がスコセッシな以上、やっぱハズせない。オリジナルより私好みに仕上がってそう。スコセッシなのに、NYでなくボストンが舞台なところが新鮮っスね。でもロケの大半はNYだったそうだし、ジャックはRソックスではなくヤンキースの帽子被ってる。これといった本命がいないので、デカプ〜は「ブラッド・ダイアモンド」と合わせ、オスカーが獲れるかも?…スコセッシは、これがリメイクじゃなくて、「Letters」がない「Flags」だけのイーストウッド相手だったら勝てるでしょうけど……どうなるかなあ。

■「Gガール 破壊的な彼女」★★★★
日本公式サイト→http://movies.foxjapan.com/Ggirl/index.html
正義の味方パワフリャGガールをウマ・サーマンが演じている、ラブコメ要素が強いスーパーヒロインもの(日本公式サイトのTOP画像が、すべてを語っています)。やった〜!バンザーイ!祝・日本公開!…ビデオストレートになるかヒヤヒヤしてた1本で、2月公開なのは引っかかるけど(昔は「イマイチな映画は2月と9月に公開せよ」と云われてたから)…ま、いっか♪…個人的に気に入っているアナ・ファリスが出てますね。監督がアイヴァン・ライトマンなので、安心して楽しめそうです。

■「Pan’s Labyrinth(原題)」★★★★
ギレルモ・デル・トロの新作。「1944年のスペイン内戦を舞台に、恐ろしい養父から逃れたいと願望を抱く少女オフィリアの苦悩を、ファンタジックな世界観で描き出す」(公式サイトより)ファンタジーホラー。めっちゃ楽しみです。日本公開は4/28になってたのに、配給元キュービカル・エンタテインメントの公式サイト覗いたら、なんと「2007年秋、恵比寿ガーデンシネマ他全国ロードショー!」になってた。遅すぎるっ!…公開時にはUS版DVDが出ちゃうじゃないのさ!…ってか、上映館が「恵比寿ガーデンシネマ」ならば、我が田舎だとヘタすりゃ来年になってしまう可能性が…。

■「300(原題)」★★★
参考:公式サイト→http://300themovie.warnerbros.com/
フランク・ミラー(『シン・シティ』)のグラフィックノベルをベースにした、紀元前480年のペルシア戦争におけるテルモピレーの戦い(スパルタ軍が全滅した有名なやつ…こーゆーのを覚えてると、西洋史専攻していてよかったとしみじみ思う>私)をモチーフにした歴史ものアクション?アドベンチャー?よくわからない作品。「シン・シティ」のように、またそーゆーCG多用の「グラフィックノベル・ジャンル」を狙ってるんでしょうか?…公式サイトを覗くと、まるでX-BOXやプレステ3のCGキャラみたいな、のっぺりとした画像と映像が出てきます。個人的に、任天堂のゲーム「エターナル・ダークネス」を思い出すなあ。日本でも人気のジェラルド・バトラー主演。あ、ディヴィッド・ウェナムも出てますね。公開は6月9日(予定)となってます…ズレるかな?

■「SILK(原題)」★★★
アレッサンドロ・バリッコ著の小説「絹」の映画化。19世紀末、最高の絹を作り出す蚕を求めて、日本に密入国した青年エルヴェは、美しい娘に出会い心奪われてしまう。いったん帰国したのちも娘が忘れられないエルヴェは、美しい妻を残して再び日本へと向かう――というストーリー。原作で描かれている日本は西洋人の思い描くニッポン、しかもジパングなので、幻想的かつ官能的な映画になりそうです。となると、気になるのは配役。

エルヴェ→マイケル・ピット(「ラストデイズ」)
美しい妻→キーラ・ナイトレイ(「パイレーツ・オブ・カリビアン」)
日本娘→芦名星(プロフィール:http://dir.yahoo.co.jp/talent/1/w04-0589.html

マイケル・ピットにキーラ・ナイトレイって、想像つかないっスね。

そして、セリフがないらしい芦名星ちゃん…キーラに勝てるか!?…がんばれ!

ちなみに昨年3月、日本(長野・岩手・山形)でロケが行われ、ちょうどその頃「ラストデイズ」が公開中だったマイケル・ピットくんも、日本にいたことになるんですねー。キーラのほうはイタリアでのロケ写真だけ、ネットでみました。

カンヌ映画祭で上映予定、米国は秋公開、日本は…アスミック・エースさ〜ん、いつごろですか〜?

■「バベル」★★★
日本公式サイト→http://babel.gyao.jp/
これも賞レースに出馬している作品で、なおかつアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(監督)とギジェルモ・アリアガ(脚本)のコンビでしょ?そりゃ注目してますよ。「ブラッド・ピットは演技ができるようだ」と評されてたのには、思わず笑っちゃったけど。まだ観てませんが、なんとなくそう云われるのがわかるから。「今、モロッコで放たれた一発の銃弾が、アメリカ、メキシコ、そして日本の孤独な魂をつなぎあわせ、息をのむラストへと加速する」(公式サイトより)――現像劇ですね。昨年の「クラッシュ」より私好みな雰囲気。日本パートに期待。日本公開はG.W.とのこと。

続きます。
今年もよろしくお願い致します♪

ぐーたらお正月休み中に、昨年のブログ残業でもしておこうかな…年始めから「残業」なんて言葉使うの、ヤバイ?…言霊飛んじゃうかな?
←ガス・ヴァン・サント映画は、個人的にこれがベストだと思ってます。公開直後に観たかったんですよね…実際に観たのは2ヶ月遅れでしたけど。

今年ももう終わり。時の流れは早いもんです。

2006年の思い出は――病気をした、シゴトが忙しかった、友だちとそこそこ遊んだ、伯母さんになってしまった、というところでしょうか。ごくごくフツーの年だったと思います。

で、映画系ネタが多い当ブログとしては、とりあえず「2006年の私と映画」について書きましょうか。

今年はそうだなあ…病気になる前(ってか、なってたと思う)、3月に渋谷シネマライズへ行ったことがいい思い出になっています。

田舎住まいの私が単館系の映画を鑑賞しようとすると、都市部の公開と同じ時期はムリで、例外を除き数ヶ月遅れになることがほとんど。「ヘタすりゃこっちは半年後だな」とため息をつきつつ、いったい東京ではどこの映画館で上映するのかなとチェックをしてみれば、そのだいたいが「シネマライズ、シャンテシネ、ル・シネマ」だったりして、とくにシネマライズにいたっては、昔も昔、大昔、「ドラッグストア・カウボーイ」や「トレインスポッティング」の頃から、「いいな〜羨ましいな〜、ここって毎回私好みの映画をやるんだよなあ〜」と思っていた映画館です。

そのちょっとした憧れを抱いていたシネマライズに、今年の3月、「ブロークバック・マウンテン」を観に行ったのですが――いや〜、ホクリークの某ミニシアターとシートが一緒だったことに感動しましたよう!相変わらず感動がズレてます>秋林さん

私がよく行く某ミニシアターでは、「ウチのシートはシネマライズさんと一緒です」と書かれていて、ホンマかいな?と思ってたんですけど、たしかに一緒でした。あの座り心地、沈み方、四角っぽい形――間違いないっ!

ただ、なんとなくル・シネマ系かと思ってた「ブロークバック・マウンテン」がシネマライズで公開となったのは、驚きだったかな。ジョージの映画がル・シネマというのは超納得。逆に「ラストデイズ」がシネマライズというのは、よくわかります。ガス・ヴァン・サントはシネマライズがよく似合う。

ちなみに私が観に行ったときのシネマライズの屋根には、「ブロークバック・マウンテン」と、そのとなりに「ラストデイズ」のでっかい看板がかかっていて、なんともいえない気持ちになりました。

最初「ブロークバック・マウンテン」は、ガス・ヴァン・サントが手がける予定で、私が持っている98年発行のヴァン・サント著「ピンク」(小説)の訳者あとがきにも、「彼は今後、『ブロークバック・マウンテン』の監督に取り掛かる」と書かれてありました。でも実際に監督したのはアン・リー。私も原作を読んだ時点で、これはガス・ヴァン・サントでなくアン・リーで正解だと思ったんですが、その彼の新作が同じシネマライズで、しかも同時期に公開、看板だって仲良く隣同士というのは――やっぱ縁なんでしょうかねえ。

シネマライズには、これからも多少トンがった渋谷っぽい映画を上映していってほしいです。

以上、「2006年の私と映画」(というより、「私とシネマライズ」か?)でした。

2006年のベスト映画については、またいつか書きたいと思います。
ジョニー・デップがフレディ・マーキュリーを演じるかもしれないそうです。記事によると、ブライアン・メイもイチオシみたい。

↓Depp tipped for Freddie Mercury film role
(ソース:independent.online)
http://enjoyment.independent.co.uk/film/news/article2097772.ece

うわ〜…そうきたか!

ここ数年、伝記的なミュージシャン映画が続いているので、いつかフレディも出てくるんじゃないかと思ってはいたけれど、ジョニー(かもしれない)だなんて――うわ〜!ぜんぜん!まったく!想像していなかったです。

でもそれってありえる配役かも。
ジョニーならできそう…ってか、ジョニーを見てからほかにフレディ役を考えると、俳優の名前が出てこないもん。

どこまで真実性があるのかわかんないですけど、ブライアン・メイが「まだ初期の段階だけど…」と発言しているあたり、期待できそうです。これも続報待ちか。

いや〜、楽しみっス♪ …タイツとかピチピチのデニムとか着るのかな〜?
脚本担当のひとりだったフランク・ダラボンが、ジョージ・ルーカスにダメ出しされ続け、とうとう「やってらんねーよ」と降りてしまったとか、60過ぎのハリソン・フォードが主演で大丈夫なの?でも彼以外と云われてもな…と、ここ何年もウワサばっかりで本当に製作されるのかどうか、よくわかんなかった「インディ・ジョーズ4」ですけども、先日ルーカスが「来年撮影に入って、リリースは2008年の5月」とメディアに語ったそうです。

↓Indiana Jones 4 Coming May 2008! (ソース:comingsoon.net)
http://www.comingsoon.net/news/movienews.php?id=18197

シャマランに草案のオファーがあったという末恐ろしい話が出てきたほど、難航していた「4」の脚本は――結局、デヴィッド・コープ(「スパイダーマン」「ザスーラ」「宇宙戦争」「ミッション・インポッシブル」)が担当したんですね。ナルホド。何人もいるうちの代表だろうけど。

…ハリソンさんもやる気なのか。ふ〜ん。「カジノ・ロワイヤル」のように代替わりや路線変更はナイの?…シャマラン草案/脚本だったら路線変更は確実…とゆーより、トンデモ事態が確実になっちゃうだろうけど(それはそれで見てみたいかも)、「インディ」ではさすがにそれはナイだろうなあ。「カジノ・ロワイヤル」のような拷問もナイの?…そんな期待を「インディ」にする人はフツーいません!>秋林さん

個人的には、インディパパとしてショーン・コネリーの出演を強く希望します。でもパパには拷問をしないでね♪…だからそんな期待を「インディ」に…以下略

「3」のときはリバー・フェニックスの出演が極秘にされ、でも途中でバレちゃったということがありました。果たして「4」では、そんなサプライズキャスティングがあるのでしょーか?出演が決定してそうなのは、ヘビとかクモとかネズミとか?

続報は来年。
ヴァル・キルマー、ふた昔
←クリックすると画像は大きくなります。で、このバカ面、誰かって?往年のアイスマン、ヴァル・キルマー!さんです。これはその昔、彼がアイスマンになる前に出演したコメディ映画「天才アカデミー」(1985)のポスターなんですけど…どなたかこの映画を覚えておられる方、いらっしゃいませんか?…私、この手のヴァル、好きなんですよー!…今年の春あたり、日本で限定公開されたRDJ共演の「キスキス,バンバン」もそっち系かと(勝手に)期待して、ムリヤリ観に行ったくらい!

久しぶりにネタを集めようと情報サイトをネットサーフしていたらば。
「Ain’t It Cool News」にて、「V・キルマー、『天才アカデミー』の続編に出演?」という記事を発見。

↓ヴァル・キルマー、『天才アカデミー』の続編へ出演か?
http://cinematoday.jp/page/N0009667
(日本語による情報発見)

マ…マジですか!?

ソースがソースだしなあ…と思いつつ、ちょっと期待してます。
だってロッキーだって復活したしぃ!しかも評判いいときたもんだ。

なんでこんなに…

2006年12月26日
ブログ更新ができていないかと云うと。

1.ままりん(母)の年賀状作成によるPC使い時間短縮のため
2.いもりん(妹)帰省によるPC使い時間短縮のため
3.残業で帰宅時間が遅いため
4.恋わずらい

……。

「書く!」と書くと書けないタイプです、はい。

とか云いつつ、「エラゴン」の感想を書いておられる方が少ないので、書いてみようかな…。

感想の前にちょっとしたポイントを書くならば――「エラゴン」は、「ロード・オブ・ザ・リング」のような壮大なファンタジーというより、ジュブナイル系ファンタジーと割り切って観たほうが納得できる(≒楽しめる)かもしれません。人物相関とストーリーはメチャ簡単、上映時間だって104分(短いっ!)しかないし。お子さんとどうぞ。

感想は書けたら書きます…。
←3年前の年末に発売され、即購入した限定3000セットのDVD-BOX。原作者のトーヴェ・ヤンソンがもっとも気に入ってるという、パペット・アニメーション版ムーミンです。my宝物。すべての登場人物を、岸田今日子さんがたったおひとりで演じておられます。

「犬神家の一族」(2006年)を観に行ってきました。

今回の「犬神家」は、記憶に残ってた70年代の前作よりおどろおどろしさがなかったとゆーか、映像が平べったくて奥行きがなかったとゆーか…さらに俳優陣にはガッカリさせられ、とくに三谷幸喜が出てきたときはどうしていいかわからず――ほかにもいろいろ云いたいことはあるけれど、金田一耕助が石坂浩二のまんまなら、たとえば琴の師匠だって岸田今日子のままでいいじゃんか!なんて思いながら、さきほど帰宅したらば――

ままりん(母)から、岸田今日子さんの訃報を教えてもらいました。

大ショック。
この人ほど独特な雰囲気を持つ女優さんはいないのに。

岸田ポジションがぽっかりあいちゃったなあ…。
(ほかにだれがいるとゆーの?)

ご冥福をお祈り致します。

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